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今回紹介するのは日光東照宮です。
今回の旅行のハイライトの一つがこの陽明門です。
< 2.日光山の地図、上が北 >
前回と同じ地図。
上: 日光東照宮、日光荒山神社、日光山輪王寺、大猷院霊廟などがある。
右側S(駐車場)から赤線に沿って進み、輪王寺三仏堂1を見て、参道2に出た。
参道を北上し、東照宮の境内3に入り、拝殿4に入館した。
そこを出て青線に沿って進み鳴竜5を見て、元の駐車場に戻った。
下: 私が訪れた日光東照宮。
赤線は往路、青線は復路です。
写真はほぼ散策順に並んでいます。
< 3. 鐘楼 >
私が気に入ったのは、陽明門の右手前にある鐘楼のある風景でした。
上: 左手に極彩色の花鳥の透かし彫りが施された回廊と石灯篭が連なり、右手に鐘楼、そして奥に、朝陽を浴びて今が盛りと輝く一本の銀杏、青空に映えて実に美しい。
陽明門の左手に鼓楼があり、さらに奥に薬師堂(本地堂)があり、そこに鳴き龍があります。
下: 逆方向から見た。
< 4. 鐘楼と回廊 >
< 5. 念願の陽明門 >
上: 階段下から見上げた陽明門。
無数の龍と獅子が門に群がり、そこに住み着いているようです。
目を見開き、牙をむき恐ろしい顔をしているようにも見えるが、不思議に愛くるしい。
日光東照宮は徳川家康の霊廟ですが、神様として祀られている。
家康は、この地に質素な社殿を建てるように遺言したが、後の1636年に、家光が現在の豪華絢爛たる社殿にすべて作り替えた。
そして昭和の大修理を終え、今また平成の大修理が進んでいる。
< 6. 陽明門 1 >
陽明門を飾る彫刻は500を越える。
< 7. 陽明門 2 >
< 8. 陽明門の裏側 >
< 9. 拝殿と唐門 >
上: 手前に唐門とその両側に透塀が見える。
その奥に最重要の御本社の拝殿が見える。
下: 唐門は胡粉で白く塗られ、上部の彫刻群は中国の故事を表している。
< 10. 拝殿に入る >
上: 唐門の左側を望む。
左に祈祷殿、右に神楽殿が見える。
この中央を進むと有名な左甚五郎作の「眠り猫」がある。
ここは別料金で、私は行かなかった。
祈祷殿の手前を左に入り、靴を脱ぎ、回廊を歩き拝殿に入る。
拝殿の座敷に入ると、一人の巫女が、大勢の観光客に前に詰めて座るように促した。
ここでひとしきり拝殿の説明があった。
私はちょうど一番前に座ることが出来た。
目の前には、飾り気のない大きくもない暗い空間が広がるだけでした。
しかし、かつて私が座っている場所に家光などの歴代の将軍家が座り、その後ろには譜代大名が続いていたとは・・・。
不思議な感覚でした。
その後、その巫女はお守りの売り込みを始めました。
私もその気になり、妻に買うように促しました。
下: 神輿舎(しんよしゃ)。
唐門に向かって左手にある、祈祷殿の反対側。
< 11. 鳴き龍 >
上: 薬師堂(本地堂)の天井に描かれた鳴き龍。
写真は借用です。
後に家康は薬師如来の生まれ変わりと信じられ、ここに薬師瑠璃光如来が祀られているのですが、すっかり鳴き龍が有名になった。
私達が列を作って堂内に入ると、一人の僧が、鳴き龍の下を囲むように並ばせ、拍子木を打ち始めた。
最初は部屋の端で鳴らしたが普通の音だった。
しかし中央で叩くと、甲高い鈴の音が余韻を残し鳴り響いた。
これが鳴き龍だと納得し、造営者の左甚五郎は凄いと思った。
その後、かの僧もまた新たな御守りを薦めた。
それは先ほどのものより更に御利益があると言う。
妻はまたここでも買った。
天井の鳴き龍の顔の辺りが凹んでいることで反響し鳴くようです。
この現象は1905年に偶然発見されたものでした。
左甚五郎が計画的に作ったものか、経年変化かどうかは不明です。
< 12. 美しい紅葉 >
これで日光とはお別れです。
次回に続きます。