*1
「銃を持っている」と聞けば、多くの人は「恐い」と感じるのではないでしょうか?
日本は、ほとんど銃が無い非常に安全な社会で、素晴らしい国です。
銃のある世界を見渡せば、銃と安全、ひいては武器と平和の関係が見えて来ます。
*2
なぜ手っ取り早い殺人手段の銃が、世界には蔓延しているのでしょうか?
米国では、銃の乱射事件がある度に、銃規制が話題になりますが、銃が減ることはありません。
もう蔓延してしまったので、仕方がないのでしょうか?
米国では、銃所持の賛成派と反対派がしのぎを削って方向が定まらないのです。
日本人なら、誰しも反対派に同意出来るような気がしますが・・・・
実は、銃社会には暴力と武器に対して根深い葛藤があるのです。
* 3
皆さんはどう思われますか?
以下の仮定を、少し想像して下さい。
端緒A. あなたの住む町で強盗殺人事件が発生しました。
段階B. あなたは家族を守る為に銃を所持することにしました。
段階C. 数ヶ月経った頃には、町の全家庭が銃を所持するようになりました。
結果D. どうやら、この間、犯罪は減ったような気がします。
結果E. しかし、銃が社会全体に行き渡る頃から、殺人や犯罪が明らかに増えた気がします。
恐らく、ほとんどの日本人はこの仮定の結果Eを正しいと考えるでしょう。
中には、結果Eは間違いで、結果Dまでが正しいと信じる人もいるでしょう。
実は、この論点の食い違いが、米国民を一歩も前に進めなくしている理由の一つなのです。
この正解は、次回以降、公開されている犯罪データーから明確になります。
* 4
何処に問題があるのでしょうか?
少し難しいですが、この仮定の中に「戦争と平和」を考えるヒントが隠れています。
銃の所持は自衛権の行使で、また抑止力を持ったことを意味します。
この抑止力の効果はあなたの銃所持が広く知れ渡る方が高まります。
なぜなら賊が知っていればあなたの家を襲うのを躊躇するでしょう。
銃所持を知った人は、誰しも銃所持に走るのは自然の成り行きです。
こうして段階Cが生じるでしょう。
もしこれらが正しいなら、いずれ社会全体が銃を所持した時、賊は何処を襲うのも同じになります。
結局、賊はあなたを避けることなく、より強行に犯罪を凶行するかもしれません。
また氾濫した銃によって発作的に安易な暴力や殺人、犯罪が増えるかもしれません。
こうして結果Eが生じるでしょう。
さらに町は自警団を作り、賊も対抗してより大集団を作ることになるでしょう。
これは集団的自衛権の行使です。
こうしてこの銃社会は、暴力と殺人、犯罪が横行するようになるはずです。
しかし、だからと言ってすべての銃所持の国が最悪の事態には至っていない。
次回、続いてこの問題を考えます。
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