20190206

雪の北海道 5: 釧路湿原と鶴



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今回は、楽しみにしていた雪の中の丹頂鶴を紹介します。
少し吹雪いていましたが、数十羽の丹頂鶴を見ることが出来ました。



 

 < 2. 釧路湿原と鶴居村の地図、上が北 >


緑の枠がおおよその釧路湿原の範囲で非常に大きく、また釧路市の街に近い。
赤丸が、湿原を見る為に訪れた北斗展望台です。
黒丸が、丹頂鶴を見る為に訪れた鶴居村です。



 
< 3. 釧路湿原と展望台 >

ここからの眺めでは湿原の様子はわかりませんでした。
また雪を被っていることもあり、何処が川かもわかりません。
しかし広いということを実感しました。


 
< 4. 鶴居村 >

北海道にはいくつか丹頂鶴を見れるところがありますが、ここは釧路湿原の一角で、阿寒湖への途中にあります。
丹頂鶴は渡り鳥で、ここでは11月頃から3月頃まで約200羽が飛来して来るそうです。
鶴がここにやって来るのは、個人で長らく給餌活動をしていた方がおられたからです。

ここを訪れたのは2019年1月29日、14時から半時間ほどでした。
ここに来ると生憎、横殴りの細かい雪になっていた、少し小降りになる時もあったが。

鶴の撮影は近くに寄れないので、望遠が使えると良いです。



 
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川に居る丹頂鶴なども見たかったのですが、見学場所も時間も限られていました。


 
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鶴見台の前の道からこれから行く阿寒湖の方を望む。


次回に続きます。






20190205

雪の北海道 4: 網走の流氷




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今回は、網走や知床の海を覆い尽くす流氷を紹介します。
今年は流氷の着岸が早く、天気も良好で、最高の眺めを楽しめました。



 
< 2. 網走の地図、上が北 >

上: 赤丸が天都山、右に突き出した半島が知床、白い矢印がオホーツク海の流氷。

下: 赤丸が天都山、天都山の右上方に網走、右側下にトウフツ湖、天都山の左側に網走湖、熊取湖が広がる。
オホーツク海の海外線とトウフツ湖に挟まれるように釧網本線と国道244号線が走っている。


 
< 3. 国道244号線から 1 >

上: 無人駅「北浜駅」越しに流氷。

下: 藻琴湖の河口に見えるのは閉じ込められた流氷か?
実は、濤沸湖(トウフツ)よりも藻琴湖の方に多くの白鳥がいました。


 
< 4. 国道244号線から 2 >

上: 網走の漁港の一つに流氷が閉じ込められていた。

下: 天都山展望台。
立派な建物で、オホーツク流氷館(有料)や売店、休憩所があり、屋上が展望台です。


 
< 5. 展望台からの眺め 1 >

上: 屋上から東側を望む。
手前から網走、トウフツ湖、知床連山が見えます。
左側にオホーツク海から流れて来た流氷が見えます。
今年の流氷は例年より2週間も早く海岸に着岸したのですが、風の影響で数日前に流氷は少し沖に戻ってしまった。

下: 屋上から西側を望む。
右手に蛇行する網走川と網走の町、左手に網走湖、その奥に熊取湖が見える。
この二つの湖は完全に結氷し、その上に雪が積もっている。


 
< 6. 展望台からの眺め 2 >

上: 中央に見える山は知床半島の根元にある海別岳(標高1419)でしょうか。

下: 知床半島が見えます。
右から二つのピークは遠音別岳(標高1330)や羅臼岳(標高1661)でしょうか。


 
< 7. 展望台からの眺め 3 >

上: 知床半島を拡大。

下: 斜里岳(標高1547)が見える。
この山も摩周湖辺りまで延びる知床連山の一つです。


 
< 8. 展望台からの眺め 4 >

上: 中央に網走川河口の漁港にある帽子岩が見える。



 
< 9. 展望台からの眺め 5 >

流氷を拡大。


次回に続きます。



20190204

雪の北海道 3: 阿寒湖の新雪を踏みしめて



 
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今回は、阿寒湖岸の雪に埋もれた散策道を紹介します。
日の出後、前日の吹雪が嘘のような快晴の中を歩きました。
辺り一面を包み込んだ新雪が、朝陽に白く輝いていました。



 
< 2. 阿寒湖、上が北 >

上: 阿寒湖下側の赤線が散策ルート。

下: 阿寒湖温泉街を拡大。
赤線が散策ルートで、黄色丸がホテル。
このルートは「湖のこみち」の一部で、ホテル阿寒湖荘の裏側から弁慶の足湯を経て、ボッケに行くことが出来、さらにこの半島を一周することが出来ます。
散策したのは2019年1月30日、8:00から往復40分ぐらいでした。



 
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上: 湖岸から阿寒湖荘と「湖のこみち」の半島を望む。
左側は全面結氷した湖面。
阿寒湖荘の前は温泉が湧きだしている為、一部氷が溶けています。

下: いよいよ「湖のこみち」に入ります。
この数日の間に、雪道は幾らか踏みしめられており、歩くと雪面から20~30cm沈む込むが、ブーツを履いていればブーツに雪が入ることもなく歩けた。
但し、歩くのに時間はかかる。
私はかつて秋の頃ボッケまでこの道を歩いたことがあるので、もう一度行こうとした。
ボッケとは、高温の泥土がガス共に噴き出し、煮え立つ池のように見える所です。



 
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上: 半島側から温泉が阿寒湖に注ぎ、氷が解けている。
この右側に弁慶の足湯がある。

左下: 温泉が湖に流れて込む小川。

右下: この小川の両サイドをよく見ると、白い小さな花が群生しているように見えます。
雪か氷の結晶が成長したもののようです。
これが「フロストフラワー」と呼ばれるものかはわかりませんが。



 
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上: 阿寒湖の氷上に一面に積もった雪を望む。
朝陽が昇って来ると、湖上に急に霧が立ち込め、見る間に層を成して覆い尽くした。
さらに陽が昇るにつれ霧は消えてゆき、この散策の間に完全に無くなった。


 
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下: やっと雄阿寒岳が見えるところまで来れた。

さらにボッケまで行こうとしたのですが、これより先は雪が踏み固められておらず、行くのを断念し戻ることにした。


 

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爽快な朝の散策でした。

北海道旅行3日目の朝、体も連日のマイナス気温に慣れて、この日のマイナス18℃も苦にはならなかった。
風が無かったことと、防寒対策をしたからなのですが。


次回に続きます。





20190203

雪の北海道 2: 千変万化する冬の空






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今回は、北海道の冬の空を紹介します。
4日間で、しんしんと降る雪に始まり、吹雪と快晴が目まぐるしく変わった。
時間を追って、急変する厳しい自然を感じて頂きます。



 
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上: 1月29日、9時45分、車窓より。
十勝平野、利別川?の橋を通過中。
遠くの山並みは大雪山のある石狩山系だろう。
28日中と29日の朝までは雪が降り続けていたが、この頃には雪が止んだ。

下: 1月29日、9時59分、車窓より。
北上するうちに空が少し晴れて来た。



 
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上: 1月29日、11時57分、車窓より。
釧路の中心部に来る頃には、また分厚い雪雲が空を覆った。

下: 1月29日、13時47分、降車して。
釧路湿原に入る頃には、また青空がのぞき始めた。



 
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上: 1月29日、15時02分、車窓より。
釧路湿原を北に抜け、阿寒湖に近づいた。

下: 1月29日、20時頃。
夕食後、阿寒湖の温泉街にあるアイヌコタン通りを散策。
夜になると雪が激しく降って来た。




 
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200メートルほど異なる阿寒湖の氷上から同じ方向を撮影。

上: 1月29日、16時23分。
細かい雪が吹き付けていた。

下: 1月30日、7時46分。
朝は完全な快晴になり、ほぼ風も治まっていた。
しかし日の出前の6時にはマイナス18℃になっていた。
これが今回の旅行での最低気温でした。



 
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1月30日、10時51分。
摩周湖展望台より、摩周湖の反対側に見える雄阿寒岳を望む。



 
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上: 1月30日、12時27分、車窓より。
摩周湖からトウフツ湖への北上途中の右側に見えた斜里岳?と知床山系。
この日は1日中快晴に恵まれ、素晴らしい景観を楽しめた。

下: 1月30日、13時14分、車窓より。
網走港に近い国道244号線を北上する。
オホーツク海がまじかに見えた。



 

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上: 1月30日、16時12分、降車して。
ここは網走から温根湯に向かう途中の北見辺り。
北海道の日暮れは早い。

下: 1月31日、6時23分、温根湯のホテルの部屋から。
日の出前の町の様子、ここには温泉街が無い。
日の出は6時45分。



 

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上: 1月31日、9時17分、車窓から。
吹雪の石北峠付近を走行中。

下: 1月31日、12時31分、車窓から。
層雲峡を抜け、旭川も過ぎて札幌に向かって南下中。

旭川が最も吹雪いた為、高速道路は一部区間が閉鎖となり、一般道を走った。
この区間を過ぎると吹雪がましになり、また開通している高速道路を走行した。
積雪や吹雪きの道を車で移動するのは、簡単に1時間や2時間遅れになる。
スリップによる渋滞、視界不良や凍結による低速走行などが起こる。






 
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砂川を通り、南下を続け、もうすぐ札幌に近くなる。

上: 1月31日、14時28分、車窓から。
また吹雪になる。

下: 1月31日、14時35分、車窓から。
数分の違いで吹雪から晴れ間へと変わった。

旭川から札幌間は日本海に近く、大陸の寒気団の影響を受け易いようです。
今回の旅行では、釧路で太平洋、網走でオホーツク海を見て、この区間では日本海の影響を感じることが出来た。


次回に続きます。




20190202

雪の北海道 1: 雪の中にこそ輝くものがある








< 1. 暮れなずむ雪原 >


これから北海道旅行を数回に分けて紹介します。
訪れたのは2019年1月28日から4日間でした。
様々な冬の景色や体験を堪能して来ました。



 
< 2.北海道の旅行ルート、上が北 >

ツアー会社の観光バスで地図の青線を巡って来ました。
新千歳空港を起点にして半時計周りで巡りました。

この旅行の目玉の一つは十勝川温泉、阿寒湖温泉、温根湯温泉での宿泊です。
また雪や氷に包まれた大地や湖や海、特に丹頂鶴や白鳥などの動物、阿寒湖や摩周湖などの湖、硫黄山や雄阿寒岳などの山、オホーツク海の流氷を見ることです。
他に、夜の雪上のイベントや氷上のイベント、アイヌの民俗舞踊なども楽しみました。

予想外に素晴らしかったのは新雪の山野、紺碧の空を映す湖面、猛吹雪の峠越えなど、冬の千変万化を直に体験出来たことです。
マイナス15℃の朝、阿寒湖の氷上を歩き、また林間の新雪を歩きました。



 
< 3. 十勝平野からの日高山脈 >

車窓から撮影。


 
< 4. 丹頂鶴 >

釧路の鶴居村で撮影。


 
< 5. 阿寒湖 >

日の出直後の林間から凍った阿寒湖を撮影。


 
< 6.摩周湖 >

展望台から撮影。




 
< 7. 白鳥 >

濤沸湖(トウフツ)で撮影。




 
< 8.知床と流氷 >

天都山の展望台から撮影。
眼下に網走、そして迫る流氷、その向こうに知床山系が見える。






 
< 9.早朝の温泉地 >

温根湯温泉のホテルの窓から撮影。
月が印象的でした。


 
< 10. 吹雪 >

温根湯から層雲峡に抜ける途中にある石北峠付近で吹雪になった。
かすむ太陽、水墨画の趣がある。
車窓から撮影。


次回に続きます。