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20190611

平成の哀しみ 56: 日本経済に何が起きているのか 19: 夢のバブル経済 9







 
*1

バブルで知る経済学の限界


 
*2

なぜ損をしてまで投資家は売り急ぐのか

株・不動産・商品の投機が過熱し価格が急上昇した後に急激な大暴落が起こるのが世の常でした。

投資家のほとんどは自己資金の数倍以上借りて投資する。
暴落が始まると、少しでも多くの返済額を確保する為に早く売り逃げようとし相場はパニック状態になる。
日本株の場合、頂点の1/2~1/4まで暴落し、全体で300兆円ほど値下がりする。

こうなると多くの投資家は借金を返済できなくなる。
当然の結果と言える。


ここで不思議に思うことがある。

よくエコノミストが理論的に大丈夫だからと政策に太鼓判を簡単に押す。
また多くのエコノミストは市場経済において参加者は合理的に行動し、
自由であればあるほど正常に機能すると説教する。

しかし、このバブル崩壊時の市場参加者の行動は合理的と言えるだろうか。
皆、損をするのが分かっていながら売って大損している。

しかも経済現象としては最も重大なものです。
経済学はこの現象の予測も制御も出来ない。

今の経済学は感情的な行動や完璧でない情報が絡む経済現象を扱えない。


 
*3

流行の経済学者や理論が過去、幾度も泡沫の如く消えた。
重大な結果には慎重に。




次に続く





20190606

平成の哀しみ 53: 日本経済に何が起きているのか 16: 夢のバブル経済 6






何ぜバブルは繰り返すのか


理由
1.バブルは利益を生む。
2.バブル崩壊を制御出来ない。
3.崩壊の救済が次のバブルを生む。


説明

1. 投機家は財の価格上昇に賭けて資金を投じバブルの主役になる。
そして売買を繰り返せば資金は数倍から数十倍にもなる。





 

バブル崩壊で政府は金融業界と大企業を救済するので、バブルで膨張した資産は上位層ほど多く残る(図)。

政権は好景気が支持率に結び付くので景気を煽ることはあってもバブル崩壊の口火を切りたくない。
当然、バブル崩壊の責任を誰も取らないのでバブルはなくならない。


2. 優秀な中央銀行総裁であってもバブルを無難に終息させられない。

下手に金融を引き締めると崩壊が起きるので誰も避ける。

またバブルの実体を把握出来ないことが大きい。
いつも新手の金融商品と法の抜け穴を掻い潜る手法がバブルの主役になる(サブプライムローンの証券化)。


3. 崩壊すると金融危機が起こり放置すれば傷口が広がるので、政府は大規模な金融支援と景気刺激を行う。

さらに金融の規制緩和、通貨増発と公共投資拡大が行われ、次の深みに進む。
(レバレッジで自己資金の数十倍まで投資可能へ)


こうしてバブルは投機家、金融業界、政府によって生み出される。


次に続く


20190504

平成の哀しみ29: 深まる亀裂 27: 敵対と融和 1









昔から人は敵対か融和かの選択をして来た







動物は元来敵対するものなのか?

弱肉強食は自然の理ですが、同種間では擬闘が行われます。
肉食獣などが縄張りを争う場合、徹底した殺し合いをせず、共に生存率を下げないように進化しました。

しかし人に近いチンパンジーでは、隣接するオス集団を壊滅させことがあります。
彼らは他集団のオスを非常に恐怖し、メス以外とは接触しません。

人類は大戦争をしますが、一方で世界を駆け巡り、商売や旅行をします。
人類は徹底的に敵を憎悪する一方で、仲良くすることも出来る非常に柔軟な動物です。


歴史を振り返ると二つの進歩に気付く。

社会が争いで荒廃していた時代、各地で画期的な解決策を説き始めた人がいた。
インドの釈迦、中国の孔子、ユダヤのイエス、アラブのマホメッドなどです。
彼らは憎悪でなく愛と自制により平和と幸福を促した。
この教えは今も広く人々の心を捉えている。

今一つは、敵と味方の境界線が拡大し続けていることです。
人種や言語集団は概ね1万年前後に定まったが、その垣根を越えて通じ合うことが可能になった。

人類は異なる社会を統合する知恵を持ち、広く協力する心を持ったことで、今の繁栄と平和がある。

次回へ






20190502

平成の哀しみ28: 深まる亀裂 26: なぜ馬鹿をやるのか 4






合理的に疑うことが出来ない



最近、ある著名人がアウシュヴィッツと南京虐殺は無かったと発言し、世界から馬鹿にされている。
彼は医者でありネットウヨの神でもある。
彼は歴史を疑うことは重要だと言う。

あることを思い出した。
キリスト教分派の熱心な信者と話したことがあった。
彼は「神が数千年前に世界を作ったのだから進化論は嘘だ」と言う。

私は「進化を示す動物の骨格化石が証拠です」

彼は「それは間違いだ。この複雑な世界や美しい生命が神なしで勝手に誕生するずがない」

これ以上は幾ら説明しても無駄だった。


両者とも他者の証拠を受け付けず、自分の論理矛盾への指摘を無視する。

前者で言えば、ナチスによるユダヤ人虐殺はヨーロッパ中で起き、犠牲者は600万人以上なのだから。
日本兵による虐殺も同様です。
全体をみれば一目瞭然です。

後者で言えば、世界の全化石を嘘には出来ない。

なぜ彼らはこのように頑迷なのだろうか?

前者はヒトラーに対して、後者は聖書に対して信仰心が強いからです。

ヒトラーを危険に思うのが普通ですが、ウヨにとって強権的な人物は神にも等しいのです。
当然、虐殺の否定は日本軍の神聖さを守ることにもつながるからです。


次回に続く







20190429

平成の哀しみ25: 深まる亀裂 23: なぜ馬鹿をやるのか 1







戦争には愚行が目につく


 


ドイツと日本の国民はヒトラーの本質を見抜けず、世界大戦へと突き進んだ

両国民は戦争を望んだわけではなく、天才的な嘘つきのヒトラーに騙された被害者に過ぎないのか。
両国民は今も昔も平和を愛する民族だったのか。

第一次大戦後、ドイツは過大な戦後賠償と経済失策、日本は二度の金融恐慌と東北の飢饉に苦しんでいた。
さらに29年に世界恐慌が襲った。
両社会は一気に疲弊し不満が充満した。
そして指導者が現れ、隣国への領土拡大こそが生き残る道だと自尊心と敵愾心を煽った。

ドイツにはかつての帝政ドイツの領土、日本には半世紀に亘り拡大した東アジアの領土があった。
ドイツの敵は共産主義とユダヤ、日本の敵は遅れた文明に甘んじる大陸民族だった。

こうして両国は国内で追い込まれ、隣国に活路を見出した。
この思想を支えたのは保守的な人々だった。
これは既に得た富なり地位を失いたく無いために、社会改革よりは外部に解決策を求めた結果でした。
特にドイツはこの傾向が顕著だった。

こうして両国は侵略されたわけではないが、世界を相手に無謀な侵略戦争を始め、世界は無残な廃墟と化した。

これが愚行でないとしたら。


次回に続く







20190424

平成の哀しみ23: 深まる亀裂 21: 軍事同盟(集団安全保障) 




軍事同盟にも危険性がある


軍事同盟は戦争を招き被害を大きする。
これを避ける為に中立があるのですが。

同盟の危険性とは

同盟に参加することで敗北の危機感が減じ無謀になる。

他国の紛争への加勢により、対立する同盟間の大戦に発展する。

同盟内の覇権国が軍事力を恣意的に使い大戦に突入する。

境界にある国は対立する同盟国から攪乱され攻撃され易い。

これらは戦史の常識です。

国連憲章で集団安全保障は容認されたのですが、実は協議の過程で上記の反省から反対意見も多かったのです。
しかし米国の押しで決まった。

重要なのは軍事同盟の組み方です。

端的に言えば信頼できる国と対等に組めるかです。



 



例えばNATOは参加国の全員一致で決議します。
即応性に欠けるが、戦争の予防的措置や抑止力としては効果を持ちます。
国連は拒否権の問題はあるが、これに近い。

しかし米国一国への従属は、数々の危険がある。

ここ半世紀、米国が牽引した戦争には問題や失敗が多い。
現時点で、日本側から抑制出来るとは思えない。
日本の位置がアジア側にあることも問題です。

これから世界のパワーバランスが大きく変わり、新旧の対立から暴発が起きる可能性が高い。
見極めが重要です。


次回に続く







20190423

平成の哀しみ22: 深まる亀裂 20: 軍拡のジレンマ 3






軍拡が怖いからと言って軍を放棄すべきか


世界の中立国は防衛軍を持っている。
小国が軍を持たないこともあるが他国に依存している。
不穏な軍事大国やテロに走る国家や集団は存在する。

つまり防衛軍は必要です。

世界に安全保障のヒントがあり、大国と対等な軍備を持てない小国が参考になる。




ロシアに近い北欧やバルト三国を見ます。

対処は大別して三つある。
A 中立政策
B 集団安全保障
C ロシアに敵対しない

A スウェーデンは中立政策により第二次大戦の被害を軽微に出来た。
しかし1992年より中立政策を捨て、まだNATOに加盟していないが、この方向に進むだろう。

B ノルウェーとエストニアはNATOに加盟している。

C フィンランドはNATOに加盟せず、北欧理事会に参加しながらソ連に近い外交を行っている。

ちなみにこの4ヵ国の各人口はロシアの百分の2~7に過ぎない。
すべて軍を持っており、北欧の二ヵ国は国連などの派遣軍に積極的に参加している。

これらNATO加盟国はすべてロシアと国境を接している。
ウクライナ情勢が不安を駆り立ているようです。

これらは自国の軍備だけに頼ることをせず、中立政策も含めた外交と集団安全保障を重視している。


次回、集団安全保障についてみます。







20190421

平成の哀しみ21: 深まる亀裂 19: 軍拡のジレンマ 2



軍備増強の思わぬ落とし穴

A 膨大な軍事費
実は、軍事費に上限が無いのです。

嘘のような話ですが理由は簡単で、軍拡競争で軍事費は上昇し続けます。
冷戦時代、米ソの核弾頭は地球を7回全滅させる量になった。

ここまで来れば、他の産業への投資不足が起こり、経済に悪影響が出ます。

日本は朝鮮戦争とベトナム戦争時、米国が軍需物資を買ってくれたので好況になった。
しかし太平洋戦争時、日本は総生産額は上がっても生活はどん底だった。

 


B 癒着する軍産複合体
軍需産業は成長すると政府と癒着するようになる。

理由は簡単で、政府が大口の発注者で機密を共有することになるからです。
米国の子ブッシュ大統領や明治維新の長州軍閥(陸軍)などが好例でしょう。

開戦は双方に莫大な利益と賄賂をもたらします。


C 拡散する兵器
軍事大国で育った兵器産業は輸出に拍車をかけるようになります。

中東は米国とフランス、ロシアの巨大兵器市場です。
中東戦争の初め、米国は短期間に大量の兵器をイスラエルに提供し、劣勢を優勢に変えた。

大国は覇権争いで、兵器産業は商売で、敵対する双方の国や戦闘集団に兵器を供給し続ける。
こうして世界各地で紛争が悪化し長期化します。


次回に続く




20190329

平成の哀しみ9: 深まる亀裂 7: 勘違い 1


*1



帝国主義、ああ勘違い



 


日本の大陸侵攻は西欧の帝国主義と異なると信じる人がいる。

その根拠は
A 五族協和、大東亜共栄圏を願った
B アジア各国の独立に貢献した
C 朝鮮や台湾で教育と莫大な投資を行った

D 日本人は善良であり、人畜にも劣ることはしない
  次回検討します。


西欧と比べます
A 未開人にキリスト教を広めることを願った
実際は人種差別と利益優先で現地を虐げた。

結局、スローガンは自己満足。


B 内乱や革命を支援し傀儡政権を作った
私人として革命家を援助した日本人は多数いたが、軍部が行った反乱分子を育てる策は侵略の常套手段。


C 植民地政策は国として儲からなかった。
宗主国は植民地に設備投資と軍隊派遣で莫大な出費をし、多くの人命も失った。
利益を回収するつもりだったが、せいぜい食料を掠め取るぐらいしか出来なかった。
英国では赤字続きの為、国会で植民地放棄が議論された。
結局、先走った自国の企業家と資本家、居留民を保護する為に行わざるをえず、さらには覇権争いに陥ってしまった。

一部に日本の評判が良いのは、日本が西欧や中国の酷い植民地支配から開放することになり、その後、直ぐに撤退する羽目になったことが幸いしている。


次回に続きます



20190328

平成の哀しみ8: 相争う 6: 繰り返す過ち 2



 
*1


なぜ人は過ちを繰り返すのか?



 


1.子ブッシュ米国大統領

彼は2001年同時多発テロ直後の勇ましい発言で史上最高の支持率を得たが、任期終了時は史上最低だった。

外部に敵を作り、罵倒する姿勢は絶大な人気を得ることがある。
人々は愛国心に燃え敵意を高ぶらせ不満を忘れる。
これはヒトラーのような悪辣な為政者の常套手段で多くは悲惨な結果に終わる。

一方で希に敵を正しく捉え世界を救う為政者もいる、ルーズベルトやチャチールのように。


2.繰り返すナショナリズム

日本では負の歴史を自虐史観と罵り、美化する機運が高まっている。

実は、これは世界の潮流でもある。
冷戦などにより後進国で内戦が蔓延し、欧米への難民とテロが頻発し、文明対立が強く意識されるようになった。
一方で欧米は経済が伸び悩み、格差を拡大させ、国民の不満が高まっている。
こうして国内では分断、海外には排他的になった。
しかし、これが安易に受け入れられようになったのは大戦後70年以上経ったからです。

さらに日本では歴史を自省していないことが災いしている。
これは19世紀末に、国内の停滞を植民地に活路を求めた西欧の状況と非常に似ている。
そして第一次世界大戦が始まった。

次回に続く







20190322

平成の哀しみ6: 深まる亀裂 4: なぜ米国は変わったのか





*1


なぜ米国は戦争をするのか?

ある時まで米国はヨーロッパに干渉せず、対外戦争を避ける国でした。
しかし第一次世界大戦(1914~)で米国は戦争を終わらせる為に参戦します。
そして二度の大戦で大きな犠牲を払い、また経済援助によって世界平和に貢献した。




*2

この間、米国は軍需景気で潤い、最大の経済大国に上り詰めた。
第二次世界大戦以降、米国の軍産共同体は肥大化し、各国への支援は経済覇権を拡大させた。

初め、米国はヨーロッパなどの植民地政策を批判し、是正しようと各地で介入した。
だがソ連の共産圏拡大が進むと、米国は対決姿勢を強め、互いに軍拡、同盟国造り、反同盟国潰しへの競争を激化させていった。
両国の暗躍により、発展途上国でクーデター、独裁政権誕生、そして内戦へと戦火は拡大していった。
さらに米国が途中からイスラエルに加担したことで、中東はまさに火の海となった。

世界は核戦争を逃れたが、紛争が多発し憎悪と飢餓は広がり、難民はブーメランとなって欧米を痛めた。

いつしか米国は世界中に火種を撒き、時には火消し役も務めた。
それは米国の経済(負債)と社会にも深く傷を残した。

これは繰り返された盛者必衰の一幕かも


次回に続く

20190321

北欧3ヵ国を訪ねて 58: オスロ17: 陸軍博物館からフェリー乗船まで






*1


今回は、アーケシュフース城の横にある陸軍博物館を紹介します。
またコペンハーゲン行きのフェリーの乗船も紹介します。
これでオスロとお別れです。



*2

上: アーケシュフース城(右側の城壁)を出た所。
海側を見ている。
通りを隔てた広い敷地(写真左側)に現代美術館や陸軍博物館などがあります。

下: この敷地からアーケシュフース城を望む。



 
< 3. 陸軍施設 >

上: 建物の表側。
手前のコンテナには「国際派遣の為のノルウェー団体」との記載があります。

下: 上記写真の建物の右側を通って、振り返った所。
先ほどの裏側を見ている。
私の立っている背中側に陸軍博物館がある。





 
< 4. 陸軍博物館 >

世界各地での平和維持活動や派兵の実績を展示。

上: この建物の右正面に入り口がある。
左の木の手前の木陰に砲台をこちらに向けた戦車が置いてある。

下: これはおそらく中東、ベイルートなど高原に建てられた見張り台のようです。



 
< 5. 平和維持活動の展示 1 >

上: アフガンの多国籍軍派兵かもしれない。


ノルウェーは小さい国ながら、20世紀以来、ずっと世界の平和と紛争調停に積極的に関わって来た。

以前紹介した探検家ナンセンは初代難民高等弁務官として活躍し、難民の父と呼ばれている。
国連安保理立案者の一人で初代国連事務総長になったのはノルウェーの外務大臣でした(前回紹介したドイツ占領時の亡命政府)。
ノルウェーがノベール平和賞の選定と授与を行っている。

ノルウェーは数多くの紛争調停に関わっているが、オスロ合意が最も有名でしょう。
当時絶望的であったイスラエルとアラブとの紛争にあって、突如、光明が射したことを覚えています。
1993年、犬猿の仲であったイスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の間で合意がなった。
残念ながらイスラエルの侵攻で無に帰したが。
この時、クリントン大統領が全面に出ていたが、実はそこに至るお膳立てはノルウェー政府と民間人によってなされていたのです。
またクラスター爆弾の禁止条約の立役者でもあります。

北欧のスウェーデンとノルウェーは世界平和への貢献が素晴らしい。
大国が身勝手な戦争をする傍らで、両国の政府、軍、民間NGO、研究機関が世界各地に出て、平和と紛争解決に尽力している。

なぜ彼らが我が身を惜しまずにここまでやるのか、おそらく日本人の理解を越えているだろう。
ここ数世紀の小国の悲哀、プロテスタント、スカンジナビアの地政学的な背景が関わっているのか?
ひょっとしたらヴァイキング時代からの世界志向が、そうさせているのかもしれない。



 

< 6. 平和維持活動の展示 2 >

上: ノルウェーは実に多くの地域で活躍している。

下: これから乗るフェリーが見える。
荷物をホテルに取りに帰る為に、バス停に行く途中。



 
< 7. ホテルに戻る >

上: バス停。
もし、この付近に荷物を預ける場所があれば、ホテルに戻らず、このままフェリーに乗ることが出来たのですが。
事前にインターネットで探したが見つからなかった。
フェリー会社に、ターミナルにロッカーが有るかとメールで尋ねたのですが、無いとの返事でした。

荷物(スーツケース)の扱いが、旅行の自由度をかなり制限します。

下: バスでもう一度中央駅付近に戻り、トラムに乗り換え、ホテルに行きます。



 
< 8. フェリーDFDSに乗船 >

上: 乗るフェリーが見えます。
同じバス停に戻って来た。
手前にターミナルがあります。

下: ターミナルの検札を無事通過して、振り返った所です。
実はターミナルに入った所にロッカーがあったのですが、スーツケースが入るかは不明です。

私は係員から、ここで注意を受けました。
それはインターネットでの予約書(印刷物)で通過しようとしたら、発券機でチケットを発券しなさいとのことでした。
私が躊躇していると、今回初めてだから良いが、次回から自分でやりなさいと言い、その場で発券してくれました。
感謝!


簡単にフェリーを紹介します。

当然、初めて乗ったのですが、大変お薦めです。
便利で快適、コストパフォーマンスが良く、景色が良く、さらに夕食も素晴らしい。
オスロ発16:30でコペンハーゲン着翌日の9:45で、一日一便です。
料金は全部で146ユーロ(19600円)です。

明細を記します
Transportation Oslo - Copenhagen  0.00 EUR 
 2-bed inside cabin with bunk beds  88.00 EUR 
(部屋の種類が多いが安い方の一部屋の料金。一人で使う)
 7 Seas Restaurant 18:00 CET 7 Seas Dinner Buffet incl 1 drink 7 Seas Dinner Buffet incl 1 Drink      43.60 EUR 
(ビール一杯付きの夕食料金。オプションから時間などを指定する)

Transfer bus: DFDS terminal - Nørreport St. 
Transfer bus: DFDS Terminal - Nørreport station 3.00 EUR
(コペンハーゲンのターミナルから地下鉄駅近くまでの送迎バス料金)

Booking Fee   10.00 EUR   
Credit card fee 1.51 EUR

事前に日本からインターネットで申し込んだのですが、非常に細かくオプションを指定しなけらばならない。
後日予約内容を変更したが無事問題無く、予約は出来ました。

オスロとコペンハーゲン間の移動は、他に鉄道と航空機が有りますが、ターミナルがオスロ市街地に近いこと、夜の移動で時間短縮になり、ホテル代込み運賃としては安いのが魅力です。
予想以上に良かったのは食事とオスロ湾とヘルシングボリの海峡の景色でした。

フェリー内には、このバイキングのビュフェ以外にレストランが有りますが安くはない。
もっとも、北欧のまともなレストランは私には高いのですが。

パンとコーヒーを販売している小さなストアはあります。
もしかしたら、外から弁当を持ち込んでも良いのではないでしょうか。
荷物のチェックはありませんでしたから。

            

 
< 9.ターミナルから船内へ >

上: ターミナル側の渡り廊下。
地中海クルーズで利用したMSCのクルーズ船と違って、乗船はあっけないものでした。
検札などの大渋滞はなく、荷物チェックもなく、ターミナル内部も簡素で迷うことは無い。

下: 通路から最初に乗船したフロア。
この上の階にインフォメーションがあります。



 

< 10. 船内 >

上: 船室。
何の手続きも必要なく、自分の船室に入ることが出来ます。
ただ清掃の関係か、船内で定められた入室時間まで待つことになりました。
この様子だと早く行く必要はないかもしれない。
もっともチェックイン15:15~16:15で、私が検札を通ったのが14:15でした。

私が乗船した時の乗船客は、アジア系やヒスパニックが多く、数人のグループが多かった。
気楽に利用している感じがした。

下: インフォメーション。


次回に続きます。