20121218

the scene in Awaji-island  : Kariya in Higashiura




 The sea seen from the breakwater 

< The sea seen from the breakwater >
This time, I introduce a place where I often take a walk.
Here is Kariya in Awaji City, Hyogo Prefecture, and a fishing port facing Osaka Bay.
this place is surrounded by the sea and the mountain.


今日は、私がよく散歩する場所を紹介します。
ここは兵庫県の淡路市仮屋で、大阪湾に面した漁港です。
海と山に囲まれた土地です。

 The mountain seen from the breakwater 

< The mountain seen from the breakwater >
Since this place is also warm in winter, the cultivation of flowers is prosperous here.
Moreover, there is a gentle breeze in summerand people can live comfortably.
In here, the Water and the rice are also delicious.
On holidays, many sea fishing visitors will come from Osaka or Kobe.
And many bathers visit in summer.


この地は冬でも温かいので花の栽培が盛んです。また夏はそよ風が吹き、過ごしやすい所です。
また海からは多くの魚、海苔、蛸が獲れ、新鮮でおいしい。
水と米もおいしいです。
休日になると大阪や神戸から海釣り客が来ます。夏は多くの海水浴客が訪れます。


 a big Kannon statue seen from the breakwater

< a big Kannon statue seen from the breakwater

 a walking course toward the hill 

< a walking course toward the hill >


 a big Kannon statue seen from the hill

< a big Kannon statue seen from the hill >


 the see seen from the hill

< the see seen from the hill >


 the fishing port

< the fishing port >




20121216

Thanks for Award


 award ,wordpress


I was nominated in the Addictive Blogger Award of WordPress.

Thank you THEBLAZING TRAIL for nominating me for this award.

The announcement was overdue although this award has been nominated on October 13. I am sorry.

I was the third award this year. I am very glad. I have continued sending articles towards the world from May in this year. I appreciate that some people among the world has got interested in this blog.

Continuously, I will enjoy our blog together with us.

Ten Bloggers I nominate for this award:

4.      http://lifeofbun.com/


20121214

選挙に向けて : まとめと目次(連載、何か変ですよ5~14)


 政党乱立

< 政党乱立 >

10回にわたって、この衆院選をどう捉えるかの判断材料を示しました。

最後に、最重要な視点をまとめ、連載の目次と要約を記します。



重要な視点

今、舵を大きく切らなければ日本の10年後は、恐らく悲惨な社会状況に陥っているでしょう。 

この兆候は約20年前から経済で現実のものとなり、国民も実感し始めた。

それが民主党による政権交代へとつながった。

現在、国会はしどろもどろであるが、やっと社会の治療が緒についたばかりです。

それは何の治療を目指しているのか?

それは泥沼のアジア太平洋戦争に突き進んだ、日本の統治体制の混乱を見れば一目瞭然です。

当時、国民の意向によって統率されることなく、政府と軍部の対立に始まり、現地参謀の独走、末期では海軍と陸軍の対立が、戦争の拡大を招いたのです。



 官僚の責任

< 官僚の責任 >

これは国民に選ばれた内閣が官僚、省庁を統率出来ないことと同じなのです。

日本は気を緩めると、このようなことを繰り返すのです。

マスコミと裁判所、検察も官僚寄りです。

これら統率不在と硬直化を是正しない限り、ギリシャ、イタリアのようになるだろう。

最重要は、官僚の上に立ち、統合指揮出来る内閣が不可欠です。

最悪は官僚のいいなりで、少なくとも対峙することから始め統率にいたるべきです。

どうか皆さん、最善の選択をお願いします。





何か変ですよ5 : 選挙に臨んで
*要約 : 日本の現状はどうなのか?未来は? 懸念すべき問題が膿のように溜まりつつある。それは日本の独りよがりが生んだもので、社会の膠着化が重度に進行中です。

何か変ですよ6 : おかしな選挙の争点 
*要約 : 囃し立てられている消費増税反対について考えます。最初に増税と公共投資の関係を簡単な経済理論で理解します。次いで増税が不況をもたらしたと言うデマを検証します。

何か変ですよ7 : 当てにならないエコノミスト 
*要約 : 著名なエコノミストが如何に当てにならないかを、日米のここ半世紀から見ます。政府やエコノミストは大きな誤算を繰り返し、制御とはほど遠いのです。

何か変ですよ8 : 協調か、排他か 
    要約 : 将来、世界で起きることが日本に災いをもたらし、拒否できるものではないのです。資源枯渇に対して、自給率向上を目指して排他的になるべきか、それとも世界と協調すべきか。


何か変ですよ9 : 守るか、変えるか
    要約 : 今の生活を守る為に社会変革を拒否するのか、実施するのか。未来を守るためには深刻度を増す失策を廃止しなければならない。原発を取り上げ、その是非を見ます。

何か変ですよ10 : 社会の硬直化
    要約 : 原発政策には日本社会の暗部、社会の硬直化が如実に現れていました。原発と農業保護に代表される硬直化の蔓延とメカニズム、その被害状況を見ます。


 保安院と東電

< 保安院と東電 >

何か変ですよ11 : その根源は何か
    要約 : なぜ大きな損害を招く硬直化が起き、それを改めることが出来ないのかを見ます。日本の社会は、まるで全体が硬直化を推し進め、食い止める手立てを無いようです。

何か変ですよ12 : 日本病 
    要約 : 硬直化の最大要因「日本病」を見ます。これは「内集団ひいき」が引き起こすマイナス面で、プラス面は日本の良さもでもあるのですが、野放図にしておくと弊害を生むのです。

何か変ですよ13 : 政局混乱に対処する
    要約 : 現在の政局は、ヒトラーが実権を握っていく状況と酷似しているのです。当時のドイツ政治の問題点を振り返り、日本の政治がどうあるべきか、何をしてはならないかを見ます。


何か変ですよ14 : 軍備か宥和か
    要約 : 北朝鮮のミサイルを例に、日本が取るべき道とは何かを探ります。そのために、無血革命と呼べる東欧の開放、ベルリンの壁崩壊を例に、平和には本当は何が必要かを見ます。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。









20121212

何か変ですよ 14 : 軍備か宥和か


ベルリンの壁崩壊
  
< ベルリンの壁崩壊 >

現在、タカ派の威勢が良い。

平和をどうしたら得られるか、ここ半世紀にそのヒントがあります。


どうして世界が平和を取り戻したのか

ベルリンの壁が崩壊した1989年以前にヒントがある。


この壁はベルリン市民が壊したのですが、それは東欧民衆の西欧への強い憧れと長い苦悶の末だったのです。以前、東欧諸国はソ連をバックにした独裁制で、秘密警察に監視され監獄のようでした。民衆が民主化を求めるとソ連の戦車が進入し制圧したのです。

ソ連のゴルバチョフ大統領が改革を始めており、その一貫として衛星国(東欧)への軍事干渉を行わないことを明言した。このことが東欧民衆を勇気づけ、立ち上がることを可能にしたのです。

なぜゴルバチョフは東欧を自由にしたのでしょうか。

第二次世界大戦後、米ソは冷戦と呼ばれる軍拡と衛星国獲得で熾烈な競争を行っていました。しかし巨額の軍事費と戦費は増大する一方で、ついには両者の所有核ミサイルは地球を7回全滅させるところまで進んでいました。


 ニクソンと毛沢東の会談

< ニクソンと毛沢東の会談 >

この時、米国の二人の大統領が電撃的に冷戦を緩和させたのです。ケネディのキューバー危機回避とニクソンのベトナム戦争終結が端緒となり、両国の意思疎通が進み、軍縮が進み始めたのです。

以前の米国の共産主義勢力への恐れ、敵対感情を思うと青天霹靂でした。

両国共に軍事費の増大が経済を悪化させていたのですが、よりソ連の方が深刻だったのです。一方、東欧民衆は隣接する西欧の経済進展に接することが出来、古くはドイツやオーストリアと国を一つにしており親近感を持っていた。


このような背景の下で、東欧は独裁国家から自由な民主国家に血を流さず転換出来たのです。


 迎撃ミサイルPAC-3

< 迎撃ミサイルPAC-3 >

北朝鮮のミサイルを巡って

現在、迎撃ミサイルが沖縄に配備されて、北朝鮮の弾道ミサイルを迎え撃とうとしています。有難いことです。これがなければ防ぐ手立てはありません。

しかし迎撃は完全とはなり得ません。10兆円を費やしても迎撃ミサイルで常時日本全土をカバーしきれません。膨大な陸上の迎撃ミサイルとミサイル搭載のイージス艦が必要になるからです。

なにせ弾道ミサイルは音速の10~20倍、発射から最短5分以内で打ち落とす必要があるのです。まして冷戦時代のように互いに競争し始めると際限がなくなります。

ここで東欧の教訓が生きるのです。


 左端、ルーマニアの独裁者チャウシェスク

< 左端、ルーマニアの独裁者チャウシェスク >

あれほど強固に思えた東欧の独裁政治(東独、ルーマニア)が一気に氷解したのです。

その要因は三つでしょう。東欧民衆が西欧に強い憧れも持っていた。西欧は東欧民衆に対して軍事的ではなく包容力で迎えた。ソ連が東欧政権を支えなくなった。

当時のケネディとニクソンの宥和行動は予想出来ないものであり、平和という果実を世界にもたらした端緒となったのです。

北朝鮮の周辺諸国とそれを支える中国の態度が如何に重要か、世界がどのように関わるべきかが、わかっていただけると思います。

躍進し自信溢れる中国、ミサイルや核を独自開発する北朝鮮は、当時のソ連や東欧と異なるようにも見えます。

一方で見方を変えれば、体制を柔軟に変えてきている中国、ソ連に見放され中国だけが頼りで経済が疲弊しきっている北朝鮮、経済成長著しい隣国韓国、同じ中華文明の影響を受け、遺伝子を共有する経済大国日本、これらは好材料でもあるはずです。

血気盛んで偏狭な孤立主義者や国粋主義者の口車に乗ると、後悔しても後の祭りとなるでしょう。

今回で、この度の選挙に関する連載を終えます。

長い間、拝読に感謝します。

ご意見、ご質問があれば何なりとお書き下さい。









20121211

何か変ですよ 13 : 政局混乱に対処する


 政党乱立

< 政党乱立 >

政局混乱がなぜ起き、何を招くかを見ます。

ヒトラーが活躍した時代にヒントがある。


今の政局は、短命内閣、小党分裂、タカ派台頭、甘言が特徴です。

この現象は1930年前後のヒトラーが頭角を現す時期に酷似しているのです。


増税拒否から独裁が始まった

当時ドイツは前の大戦で疲弊しながらも議員内閣制をかろうじて維持していた。

1928年、社会民主党は保革大連合を果たし政権に返り咲いた。

当時、少数政党が乱立し主要政党だけでも4つあった。この年に始めてナチスが国会議席を得た。

また内閣は1年と保たない状況が5年続いていた。

次の年、世界大恐慌が起こり、失業者が巷に溢れ、内閣は失業保険支払いに応じるために労使への拠出金増額を提案した。

前回は資本家側の猛反対で廃案になり、今度は自陣営の労働組合側からの猛反対に合い内閣は退陣した。


 ヒトラー首相と大統領

< ヒトラー首相と大統領 >

この後、決められない内閣が嫌われ、元将軍の大統領が権限を握ることになる。

これを元参謀とヒトラーが虚々実々の駆け引きで操り、最後はヒトラーの大芝居で決着がついた。

この間にも歴代内閣は財政悪化を外債発行で乗り切ろうとするが反対に遭い挫折した。

ナチスの活躍は外国資本の逃避を招き景気を悪化させるが、打開策の増税案はナチスに反対され頓挫する。

1933年、第一党となったナチスは国会放火事件で過半数を得て憲法改正し、独裁を開始することになった。第三帝国の誕生である。

こうして経済悪化が財政悪化、打つ手なし、政局混乱を招き、一発逆転が声高に叫ばれるようになった。

さらに夢のような起死回生策、強い指導者が望まれ、独裁者の誕生を招いたのです。

皆さん、何か嫌な予感がしませんか・・・・


今私達は何をすべきなのか、すべきでないのか

        景気浮揚策 : インフレ率1~2%を目指す政策に転換する。 極端な政策変更は危険。ここ数年の海外の様子から察すると、インフレターゲットが必ずしも成功し続けるとは言えない。日本のGDP増加は人口が減少しているので難しい。

        財政悪化 : ここ数年以内に確固たる財政赤字縮小策に転換すべき。 確かに無駄を省ければ良いのだが、総論賛成各論反対で立ち往生している間に手遅れになる。

増税分を特定財源化(直接家計消費に回るよう)すれば景気にプラスになる。並行して無駄を省くべきである。


        無駄を省く : 無駄を省くには、硬直化を招いている官僚・議員・産業界・組合の癒着を断ち切ることが必要であるが、ダム建設中止、原発、農業保護で見たように、既定路線が完全に浸透している。大都市の市民はある意味一様であるが、国政では産業や利権が地域で異なり国民はバラバラで了解を得るの困難である。

その困難な改革をどの政党が出来るか、出来ないかは、その政党の体質を見るべきである。既得権益や地縁にどっぷり浸かっている政党は、いくら甘言を弄しても不可能だろう。


官僚の責任 

< 官僚の責任 >

次いで、優秀なリーダーとそれを支える党組織(固定の支援者)である。いくら優秀な数人がんばっても、2万人のキャリア官僚相手に改革を実行出来るだろうか。その先例は、ドンキホーテのように始めて官僚に挑んだ民主党が見せてくれた。


        打つ手無し : 財政悪化が進めば進むほど、打つ手が無くなってくる。今のうちに根本的な打開策を少しずつ試みるのが重要です。

        政局混乱 : 今はまさにその兆候が出ています。現在の日本経済は最悪状況ではないが、失望が失望を生んでいる。

重要なことは、日本の体質を徐々に変えることで、そのためには次ぎの時代を担える政党を育てることです。2~3大政党が望ましい。その為には4~8年の間、政権担当能力が育つのを見守る姿勢が必要です。

        してはならないこと : 何があっても議会制民主主義を守り、短絡的に憲法や二院制の改革を行うべきではない。どさくさに紛れてやられないように。議員やマスコミに乗せられて首相をコロコロ変えるべきではない。

次回は、国防と平和を考えます。











20121210

何か変ですよ 12 : 日本病


 震災当日の宮城県のスーパーで並ぶ人々

< 震災当日の宮城県のスーパーで並ぶ人々 >

硬直化を阻止出来ない最大の理由は、日本文化にあります。

それは村意識や内集団ひいきの悪い面が出ているのです。


私達は属している集団や企業に強い愛着と安心感を持ち、時には忠誠心も持ちます。

これが震災後の市民の落ち着いた振る舞いや、一致団結し企業を支えて高度成長を可能にもしたのです。

しかし一方で、公害や原発の危険を企業内から告発する人は少なく、むしろ彼らは組織の裏切り者と見られがちです。

また属している集団の目を気にするが、見られていなければ傍若無人です。これは日本や世界の共通認識に無頓着か無視することになります。

属している集団に強く肩入れすることは、部外者冷遇や隣国蔑視にもつながります。ここ百年間の外交史や世論の流れは極端に膨張主義であったかと思えば、現在は孤立主義(米国依存を除いて、国粋主義)に向かっています。両極端に振れ易いのです。

この内集団ひいきは対立感情や安心感を生み、選挙行動にも現れます。政策よりも地縁や縁故との関わりで投票を決めます。また少しの違いで多数の小党に分裂しますが、これを許すのも、ここらに理由があるように思えます。


残念なことに、これは2千年に及ぶ歴史と東アジアの一列島であったことに起因し、良い面もあるだけに、一朝一夕に改めることは困難です。


具体的な事例を幾つか見てみましょう。

        私は悪いとは思うが、皆がやろうと言うので反対出来ない。逆らうと場をしらけさすし、自分が浮いてしまう。職場を任されたが、前任者のやり方から逸脱してまで改革すると、彼を傷つけるし混乱を招くだけだ。

    よくある話です。これは人類共通なのですが、東アジア、特に日本が強いようです。


 内部告発者の苦闘

< 内部告発者の苦闘 >

        会社が違反行為を続けているが、これを訴えることは得策ではない。会社の名誉を傷つけ、告発者だとわかれば自分は大損害を受ける。

    社会規範の遵守に乏しい。日本には内部機密の漏洩者を罰する法律はあっても、米国のように告発者保護の制度(新聞社への密告)が貧弱なことも災いしている。

        上司が、トップの贈収賄事件に絡んで、飛び降り自殺した。彼は悪くないのに犠牲になったのでかわいそうだ。

    これは集団内の名誉意識に呪縛されていると思われる。本来なら自殺せずに真実を訴える方が良かったと思えるのだが。


 世襲

< 世襲 >

        先代の先生(国会議員)には御世話になっており、今度は息子さんが立候補するので投票する。これは地元の為に良いはずだ。

    国政とは次元が異なるはずだが地縁最優先になっている。これが欧米先進国の世襲議員5%なのに、日本の二大政党は40と20%になる理由でしょう。

        「私は官僚や政治家に有力な情報提供者がいる。」と自慢しているコメンテーターがいる。この人の解説は信用出来、頼もしい限りである。

    ニュースソースを明かすのなら信用して良いでしょう。結局、匿名のはずで、官僚や政府の都合の良い情報を掴まされるだけです。米国では信用されない。

        新聞社の社主が主筆でもあることは経営的に良いことで、何ら問題はないはずだ。

    経営的には良いのですが、記事が政府や資金、または聴衆迎合に陥り易い。米国市民は編集長が経営者から独立しているから信頼をおく(コミックのスーパーマンが新聞社を止めたように、米国も現在劣化中)。


このような状況を一つ一つ改善していかないと日本は良くならないのです。

次回は、日本の進むべきヒントを歴史から得ます。



















20121209

何か変ですよ 11 : その根源は何か


 保安院と東京電力

< 保安院と東電 >

前回は社会の硬直化を確認しました。

今回はなぜ硬直化が進行し、改革出来ないかを見ます。


硬直化の始まり

政府が産業を牽引することは、戦後日本のお家芸で、世界から羨望の眼差しで見られた。通産省の長期プロジェクト、農林水産省の保護政策、大蔵省の護送船団方式等はその典型です。

復興期に大いに役立った、この手法も経済発展と国際化で陰りを見せます。護送船団方式などは早々と瓦解しました。過保護が改革のチャンスを奪い、向上意欲を失わせ、結果的に産業を弱体させた。

保護を請うために、政府との癒着を求める力は常に働き、規模が大きいほど強力になります。


なぜ巨大な無駄を生みだす硬直化を止めることが出来ないのか

放置すれば破局がやがて訪れることは帝国崩壊や企業倒産が示しています。
結果が見えているのになぜ行き着くところまで行くのでしょうか。

 東京電力の広告費

< 東京電力の広告費 >

三つの理由 戦後日本について

        巨大化する利権グループ : 巨額の資金と票田がその保持を可能にします。原発で言えば、電気事業連合会は広告宣伝費に毎年800億円を使い、原発世論を誘導することが出来ました。また経産省も外郭団体に教宣を依頼しました。これは国民の電気代や税金からです。農業保護を訴える農協の会員数は1200万人、人口の9%です。経済規模は日本の15%以下です。過去、農村部の一票の価値は大都市の約3~5倍あったので、議員には最重要な票田であった。選挙、議員、官僚、産業・組合、これが循環する形で利権は強固になっていく。

 
        浄化作用が効かない  本来、マスコミが問題を追及し、国民の批判が起こり、政府や議員が動き出すのだが、それが作用していない。この百年間の戦争と原発の推進に関わった新聞は、同じ過ちを繰り返している。

戦後の問題は記者クラブです。これは官僚と報道の談合を意味します。官僚が望むコメントを流すことにより、記者は官僚に取り入り、個別に情報を早く取ることに心血を注ぐことになる。これが匿名報道中心、調査報道でなく速報重視になる理由です。


 検察の暴走

< 検察の暴走 >

例えば今回の小沢氏逮捕、郵政不正事件の村木氏勾留において、検察側の情報で世論を煽り、検察の暴挙を曝けなかった。こうしてマスコミは、官僚や政治家の仲間割れや追落とし、世論操作に利用されている。さらに新聞収入の半分は広告費で、原発のように大手の企業団体から圧力がかかると、原発反対から賛成に回ってしまったのです。

こうして社会問題の真相をスパ抜くことが出来なくなってしまった。

日本のマスコミは官僚・政府に近くなり、一匹狼的な記者や外国報道は蚊帳の外に置かれているのです。

この欠点は世界の報道マンから批判され続け、先進国(特に米国)では排除されています。


原発差し止め裁判のほとんどが敗訴になったことでもわかるように、原告側に立つ有力学者はなく、政府方針に逆らってまで踏み込んだ判決を出す裁判官もいなかった。これも社会の公器の役割を果たしていない。

参考図書 : 「官報複合体」牧野洋著、「ジャーナリズム崩壊」上杉隆著、「検察が危ない」郷原信廊著


次回は、三つ目の理由を見ます。

実はこれが一番曲者です。