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20190101

連載中 何か変ですよ 211: 何がより良い選択なのか? 2



*1


「日本国民は何を信じ、何を待っているのか?」
好景気か、はたまた福祉社会か?
それとも果てない繁栄か?
私には見えない。


< 2. 1年前と今の株価はどのように見えるのか? >


皆さんはどう思いますか?

.    どうしたら暮らしは良くなるのか?
 企業に溢れるほどのお金を回すべき
賛成: 企業が潤ってこそ、設備投資と給料支給が出来る。
反対: 労働者(国民)は給料が無いと企業の商品を買うことが出来ない。

注釈
まるで「鶏が先か、卵が先か」の問答です。
一見難解に見えるが現状起きていることは単純で、むしろその先が問題です。

それでは日本政府は何をして、その結果何が起きているのか簡単に見ます。
本来、20年も続くデフレが解消され、インフレと好景気が訪れるはずでした。

1.日銀は、この5年間で市中銀行から国債を購入し、政府発行残高の40%440兆円を買った。

A.これによって銀行にだぶついた低金利のお金に、企業が飛びつき設備投資を行い、国内の生産を増加させる。
 しかし日銀の供給したお金の多くは投機に回り、株価や不動産価格の上昇に繋がっただけで設備投資はここ数年少し増えただけ(欧米も似たもの)。

B.国内のだぶついたお金は円安を招き、輸出企業の業績を向上させる(円安は他の要因が大きい)。
 円安で輸出企業(大手)は潤い、海外の観光客も増えたが、逆に輸入物価の上昇で輸入企業、国民の台所、企業の原料調達は苦しくなった(原油安だけが救い)。

C.同時にインフレが起き始め、国民は消費を前倒しさせ景気が勢いづく。
 しかしインフレは起きなかった。


2.政府は予算増額(軍備)と規制緩和(労働)、一部の減税(富裕層)と支出カット(福祉)を行い、日銀と一緒になって株購入を行った。
( )は特に目立った部分。


全体の狙い: 最大の狙いはお金のばら撒き(財政出動と金融緩和)、次いで自由競争を促して景気を良くすることで、借金体質の改善も少しある。

総合結果: 円安と株価上昇、減税、規制緩和で主に大手輸出メーカーと投資家、富裕層は潤った。
また失業率が低下し、かろうじてGDP成長率零から脱した。

しかし、この間にマイナス面も際立つようになった(予想通りでした)。
D.国民(労働者)の賃金と家計消費支出は長期に低下している。
E.格差拡大(再配分前のジニ係数、貧困率)、家庭の食費増大(エンゲル係数)、低賃金の非正規割合の高止まり。
F.現在バブル崩壊が起きつつあり、場合によってはリーマンショックを上回る金融危機に見舞われる。

皆さんはどう評価しますか?

現状を好感し、将来に期待する人はプラスに評価するでしょう。
一方、現状をプラスマイナスゼロと見なし、悪化に危機感を抱く人はマイナスに評価するでしょう。

一つ明確なことは、バブル崩壊が始まれば、過去半世紀の経緯から見て巨大な金融危機が起こり、これまで10年間の繁栄が吹っ飛ぶだけでなく、むしろ深刻な不況が長く続くことになる。
前回のリーマンショックに比べると、日中米英の貨幣供給量が並外れて大きく、中国経済の崩壊、支離滅裂なトランプが加わり、危機を最大化させる可能性がある。
特に日本は世界初レベルの金融緩和を行い、米中経済と関りが深い為、これまでにない不況に陥る可能性がある。


一言
ここで「鶏が先か、卵が先か」に答えます。

ケインズがそれまでの供給から需要を優先すべきとして成功した20世紀前半の米英の政策転換がヒントです。
鶏は企業、供給であり、卵は労働者、消費需要だと理解すれば答えは明瞭です。
つまり、この数年間のアベノミクスは1980年代以降の世界をデフレ、高失業率、格差拡大に陥れた金融優先と自由放任主義の物真似に過ぎない。

見え難いが将来禍根を残す問題とは何か?

一つは円安で旧態産業の延命を図ったこと。
その上で、離職時の支援と賃金低下の歯止めを行わず、労働者の流動性だけを高めたこと。
本来、経済先進国は自国通貨高に応じて、産業構造の革新とそれに並行して労働者の流動性を高めるべきでした(かなり困難だが北欧は成し遂げた)。
移民の問題も同様に片手落ちで、欧米のように将来禍根を残すことになる。

結局、このままでは日本では既得権層が優遇され、多くの国民は疲弊して行く末路にある。


次回に続きます。




20181229

連載中 何か変ですよ 210: 何がより良い選択なのか?






*1


「日本国民は何に不安を感じ、何を頼りにしているのか?」
私には見えてこない。
戦争か平和か、または繁栄か金融危機か、左右から罵り合う。
何が国民にとってより良い選択なのか?



*2


皆さんはどう思いますか?

1.    どうしたら戦争や侵略を防げるのか?
軍備を増強するべき
賛成: 小国は侵攻され易い。
反対: 大国と軍拡競争をしても無駄、むしろ敵愾心を煽る。

注釈 
繰り返される米ロ(ソ連)の軍事侵攻を見ていると、小国の悲哀は今なお現実です。
これら侵攻の多くは、民族や宗教対立で混乱している小国への大国の領土・資源・覇権争いと言えるでしょう。
また軍拡競争と軍事同盟の果ての大戦が二度も続き、これも深刻です。

一方で、不戦条約締結(1929年)以降、世界が一緒になって暴虐な国々の世界制覇を多大な犠牲を払って食い止めました(米国の力は大きいが、その後変節している)。

日本にとって確実な戦争回避策はあるのか?

例えば沖縄の基地をどう評価するのか?
沖縄は米国の中国への前進基地として防波堤の役割を担うのか、それとも最初の激戦地となり、日本も火の海になるのか?(沖縄は、以前より米国のアジア侵攻の発進地として使われているので、最初に攻撃されるだろう)
沖縄よりもグアムやハワイの方が、米国や日本にとっても戦略上優位なのではないか?(あまりにも日本と米国の本土から離れている)

北朝鮮の軍事緊張にしても、今回の一連の動きで判明したように米中次第であって、日本の役割は少ない(蚊帳の外で騒ぐだけだった)。
北朝鮮に睨みを利かすのは空母などの機動部隊がいる佐世保が最重要です。

結局、回避策は日本と米国、中国、ロシアの状況を的確に評価出来るかにかかっている(日本は過去に大きな見誤りを繰り返しており、いまだに反省していない。今度こそ島国を言い訳にしないでほしい)。

要は侵略する国、軍事同盟、抑止力、日本の立場―国際的と地政学上(大陸に近い島国)、をどう評価するかです。
少なくとも日本は小国では無く、今後米中の覇権争いは熾烈を極め、中国経済は益々巨大になり、やがて日本は米国依存一辺倒ではすまなくなるだろう。

ここ1世紀半の世界の流れを振り返ると日本の動きが見えてくる。
19世紀後半以降、英国の覇権は衰えて、米国はやがて断トツ一位の経済大国になって行く。
第一次世界大戦はドイツの経済が英国を抜きヨーロッパで一位になる時期と重なった。
また第二次世界大戦は、日本が経済の規模こそ及ばないが急伸し、軍事同盟先を英国からドイツに替えて始まった。
この間、米国は軍事でも世界第一位となり、日本は敗戦占領を期に米国に完全に追従することになった。 


一言
ここ半世紀あまりの世界の戦争をみると、幼児帰りしているように思える(不戦条約締結以前に戻る)。
侵攻される小国に紛争や混乱などの火種があることもあるが、大国は一方的な口実を持って侵攻する。
その口実を、かって世界平和の為だったが、今は戦争の芽を摘むとして自己防衛と称している。(初期には当事者に大量の武器を売る一方で、やがて都合の悪い政府を潰し、それを傀儡政権に替え、挙句に侵攻して破壊する。特に米国。)
これはかっての戦争と何ら変わらない、いつの間にか中世から原始社会に戻ったようです。


次回に続きます。



20180831

連載中 何か変ですよ 203: 暴露本「炎と怒り」の紹介 4: トランプタワー 2

 
*1


今回で、この暴露本の紹介を終わります。
初期の大統領首席補佐官を巡るドタバタを紹介します。








 
< 2.トランプ政権を去った人々 >

多くの人々-マチュア政治家、経済界の成功者、人気のポピュリストがホワイトハウスを賑わしては、早々と去って行った。
去った多くは政権への爆弾発言(トランプを無能呼ばわり)や暴露、非難を繰り返している。
この混乱は今も続いている。


* 初期の大統領首席補佐官を巡るドタバタ

大統領首席補佐官とは何か?
彼はホワイトハウスとその行政部門、軍人130万人を含む約400万人のトップに立ち、この組織の運営を大統領から任されることになる。
特にトランプ政権では。

しかしトランプの直情径行、専門家嫌い、家族重視、政治への無知が災いして、大統領首席補佐官選びは脱線を繰り返しながら、最後には政権内で差し障りのない人物が選ばれた。

そして初代の大統領首席補佐官プリーバスは半年で更迭された。







 

< 3. 相関図 >


* 「炎と怒り」の読後に思うこと

他国のことではあるが、怒りよりも深い絶望感にとらわれた。
それは今、日本も含めて欧米先進国が米国と同様の凋落の道を進んでいると思うからです。

少なくとも米国は1970年代初期までは、ホワイトハウスの暴走-ベトナム戦争やウォーターゲート事件に対して、マスコミは良識を持って立ち向かい、そして国民も遅ればせながら正しい道へと方向転換させることが出来た。

しかし、欧米先進国は80年代以降の経済金融政策の大転換による格差拡大、さらに戦後から始まっていた後進国での紛争拡大による大量の難民発生と移民の受け入れが相俟って、欧米社会は不満のるつぼと化した。

このことが特に米国では、度重なる規制緩和によって報道の自由度を失わさせ、その上、今のインターネット社会ではヘイト情報が世論を左右するようになった。

こうして容易にポピュリズム、今は右翼の煽情によって、不満を抱く人々は否定と排除の論理で強く結びつき、より強固になりつつある。

このことは全ての金融資本主義国家、欧米先進国を蝕みつつある。
北欧すら逃げることは出来ないだろう、災厄の到来は遅れるだろうが。
それは今の日本にも当てはまる。

欧米から離れた島国日本は、その影響が軽微であったが、アベノミクスによって格差拡大の現況である金融資本主義へと大きく舵を切ったことになる。
西欧の優良国であったドイツも経済格差では同様に蝕まれ始めている。

各国で進んでいる国民の政治不信、右翼ポピュリズム政党の台頭、格差拡大はすべて軌を一にする。

それはここ半世紀にわたる戦争と経済がほぼ規制されず放置され、悪弊が拡大し蔓延してきたからです。

このことが、今の惨めで馬鹿げたトランプ政権を生んでしまったのです。

私には、この先行き世界は着くところまで行ってしまうような気がする。

歴史にその例はいくらでもあった。
ドイツ国民が最初からヒトラーにドイツと世界の壊滅を託したのではない。
始め一部の熱烈な国民がヒトラーの人柄、煽情、政策に共感し、期待していた。
そのうち騙されてか、無謀な計画なゆえに行きがかり上、破滅の道を進むことになった。

いつものことだが、日本のファシズム、大陸進出と同様で、マスコミが沈黙し権力の集中が進み、後戻りが不可能になった。

まさに米国、日本、ドイツなでかつての優良な国で政治の劣化が起こっている。
その一つの現れがトランプ現象です。


これで終わります。

20180827

連載中 何か変ですよ 202: 暴露本「炎と怒り」の紹介 3: トランプタワー 1





< 1.トランプタワーのロゴ「トランプ」を隠すアイデア >


今回は「炎と怒り」から「トランプタワー」p44-p55を紹介します。
トランプ周辺の人物がトランプをどう評価していたかを見ます。


 
< 2. スキャンダルと内紛 >

上の写真: トランプとの不倫を暴露した女性が脅迫された。
この手の脅迫は不動産の立ち退きによく使われる手段(決して足がつかないので)。

下の写真: 更迭された女性補佐官がホワイトハウスの暴露本を出版予定。
毎日のように噴出するトラブルとスキャンダルがあっても平然と否定し、笑顔を作り、決してめげないトランプ。
そして見捨てないトランプ支持者達が大勢いる。


* 大統領選挙前後における身近な人々によるトランプの評価

民主的な選挙で選ばれた大統領なのだから、さぞかし立派で優秀な逸材だろうと他国の人間としては思ってしまう。

はっきりしているのは彼が類まれなスター、TV番組の人気ホストだったということです。
そして優れた事業手腕(清濁併せ呑む?)で多業種を含む不動産王であることです。

彼の周囲の人間とはたいてい大富豪や有名人、少しは政治家です。
もっとも大富豪に関してはトランプに似て素行や身持ちが良いという保証はない。

そんな人々がトランプをどう見ているかが明らかにされています。

結論として言えることは、トランプは選挙に勝てた人物ではあるが、政治で国をリード出来る人物とは、誰も思っていなかったことです。

しかし彼が大統領になったなら、彼を利用しようとして群がる人々がいる。
例えばこれら人々は自分のキャリアアップや名声の為、または脱税や事業拡大の為、そして政治的に利用で出来ると考えた。

彼らの多くは自分自身をトランプより優れた者と考え、猿回しなら可能だと考えた。
しかし残念ながら多くは気まぐれな猿を使い切れず、後にホワイトハウスを離れていくことになる。

少なくともトランプは、気にくわない猿回しを首にする決断力を持っている。
ホワイトハウスから、今なおトランプの「お前は首だ」(TV番組アプレンティス)と、野心で目がくらんだ人の溜息が毎日のように聞こえて来る。


 
< 3. 相関図 >

次回に続きます。



20180822

連載中 何か変ですよ 201: 暴露本「炎と怒り」の紹介 2: 大統領選



*1


今回は、「炎と怒り」の「大統領選当日」p28-p43を紹介します。
この章ではトランプと陣営の不可解な行動、大統領選出馬の理由が暴露されています。
種明かしを聞いてしまえば、彼らの破れかぶれの言動が理解できます。


 
< 2. 醜聞の末路、フェイクニュースの虚実 >

上の写真: トランプ米大統領の元個人弁護士、マイケル・コーエン氏。
8月21日、トランプ氏の愛人だったとされる女性への口止め料を支払ったことに関連し、選挙資金法違反などの罪を認めた。

下の写真: 右端が米大統領選でトランプの選挙対策本部長を2カ月間務めたマナフォート被告。
彼も8月21日、脱税や銀行詐欺容疑で有罪判決を受けた。



* 大統領選当日のトランプ陣営の憂鬱

トランプは大方の予想を次々に覆し、選挙選を勝ち抜き、遂には勝利した。

なぜトランプは勝てたのだろうか?
右翼や保守のニュースサイトが全面的にトランプを支援したからか。
格差拡大で不満を募らせた中間層(白人労働者)が、右翼が煽る「分断された社会」(ヘイトスピーチ)に乗せられ、単純明快な排除論に解決を求めたからか。
はたまた保守を自認する人々が共和党の隆盛を願ってか。

かくも激しい熱情に支えられた選挙選だったが、当のトランプ陣営は激しく敵を罵るわりには冷めていた感があった。

トランプには数多くのセックススキャンダル―ロシアでの放尿プレイ、「スターなら女性に何でもできる」のビデオ公表、数多くの女性からのセクハラ訴え、がありながら結局は乗り越えて来た。

またトランプとクシュナーは親子代々の不動産業で数々の醜聞と悪行を重ねており、叩けば埃が出る素性で、とても大統領選を清廉潔白で逃げ切ることが出来なかったはずだが、これも切り抜けた。

しかも彼は選挙戦への自己資金注入を抑え、納付税の公表も逃げ切った。

正に、これは捨て身の戦法!
絶対に勝利するための立候補と言うよりも、僅差で負けたと言う名誉を得ることこそ選挙戦の価値があったのだろう。

したがって、どうせ負けるなら後々の被害(出費、情報開示)を抑えるべきだと。


 
< 3. 相関図 >

次回に続きます。




20180819

連載中 何か変ですよ 200: 暴露本「炎と怒り」の紹介 1: はじめに

 *1


これからトランプ政権の内幕、ドタバタを暴いたベストセラー(米国で140万部)を紹介します。
この本を読んでいると、まるでホワイトハウス内を自由に覗いているような錯覚に陥ります。
実に面白いのですが、一方で今世界が民主主義崩壊の危機に晒されている恐怖を味わうことになるでしょう。



 
*2



* はじめに

私はこれまで米国政治の内幕本としては、元財務長官ポール・オニール、ベトナム戦争に関わった元国防長官マクナマラや元国防総省局員エルズバーグ、元CIA局員スノーデンのものを読みました。
これらは米政府の腐敗、暴挙、衰退、意思決定のお粗末さを見事に描いていました。

しかし、「炎と怒り」はこれらと大きく異なるものです。

一つには、もの凄く臨場感があります。

ホワイトハウスの中枢とそれに関わるエスタブリッシュメントの群像劇を舞台の上で見ているような気持ちになります。
繰り返し名前が出てくる人物は50名を超えるでしょうか。
残念ながら、これが読みづらくしているのですが。


さらに臨場感を盛り上げているのは、200名を超えるインタビューを基に著者が主要人物の気持ちを代弁して直接間接に状況を語らせていることです。
これは、この本の信憑性を貶めているとも言えるのですが、一方でホワイトハウス内のパワーバランスや混乱を理解するのを助けてくれます。

二つには、絶望の書だと言うことです。

既述の本も、読めば怒りと失望感に苛まれるのですが、「炎と怒り」は別格です。
前者は一応、賢者たるホワイトハウスの中枢達(大統領と周辺)の集団による暴走か判断ミス、またはそれまでの惰性から抜け出せなかった悲劇とも解釈出来ました。
それは一時の混乱や徐々に進む悪化なのだから、次の機会には脱却が可能だと希望を持つことも微かに可能でした。

しかし、ドナルド・トランプを巡るドタバタ劇は深刻さが格段に違います。

一言で云えば、無知な一人の悪戯小僧が国家の中枢で好き勝手に振る舞い、さらに彼を利用し、操り続けたい人々が、彼の愚かさをひた隠しにし、祀り上げ続けていることです。
操ろうとする人々とは、過激思想家(極右)や政治素人の親族、エスタブリッシュメント(大富豪、メディア、共和党など)です。

不思議なことに、選挙ではエスタブリッシュメントの排除を望む声が強かったはずです。
極右の過激な言説(分断と敵視)が国民の不満を煽り、共感を呼ぶことにより予想外の大成果を得て誕生した政権は結局、政治の破綻を招くことになりそうです。
これと似た状況(ファシズム)はかつて世界、日本でもありました。

加えて恐ろしいことは、この惨事は米国に留まらないことです。
西欧のポピュリズム政党の台頭に始まり、ロシアや中国の独裁化、日本やトルコの右傾化は、今や世界の流れです。
トランプ大統領誕生の最大の功労者バノンはこれを時機到来と見なし、世界に極右の結束を促している。

これが私の感想です。



* この連載で紹介したいこと

この本は素晴らしいのですが、大きな欠点があります。
それは登場人物が多すぎることです。

それで私は、皆様がこの本を読むのに役立つよう、登場人物の人物相関図を作るつもりです。
章ごとに作ることを予定しています。


* 今回の紹介

「プロローグ--- エイルズとバノン」p15~p27の要約です。

二人の会話を通じて、トランプの大統領就任間際の内情が見えて来ます。
この会話からトランプに近い右翼の言論を牽引する二人がトランプや政策をどう見ているかがわかります。



 
< 3. 相関図 >


 
< 4. 図に使用している矢印 >


次回に続きます。



20180430

何か変ですよ! 119: 目次と検索





*1


目次は「何か変ですよ!」と「デマ、偏見、盲点」の分です。
記事は2018年1月16日から4月26日までに投稿したものです。


各表示は以下の順です。
* 番号: タイトル
記事の要約
・キーワードや項目


 
*2


** 目 次 「何か変ですよ!」 **
2018年3月5日~4月26日投稿分

*118: 救いはあるのか?3
日本の再生に不可欠な「米国の呪縛からの解放」と「野党に望むこと」。
・軍事と外交、経済と米国、経済界とのタイアップ

*117: 救いはあるのか?
先進国ではありえない日本女性の地位、だからこそ女性が改革に立ち上がるべき。
・衆院選結果、セクハラ、利用された拉致被害者、沖縄返還時の密約

*116: 救いはあるのか?
絶望の状況を脱する為に誰が立ち上がるべきか。
・長期低迷、幸福な社会、政治不信、島国根性、明治維新、野党、労働組合

*115: 誰の責任? 4
絶望の状況を生み、放置しているのは誰か、それは国民なのか。
・低い政治意識、放棄された政治教育、低い投票率、低い労働組合組織率

*114: 誰の責任? 3
安倍政権を倒閣することがゴールではない、悪循環を断つことこそ重要。
・米国三代大統領の教訓、自公政権継続、野党政権奪取

*113: 4/14神戸デモに参加して
デモ体験の報告。

*112: 誰の責任? 2
暴政を止める為に今国民がすべきこと、デモなど。
・内部告発、政治に無頓着な人々、安倍政権の問題点

*111: 誰の責任? 1
日本の衰退と腐敗の責任は安倍にあるのか、それとも国民にあるのか。
・行政の長として責任痛感、福島の原発事故、ヒトラー



 
*3


*110: 未来の壁 8
国政を武力を用いずに国民の手に戻した世界のデモを見ます。
・バルト三国の人間の鎖、ベトナム戦争反対、ベルリンの壁崩壊、女性リベリア大衆行動、米国のバス・ボイコット

*109: 未来の壁 7
海外に無関心で海外の歴史を知ろうとしない日本人。
・歴史修正主義、南京虐殺事件、アイヒマン、監獄実験、文化心理学

*108: 未来の壁 6
視野狭窄で身勝手な言動がまかり通り、日本の若者は海外への意欲を無くしている。
・貧困問題、国民主権、自衛戦争、世界のニュース、海外留学減少

*107: 未来の壁 5
なぜ日本では「報道の自由」が無視されるのか。
・証拠隠滅、隠蔽、記者クラブ、組織文化(村社会)、信頼される新聞、御用新聞

*106: 未来の壁 4
報道の自由が高い国ほど国民は幸福だが、北欧と日本の違いは・・・。
・北欧、報道の自由度ランキング、民主主義、経済民主主義、格差、幸福度

*105: 未来の壁 3
日本の報道の自由は危機的状況にある。
NHK番組改ざん事件、特定秘密保護法、放送法改革、自民党が作ったネットウヨ、電波停止

*104: 未来の壁 2
自民党の根深い男尊女卑意識とその絶大な悪影響。
・セクハラ発言、原発賛成、出生率低下、賃金格差、社会進出遅れ

*103: 未来の壁 1
安倍政権が煽る古い労働観が国民を不幸にしている。
・働き方改革、渡邉美樹、労働時間、育児・有給休暇、北欧のライフスタイル

 
*4

*102: これからどうする 3
日本は益々成熟社会から取り残されつつあり、これは国際的な指標で明らか。
・世界幸福度、人間開発指数、報道の自由度、各紙比較、貧困率

*101: これからどうする 2
主婦が望む政策において安倍は百害あって一利なし。
・介護、平和、失業、地球温暖化、累積財政赤字、日本会議、再生可能エネルギー

*100: これからどうする 1
安倍政権による日本沈没、特に経済悪化の状況。
・賃金低下、企業利益増、世界株価高、バブル崩壊、日銀操作



 
*5

*99: 大活躍する???応援団
ひんしゅくを買う安倍友応援団の活躍は報道の劣化をよく示している。
・百田尚樹、青木、足立、高橋、山口、三浦、会食

*98: 恐ろしい腐敗力
安倍政権下での底なしの政治腐敗。
・中央省庁、安倍縁者、否定し続ける政府官僚、深刻な電凸、言論弾圧

*97: 何が最優先か?
麻生と自民国対委員長の発言から分かる正論が通じない政治。
・世襲、森友文書改ざん、佐川証人喚問、マイナンバー、朝日の証明義務、国政の腐敗防止策

*96: どちらが大事か?
国政の腐敗を無視するウヨは安倍しかいないと言うが、信用出来ない人物は危険極まりない。
・廃棄文書の発見、忖度、腐敗、バブル崩壊、戦争、連立政権

*95: 今、何かが崩れようとしている
森友文書改ざんから見える政府腐敗の深刻度。
・便宜供与、財務省、朝日新聞、政争の具、内閣人事局、安倍明恵

*94: 今、国民が問われていること
国民は悪化し続ける状況から目を逸らず、立ち上がるべきだ。
・経済衰退、格差拡大、財政赤字、行政の腐敗、バブル崩壊、政治家の劣化

*93: 怒れ、立ち上がれ公僕よ!
国民は独善的な首脳と加担する官僚に怒れ、公僕は立ち上がれ!
・森友・加計問題、レイプ事件もみ消し、働き改革の資料隠蔽、公害問題

 
*6


** 目 次 「デマ、偏見、盲点」 **
2018年2月6日~3月9日投稿分


*30: 暮らしのカラクリ 4: 煽られた競争
経済活性化に必要な競争力とは、完全な自由競争と規制の狭間で。
・国際競争力、間違った規制緩和、生産性と賃金、北欧の国際競争力

*29: 暮らしのカラクリ 3: カラクリを支える日本文化
ある日本文化が先進国への脱皮を困難にしており、国民はこれに気づくことが重要。
・忖度、自己責任、村社会、長子相続、独裁指向、個人軽視

*28: 暮らしのカラクリ 2: 賃上げは国を滅ぼす・・
労働者の賃金を上げると、国の経済力が落ちてしまうと言う妄言。
・賃金上昇は消費増、企業利益増でも貿易額増えない、為替が調整

*27: 暮らしのカラクリ 1: 少ない稼ぎは・・
賃金水準は社会的要因、主に生産性と労働界の結束力で決まる。
・ケインズ、労働組合、自己責任、首切り、夕暮れ社会

*26: 何がバブル崩壊と戦争勃発を引き起こすのか? 5
この世紀末から脱出する手立ては、かつての日本や世界にヒントがある。
・法制史、世界宗教、「無知、無関心、惰性、敵意」を克服

*25: 何がバブル崩壊と戦争勃発を引き起こすのか? 4
世紀末に駆り立てる貪欲、恐怖心、疑心暗鬼が蔓延る理由とは。
・脳内ホルモン、愛国心、格差拡大、大戦を知らない首脳、文明の衝突、政財界癒着、中間層が保守的



 
*7


*24: 何がバブル崩壊と戦争勃発を引き起こすのか? 3
失敗して来た戦争予防策とバブル崩壊に共通する感情の暴走。
・経済封鎖、軍拡競争、抜け駆けの心理、賭博、自由放任主義

*23: 何がバブル崩壊と戦争勃発を引き起こすのか? 2
ここ1世紀半ほどの主な戦争について、勃発の経緯を集約。
・ヒトラー、日本帝国、中立国

*22: 何がバブル崩壊と戦争勃発を引き起こすのか? 1
バブル崩壊のメカニズムを考えます。
・投機家、高率のレバレッジ、中央銀行、巨大な金融緩和、早急な資金回収

*21: 抑止力と規制緩和に共通する危さ
この二つの概念は単純で受け入れ易く利用され易いが、不完全で危険でもある。
・規制が無くて亡んだ文明、悪化する国民生活、核開発競争と銃蔓延は抑止力失敗例

 
*8



** 目 次 「何か変ですよ!」 **
2018年1月16日~1月26日投稿分

*92: 何が問題か? 15: なぜ改革から逃げるのか?
所得水準、幸福度、経済力が低下し続けているのに、なぜ改革を避けるのか。
・内部留保、対外資産、賃金、非正規雇用、ワーキングプア、パトロネージ、北欧

*91: 何が問題か? 14: 英国はなぜ衰退したのか?
19世紀後半に始まる英国の衰退は今の日本と同じです。
・工業生産高シェア、資本輸出、中産階級が豊かさを享受し保守化

*90: 何が問題か? 13: 過去・現在・未来に生きる
なぜ人々は経済の行く末を楽観するのか、これは5つの虚構に踊らされているから。
・インフレ、成長要因、金融緩和とバブル、日銀政策と財政破綻、所得格差



終わります。