20150412

Capital of Piketty 1: Introduction


ピケティの資本論 1: はじめに


 

< 1.  Piketty >
< 1.ピケティ >

I begin this serialization to introduce "Capital in Twenty-First Century”
This book is the economic book that he analyzed modern society from a large perspective into.
This will become the best book that was written to rebuke society in season.

ピケティの「21世紀の資本」を紹介する連載を始めます。
この本は現代社会を最も大局的に分析した経済書です。
これは時宜を得た最高の警世の書になるでしょう。

< 2. "Capital in Twenty-First Century” by Piketty >
< 2.ピケティの著書「21世紀の資本」>
 

Preface

This book answered to almost all doubts that I had about the movement of the world, and is stimulating and suggestive.
However, most readers will be tired to read because the book is thick economic book.

Therefore I look at the basic point at issue before looking at the detailed analysis of the book.
And it is necessary to dissolve the spread false idea and the prejudice.


はじめに
著書は、私が抱いていた世界の動きの疑問にほぼすべて答えてくれ、刺激的で示唆に富んでいます。
しかし、なにせ分厚い経済書なので読むのに疲れます。
例え読み終えても、著者の分析と提言は私達一般に馴染みのないものです。
さらに、読者はネガティブキャンペーンに曝され迷うことになる。

そこで、著書の詳細な分析を見る前に、基本的な論点を見ておきます。
さらに、蔓延している誤解や偏見を解きほぐす必要があります。

What does Piketty discuss?

The most important conclusion is two.
"Economic disparity is in progress now in this world and spreads more"
"As for the corrective, a global progressive taxation to property is the best"

ピケティは何を論じているのか
最重要な結論は二つです。
「経済格差が世界で今まさに進行し、さらに拡大して行く」
「その是正策は、世界的な累進財産課税が最良」


< 3.  A transition of share of the Top 1 % class’ annual U.S. income, by Wikipedia >
< 3. 米国の所得上位1%の所得が国民総所得に占める割合、ウィキペディアより >

Characteristic of this book

This author is a French young mathematics economist, but has already worked on a study of disparity more than 15 years.
The characteristic of this book makes an analysis of the economic disparity of main developed country by numerical value from a large perspective historically and politically.
He did not use numerical formula and technical term as much as possible.
He extracts the important sign from opaque enormous economic data, and explains the phenomenon in detail and easily.
Therefore he spent 600 pages and 115 charts.


この著書の特徴
著者はフランスの若い数理経済学者ですが、既に15年以上も格差研究に取り組んでいます。
また、新聞紙上などで舌鋒鋭く政治・経済運営について論評、提言を行っています。
他の警世的な経済書と比べ、この本の特徴は、主要先進国の経済格差を数値で、かつ歴史的・政治的に包括的に分析していることです。
また、あらゆる疑問、賛否両論の学説、主要な学説、実際の税制や政府の経済政策をことごとく論じて行きます。

しかも多くの読者が理解し易いように数式や専門用語を極力使用しない。
膨大で不透明な経済データーから重要な兆候を抽出し、その現象を詳細かつ平易に説明する。
その為に600頁と115の図表を費やした。

私の見る限り、著者は学者らしく偏りの無い正確な分析を目指している。
従って折に触れ、分析の誤差や予測の信憑性を逐一述べていく。
その為に焦点がぼやけ、また経済現象中心なので私には少し物足りない。

しかし、著者の意志は明確です。
それは世界が格差の波に呑まれようとしているが、そのことを多くの人に正確に知らせたい。
また、今からそれを防ぐ為に必要な手立てを取るべきだと訴える。


Thing that I wish
A genius economist tried to explain everything comprehensively, and the explanation about a basic concept was omitted.
In other words
"Why is disparity bad?"
"What’s wrong with disparity?"
"Why is the corrective of disparity avoided?"
At first, I look at basic matters of disparity, and prejudice and misunderstanding about it.
After that, I'd like to approach the quintessence of this book with everybody.

This continues on next time.

私が望むこと
何せ天才経済学者がすべてを網羅的に説明しようとして、基本的な概念については説明を省いています。
つまり、
「なぜ格差がいけないのか?」
「格差のどこに問題があるのか?」
「なぜ格差是正を避けるのか?」
先ず、これらの格差の基本的な事柄、ついで偏見や誤解を見ていきます。
その後、皆さんと共に著書の真髄に迫りたい。

次回に続きます。





20150410

淡路島 国営明石海峡公園 4: 公園の見所


< 1. 見頃のチューリップ >

今日は、公園の見所を紹介します。
写真は42日撮影のものです。



< 2.明石海峡公園の衛星写真 >
この写真の実際の大きさは、上下900m、左右500mほどある。
黄色の矢印が北を示す。
赤字の番号はゲート、青色は施設を示す。
1=東浦ゲート。ウェスティンホテルや国際会議場に近く、バス来訪者には便利。
2=海岸口ゲート。「バーベキュー広場」(7)や「海のテラス」に近い。
3=淡路口ゲート。「芝生広場」、大型複合遊具「夢っこランド」「ビジター棟」などの子供の遊び場と大きな駐車場に隣接している。
上記の子供の遊び場は、写真外上方に400mほど広がっている。
4=連絡口ゲート。夢舞台側の植物園(5)や百段苑、レストラン&ショップ(6)に近い。
青色の楕円枠は、前回3話で紹介した丘陵部です。



< 3. 淡路口ゲート周辺、写真上部 >
A: 移ろいの庭。今回は宝塚をイメージする飾り付けが行われているが、通常は広い芝生で潮風を受けて過ごせる所。
右に見える白い建物がビジター棟で、催しがよく行われている。
BC: 風の丘。なだらかな丘の両側に趣の異なる花壇がある。
C:階段花壇。ここはチューリップが美しいのですが、49日現在、見頃を過ぎました。




< 4. 「海のテラス」 >
E: 大阪湾の向こうに須磨や神戸、六甲山が見える。



< 5. 東浦口ゲートと「花の中海」(大きな池)の周辺 >
F: 「大地の虹・北花壇」から「花の中海」と「ポプラの丘」を望む。
G: 「大地の虹・南花壇」から東浦口ゲートとウェスティンホテルを望む。
写真FGの範囲に、この公園のチューリップの8割以上が植えられています。
H: 東浦口ゲート近くから「花の中海」と「花の島」を望む。
右に「大地の虹・南花壇」が見える。

早咲き、中咲き、遅咲きのチューリップを組合せて植えてあり、もっとも揃って咲くのが4月6日~11日頃で見頃になります。
しかし近くで見ると、早咲きの分は花が開いていたり、カットされていたりします。
またチューリップと共に植えられている花々―黄色の水仙、紫色のムスカリ、青色のネモフィラ、が日々花壇の色合いを変えて行き、5月まで楽しませてくれます。




< 6. 「花の中海」山側 >
I: 「花の丘道」。
J: 「ポプラの丘」が前方に見えて来た。
K: 「ポプラの丘」から「花の中海」を望む。

実は、この「ポプラの丘」に2列で林立するポプラ並木が圧巻だったのですが、去年の台風で百本が倒れてしまい、残りは十本ほどになりました。
これが見応えのある姿になるには十年以上かかるようです。



20150408

宇陀市の桜を訪ねて




*1

今日は、奈良県の山間、宇陀市の有名な桜を紹介します。
それは大野寺のしだれ桜と又兵衛桜です。
あいにくの曇り空でしたが、満開の桜を見ることが出来ました。



< 2.宿泊した美榛苑から榛原を見下ろす >

4月4日と5日、私は友人の三回忌を兼ねて友人と花見に行きました。
電車で大阪から奈良平野に入り、さらに宇陀の山中を通過していると、至るところで桜が満開でした。
天気予報では、雨が必至でしたが、花見の最中に降られることはなかった。



< 3. 大野寺のしだれ桜 >

この寺は近鉄駅室生口大野から徒歩すぐの所にあります。
小さな境内に、樹齢300年の2本のしだれ桜が満開でした。
境内の奥の庭にも多くの桜や花が色とりどりに咲いていました。
境内は見物客で一杯でした。



< 4. 大野寺境内と磨崖仏 >

時折、雲間から光りが注ぐと、その瞬間、桜が輝き、桜の匂いが微かにしたようです。
対岸にある磨崖仏は、800年前、岩に弥勒菩薩を線刻したもので、高さは14mあります。


< 5. 又兵衛桜 >

ここは近鉄榛原駅から9kmほど南に行った山間の村の外れにあります。
このしだれ桜は黒田家に仕え剛勇で聞こえた後藤又兵衛の屋敷跡に咲いている(伝説か)。
周囲はよく整備されていました。



< 6. 又兵衛桜 >

ここは谷間の川を中心に広がった村で、日本の原風景、山村を偲ばせる。
この風景を見ていると、後藤又兵衛がここに逃れ住んだと言う伝説もうなずける。

あとがき
曇天にもかかわらず、観光ツアーの団体が次ぎから次へとやって来た。
300年前に植えられた、たった一本の桜がこれほど人を惹きつける、妙に感銘した。





20150404

播磨を巡って 2: 高砂と加古川を訪ねて



< 1. 日岡山公園の桜 >

今日は、桜の名所を二ヵ所、鹿嶋神社と日岡山公園を訪れました。
写真は3月30日月曜日に撮影しました。



< 2. 高砂市の鹿嶋神社 >
参道の桜の古木が一本、今を盛りに花を咲かせていました。
参道にはかしわ餅を売る茶屋やダルマを売る店が並び、古い佇まいを残している。



< 3. 鹿嶋神社の境内 >
一部の桜は咲いていたが、満開ではなかった。
しかし、静寂とした山に囲まれた風格のある神社でした。



< 4. 加古川の日岡山公園 >
平日の16:00頃でしたが、屋台が並び、多くの花見客がいました。
今回、やっと満開の桜に出会いました。

あとがき
今回のドライブは天気に恵まれ、歩くと汗が滲みました。
期待した瀬戸内の景観でしたが、春霞がかかり、いま一つでした。
それでも赤穂御崎、牡蠣料理、赤穂浪士の足跡、桜と満喫した一日でした。





20150403

播磨を巡って 1: 赤穂を訪ねて



< 1. 赤穂御崎 >

2回に分けて、3月30日の日帰り旅行を紹介します。
今日は、赤穂です。

< 2. 赤穂御崎からの眺め 
下の写真2枚には家島が写っています。
春霞で遠望出来ませんが、その向こうに淡路島があります。


< 3. 赤穂城跡、本丸 >
すべての写真に本丸門が見える。
モクレンの白さが、300年前、雪の中を討ち入りした志士を忍ばせる。
この本丸御殿で家老の大石と家臣らが苦悶したのだろう。

赤穂城について
江戸時代、この地に転封された浅野家が海岸にこの平城を作った。
そして入浜塩田による製塩を発展させ、塩は日本各地に出荷された。
しかし三代目藩主が刃傷沙汰を起こし、藩主は切腹、御家は改易となった。
これが赤穂浪士の討ち入り事件です。


< 4. 焼き牡蠣とモクレン >
今回の旅行は、牡蠣を食べるのと花見が目的でした。
牡蠣料理が3月一杯で終了なのでぎりぎり間に合った。
牡蠣料理、特に初めての焼き牡蠣は旨かった。
残念ながら赤穂御崎の崖を埋めている桜は咲き始めたばかりでした。
満開は4月10日頃だそうです。

< 5. 浅野家、赤穂浪士ゆかりの地 >
A: 大石神社。これは城内の大石良雄宅跡に造られた。
B、C: 花岳寺。浅野家の菩提寺で赤穂浪士47士の墓がある。
D、E: 伊和都比売神社。これは航海安全の神で、海に面して建っている。

次回は、加古川の方を紹介します。



20150402

淡路島 国営明石海峡公園 3: 丘陵部



< 1. 「ポプラの丘」のチューリップ >

今回は、公園中央部にある丘と森を紹介します。
日本の自然景観が巧みに造形され、特に高台からの見晴らしが素晴らしいです。
主に「せせらぎ広場」、「空のテラス」、「月のテラス」、「水の岩戸」などを巡りました。
写真は3月28日撮影分です。

< 2. 丘陵部の地図、ピンクの星印が主な撮影地点 >

< 3. 「せせらぎ広場」など >
一番上の写真: せせらぎ広場。左上部に「空のテラス」が見える。
上から二番目の写真: 「空のテラス」から「せせらぎ広場」を見下ろす。
左側にチューリップが綺麗な「風の丘」、その向こうが「移ろいの庭」、大阪湾が見えます。

< 4. 満開の桜 >
この公園では「春一番の丘」で100本の河津桜が3月に一番初めに咲きます。
後は、色々な桜が順番に咲いていきます。
今が最盛期です。

< 5.「月のテラス」と「ポプラの丘」 >
今、チューリップが日増しに咲き誇るようになってきました。
最盛期は4月5日~10日ですが、既に見応えがあります。
色とりどりに咲くチューリップ、ムスカリ、水仙が、山と海が迫る斜面に咲いています。日射しが暖かくても潮風が吹いて爽やかな散策が楽しめます。

次回に続きます。




20150401

淡路島 国営明石海峡公園 2: バーベキュー広場



バーベキューを楽しむ人々

< 1. バーベキューを楽しむ人々  >

今日は、明石海峡公園付属のバーベキュー広場を紹介します。
ここは海峡公園の海側にあり、すぐ海峡公園にも入場出来ます。
写真は3月28日撮影分です。


バーベキューサイト 

< 2. バーベキューサイト >

バーベキュー広場の施設
この広場は海峡公園に隣接しており、無料で使用出来ます。
       レンガ敷きのバーベキューサイト(15ヵ所)。
・利用者が多い場合は敷地内であれば可能です。
       調理、バーベキューが出来る棟とトイレ。
   ・施設内で食材等を販売していません。
       日除けのターフの無料貸出。
       有料駐車場(隣接の海峡公園と共用)。
   ・利用期間と時間は公園と異なりますので確認ください。



バーベキュー広場の受付 

< 3. バーベキュー広場の受付 >
上の写真: 手前にバーベキューの施設棟とその奥に海岸口ゲートが見えます。
下の写真: 明石海峡公園の海岸口ゲート。
バーベキュー広場には行くには、海峡公園の海岸南駐車場に車を停めて下さい。
駐車場の突き当たりに進み、写真の塔の前を右に入って下さい。
ここが海峡公園の海岸口ゲートで、ここでバーベキュー利用の受付を行います。


バーベキュー広場の全景 

< 4. バーベキュー広場の全景 >
上の写真: 北側を見ている。海岸口ゲートとバーベキューの施設棟。
下の写真: 南側を見ている。海峡公園付属の「翼港」が見える。
海岸には降りることが出来ません。

あとがき
山と海に挟まれた芝生の広場で、皆さんはバーベキューをのんびりと楽しまれています。
今の時期、利用者は少ないですが、これから夏場に向かって来訪者が増えていきます。
ここから海峡公園の利用も便利です。

次回は、海峡公園内の丘陵部を紹介します。


20150330

淡路島 国営明石海峡公園 1: 花のフェアが始まりました



< 1.花火鳥 >

今、淡路花博2015が淡路島全域で行われています。
その内の国営明石海峡公園の様子を、これから2ヶ月間に渡ってお知らせします。
今日は、その最初で、写真は3月26日撮影分です。



< 2.「大地の虹」から撮影、右手に「花火鳥」が見える > 
「花火鳥」は淡路島大震災からの復活を願って花で作られた不死鳥です。


みどころ
期間中、頻繁に色々な催事が行われており皆で楽しめます。
今、花では桜、アカシア、水仙、チューリップ、ムスカリが綺麗に咲いています。
この期間中、最大の見応えは60万株300種類のチューリップで、次ぎから次ぎへと咲いて行きます。
今は早咲きのチューリップが咲き、最も咲き誇るのは4月5日から10日頃でしょう。

淡路島国営明石海峡公園について
ここは淡路島の北端にあり、明石海峡大橋を渡って直ぐの所にあります。
この公園は海と山に抱かれた雄大な日本庭園と花園です。
長さ1.3kmの中に花壇、池、丘、林、芝生公園、遊園地が配されています。
また隣接して淡路夢舞台(ホテル、レストラン、ショッピング街、温室など)があります。

淡路花博2015、花みどりフェアについて
期間   3月21日~5月31日
開催場所 淡路島国営明石海峡公園と夢舞台、淡路ファームパークとイングランドの丘、他3箇所。


< 3. 写真撮影地点はピンクの星印「大地の虹」 >
地図右側が北方向です。



< 4.同じ場所から三方向を見た >
上から北、西、南側を撮影した写真です。
一番下の写真に、ホテルと夢舞台の施設が写っている。



< 5.「花の中海」とその奥に「ポプラの丘」 >

ここはチューリップ花壇を一望出来るスポットの一つです。
チューリップはここ以外にもレイアウトを凝らした花壇で見られます。

この日は朝夕涼しく、昼間は快晴でそよ風が吹き、気持ちの良い日でした。

次回は、海岸沿いのバーベキュー広場を紹介します。





20150329

False rumor, prejudice, and blind spots 17: What does the satire aim at? 3

デマ・偏見・盲点 17: 風刺が目指したもの 3




< 1.  Movie "Harakiri" , this is honorable punishment for samurai. >
< 1. 映画「切腹」、切腹は侍にとって名誉ある処罰 >

This time, I consider honor and think about how there should be satire.
今回は、名誉を考察し、風刺は如何にあるべきかを考えます。



< 2.  Fight a duel for honor >
< 2. 名誉をかけた決闘 >

The most troublesome one is "honor".
There is society that esteems "honor" extremely, and if disgrace was brought, it may become a bloodshed incident.
In a memoir “The Sad Tropics” by Levi-Strauss, there was an incident when Brazilian hunter-gatherer bartered.
They made a night attack to protect the honor because the value of the barters was different.
In the past, if disgrace was brought, it is usual for them to behave violently or to fight a duel.

But there was also a different part to the honor in Japan and Korean Peninsula.         
A warrior (samurai) did suicide (harakiri) to protect honor of oneself, his family or his belonging group.
There is also society that sacrifices family's woman for family's honor in South Asia.

The response to honor is various and person among different cultures is difficult to understand.
The honor had a function that maintains the footing by maintaining the reputation of individual and his belonging group.
Most society attaches importance to the honor of either individual or group.
For the most part, Europe and America seems to be the former and Japan seems to be the latter.

The culture of the honor still breathes.
The feelings remain still in the competition between nations, races and religions as seen in watching sports.
For exampledo you wish to stare the eyes of gangster, motorcycle gang and Japanese monkey?
We have the feelings that are hard to abandon.


最も厄介なのが「名誉」です。
「名誉」を極端に重んじる社会があり、名誉が傷付けられると流血事件になることがある。

レヴィストロース著「悲しき熱帯」に、ブラジルの狩猟採集民が物々交換で価値が釣り合わず、名誉が傷付けらえたとして夜襲したことがありました。
かつて、名誉を傷付けられると相手に暴力を振るったり決闘を申し込んだりするのが普通でした。

しかし日本や朝鮮半島では異なる部分もありました。
武人(侍)は自分や家系、帰属集団の名誉を守る為に自害(切腹)した。
南アジアには家族の名誉の為に婦女子を犠牲にする社会もあります。

名誉への対応は様々で、異文化の人には理解しがたい。
名誉は個人や集団の評判を守ることにより、その立場を維持する機能がありました。
社会によっては、個人か集団の名誉のどちらかがより重視された。
概ね欧米は前者で、日本は後者と言えそうです。

名誉の文化は今も息づいています。
スポーツ観戦に見られるように国家、民族、宗教間で、その感情は今でも健在です。
例えば、あなたはヤクザ(暴力団員)や暴走族、日本猿と目を合わすことを望みますか?
私たちには捨て難い感情が根付いているのです。



< 3.  Japanese monkey >
< 3. 日本猿 >

What is the problem?
The problem is to hurt the honor of others by satire.
"Freedom of speech" is limited by the range that does not conflict with "Defamation of character".
Furthermore, we should forbid using satire to discriminate against the weak.
In Japan, most media controls discrimination terms voluntarily.

If culture or religion is different, the harm by satire may be beyond imagination.
Frequently, we are easy to accept freedom of speech, separation of government and religion and individualism as holy writ, but should accept different culture.

Most worrying is increasingly to report satirical news with pandering to public as public position "freedom of speech”.

何が問題か
問題は、風刺によって他者の名誉を傷付けることです。
「言論の自由」も「名誉毀損」に抵触しない範囲に制限されている。
さらに弱者を差別する為に風刺を使うことも禁止すべきです。
日本では、マスコミが差別用語を自主規制しています。

文化や宗教が異なると、風刺の弊害は想像を越えることがあります。
私達は、往々にして、自国の文化や価値観―言論の自由や政教分離や個人主義、を絶対視しがちですが、異なる文化を受け入れるべきです。

注意するべきは、マスコミが「言論の自由」を立前に大衆に迎合し風刺的報道を強めることです。



< 4. this cartoon of France shows powers that took aim at the Korean
< 4.フランスのビゴー作「魚釣り遊び」、朝鮮半島を狙っている列強 >

Summary

The satire is necessary as a degassing of society and a countermeasure against power.
But, the satire is easy to appeal to public, if we give a loose rein to it, we make discriminating run out of control.

When satirizing other countries, the media should exercise moderation.
In addition, it is the same kind as about emigrants of different culture or pagan.
Even if all live in the same country, it is not wise policy to let the manners and customs of the country obey the emigrants hastily.
Naturally, there is the range of good sense like the difference in men and women of all ages.

Developed countries that have a superior sense of “democracy and human rights awareness” must give an example for leading the peace.

まとめ
風刺は社会のガス抜きや権力への対抗手段として必要です。
しかし風刺は大衆受けし易く、野放しすると名誉を傷付け、差別へと暴走させます。

他国を風刺する場合、マスコミは節度を守るべきです。
また国内の異文化、異教徒の移民についても同様です。
同じ国内であっても、移民の習俗を性急に従わせることは得策ではありません。
自ずと、老若男女の違いのように良識の範囲があります。

このことは「民主主義と人権意識」の発達した先進国が範を示し、平和を率先する意味で重要です。