20190606

平成の哀しみ 53: 日本経済に何が起きているのか 16: 夢のバブル経済 6






何ぜバブルは繰り返すのか


理由
1.バブルは利益を生む。
2.バブル崩壊を制御出来ない。
3.崩壊の救済が次のバブルを生む。


説明

1. 投機家は財の価格上昇に賭けて資金を投じバブルの主役になる。
そして売買を繰り返せば資金は数倍から数十倍にもなる。





 

バブル崩壊で政府は金融業界と大企業を救済するので、バブルで膨張した資産は上位層ほど多く残る(図)。

政権は好景気が支持率に結び付くので景気を煽ることはあってもバブル崩壊の口火を切りたくない。
当然、バブル崩壊の責任を誰も取らないのでバブルはなくならない。


2. 優秀な中央銀行総裁であってもバブルを無難に終息させられない。

下手に金融を引き締めると崩壊が起きるので誰も避ける。

またバブルの実体を把握出来ないことが大きい。
いつも新手の金融商品と法の抜け穴を掻い潜る手法がバブルの主役になる(サブプライムローンの証券化)。


3. 崩壊すると金融危機が起こり放置すれば傷口が広がるので、政府は大規模な金融支援と景気刺激を行う。

さらに金融の規制緩和、通貨増発と公共投資拡大が行われ、次の深みに進む。
(レバレッジで自己資金の数十倍まで投資可能へ)


こうしてバブルは投機家、金融業界、政府によって生み出される。


次に続く


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