20161012

ロシアとバルト3国、ポーランドを巡る旅 2: モスクワ 1







< 1.ブラゴヴェシチェンスキー聖堂、地図2のD >

今日は、最初の訪問地モスクワを紹介します。
空港からモスクワのクレムリンまでの車窓の眺めとクレムリンの聖堂広場を紹介します。


はじめに
私達の飛行機はドバイ空港の混雑で出発がかなり遅れて、クレムリン到着は5時になり、また曇天だった為、薄暗い中での観光になった。
教会の閉館時間が迫り、拝観出来たのは一つだけだった。

しかし、良いこともあった。
それは次回紹介する赤の広場のイルミネーションを見ることが出来たことです。




< 2. 地図1: 空港からクレムリンまで >
衛星写真はすべて上が北です。

上の写真: 到着したドモジェドヴォ空港からモスクワ中心部クレムリンまで約45km。

下の写真: S印は赤の広場を示す。
その下側の三角形の茶色の城壁で囲まれた部分がクレムリンです。
さらに下側を流れるのがモスクワ川です。




< 3. 地図2:クレムリン内の聖堂広場 >

私達は左上のクタフィヤ塔から入場し、トロイツカヤ塔をくぐり、クレムリン内に入った。
そして白い近代的な建物のクレムリン大会宮殿(下側)と兵器庫の間を通り、聖堂広場に向かった。




< 4.空港からモスクワ中心部まで 1 >

上の写真: ドモジェドヴォ空港。
空港周辺は鬱蒼とした森林とのどかな田園地帯です。




< 5.空港からモスクワ中心部まで 2 >

やがて高層のアパートが増えて来ますが、建物は無味乾燥で古いものが多い。





< 6.空港からモスクワ中心部まで 3 >
すべてモスクワ川です。

下の写真: モスクワ川に立つピュートル大帝像。

ここまで来ると人口1200万人の大都会を彷彿とさせます。




< 7. クレムリンに到着 >

上の写真: モスクワ川に沿って続くクレムリンの城壁。
下の写真: トロイツカヤ塔がクレムリンの入り口。




< 8. トロイツカヤ塔の直前 >

上の写真: アレクサンドロスキー庭園を見下ろす。
下の写真: クタフィヤ塔の向こうに市街が広がる。



< 9. 聖堂広場に向かう >

上の写真: パトリアーシエ宮殿の下をくぐると、聖堂広場に出る。地図2のA。
下の写真: イワン大帝の鐘楼。地図2のB。





< 10. 聖堂広場の真ん中から >

上の写真: 奥にパトリアーシエ宮殿、右手にイワン大帝の鐘楼、左手にウスペンスキー大聖堂(地図2のC)が見える。
時間が間に合っていれば、ウスペンスキー大聖堂の内部に入った。

下の写真: 内部を見ることが出来たアルハンゲルスキー聖堂。地図2のE。





< 11. アルハンゲルスキー聖堂内部 >
内部は撮影禁止なので、画像をhttp://archangel-cathedral.kreml.ru/から借用した。

アルハンゲルスキー聖堂について
これは天使ミカエルを祭ったロシア正教会の聖堂です。
現在の建物は14世紀の大聖堂のあった場所に16世紀初め建設された。
壁面を埋め尽くすフレスコ画は16から17世紀に制作された。
奥の部屋との仕切りになっているイコノスタシスには17~19世紀のイコンがはめ込まれている。
ここには17世紀までの54名の皇帝や王が埋葬されている。

上の写真: 華麗なイコノスタシス
中央の扉を開けると最も神聖な場所に至る。
この扉の上にキリストと聖母マリアの絵が連なっている。
さらに最後の晩餐の小さな絵が扉のすぐ上にあり、これは正教会の決まりだそうです。

下の写真: 出口に向かって壁面右側上部に最後の審判の絵がある。


思うこと
私が正教会の内部を見るのはモンテネグロのコトル以来ですが、これほど絵画で埋め尽くされた建物を見るのは初めてだった。

特に印象深かったことは、「最後の晩餐」と「最後の審判」が重要な場所に描かれていることでした。
「最後の晩餐」はイエスが信じる人々に恩寵(パンと葡萄酒:血と肉)を与える重要なシーンです。
「最後の審判」はイエスが再臨し、良き人々を永遠に救うことを意味する。

信者は扉に向かって礼拝するとき、神の恩寵の思い、また退出する時には、最後の審判による永遠の安らぎを確信することになる。



次回に続きます。

20161011

Bring peace to the Middle East! 37: Thank for your answers.

中東に平和を! 37: ご意見に感謝します





*1


I had precious answers to my questions from the world.
I'm grateful for your kindness.
This time, I introduce these answers and write my impression.

前回お願いした質問に対して世界から貴重なご意見を頂きました。
ご厚意に感謝します。
今回は、寄せられたご意見を紹介し、私の感想も記します。


Preface
Last time, I asked you the questions what causes a quagmire of the conflict, and what is an obstacle to the peace.
Because I summarize these answers with poor English, I apologize in advance.


はじめに
前回、何が中東の紛争を泥沼化させ、平和の障害になっているのかを質問しました。
ご意見を、拙い英語力で要約しますので、失礼になることを謝罪します。

Summary of these answers

From a Muslim woman in the Middle East
About the reason that the war continues.
A:  Most of the people do not accept the different point of views of each other.
B:  Politics is corrupt, and the top is only enthusiastic about maintaining his power.
C:  There is not freedom.

Furthermore, she added this.
D:  Islam is perfect but we are not.
E:  Not all people follow the rules of Islam.

My impression
I think as if I heard a true voice.
It is analogous to the answer of this serialization,” Bring peace to the Middle East! 19,20: Israeli-Palestinian conflict 1,2: voices of the young 1,2”.
Opposition and corruption flourishes in her society, and despair and distrust cover the society.
Her answer explains well my impression that I felt faltering society when I visited Cairo once.
She has an implicit trust in the Islamic religion, but I feel slight uneasiness about it.

I thank her heartily.


寄せれらたご意見のポイント

中東に住むムスリマ女性より
戦争が起きている理由について
A: 多くの人は互いの異なる意見を受け入れない。
B: 政治が腐敗し、トップは権力維持に奔走している。
C: 社会に自由がない。

さらにこうも付け加えていました。
D: イスラム教は完璧だが、私達はそうではない。
E: すべての人がイスラムの掟に従うとは限らない。


私の受けた印象
まさに真実の声を聞いた思いがします。
この連載、「中東の平和を! 19、20: イスラエルとパレスチナの紛争 1、2: 若者の声 1、2」で紹介した若者の意見に通じます。

彼女の住む社会には対立と腐敗が蔓延し、絶望と不信感が社会を覆いつくしている。
私が以前、カイロを訪れた時に感じた停滞している印象を、彼女の意見はよく説明している。
彼女はイスラム教に篤い信頼を寄せているが、私は一抹の不安を感じる。

彼女に心より感謝します。


From a Hindu man in India
He wrote many opinions by the long sentence.
I couldn't completely understand the sentence, but I extract opinions that I focus on from it.

A:  The peace does not come unless the consciousness of the fighting person changes.
As an example, he mentioned that conqueror King Asoka in ancient India became a believer in religion and stopped the war.

B:  The main reason of the Middle East conflict is Islamic fundamentalism.


My interpretation
He is pessimistic about the solution to Middle East conflict.
He seems to give out advice to me, “ Do not underestimate war, and do not be biased toward one side.”
In the background, there seems to be difference between India that was invaded by Islamic forces once and peace-addicted Japan.

His opinion is always philosophical and I feel the difference in religious viewpoint.
Because our discussions often did not mesh in despite of praying for world peace together, I realize the difficulty of conflict resolution.

I thank my friend heartily.

At the end
I hope to think and talk with people of the world, and have continued this blog.
This wish seemed to have come true this time.

This continues next time.


インドに住むヒンドゥー教徒男性より
彼は長文で多くの意見を書いてくれました。
私はその文を完全に理解出来ていませんが、気になる事だけを抜粋します。

A: 戦う者の意識が変わらない限り平和は来ない。
例として、インドの征服者アショカ王が宗教に帰依した事例を挙げています。

B: 中東紛争の主因にイスラム原理主義を挙げています。


私の解釈
彼は中東紛争の解決には悲観的です。

彼は、私に戦争を甘く見るな、一方に偏って見るなと訴えているようです。
その背景に、平和ボケの日本とイスラムに侵略されたインドの違いがあるようです。

彼の意見は、いつも哲学的で、宗教的立場の違いを感じます。
共に、世界の平和を願いながら、いつも議論が嚙み合わないことに、紛争解決の困難さを実感します。

友人に心より感謝します。


最後に
私は世界の人々と共に考え、語り会うことを願って、ブログを続けて来ました。
今回、その願いが叶ったようです。

今後も、精力的に続けるつもりですので、よろしくお願いします。


次回に続きます。


20161007

ロシアとバルト3国、ポーランドを巡る旅 1: はじめに





< 1. 霧に包まれたビルニュス歴史地区 >


私達はバルト海に面する国々を訪れました。
大国ロシアとヨーロッパの端にある小国バルト3国、ポーランドを巡りました。
サンクトペテルブルグの黄葉と黄金に輝く宮殿、世界遺産の中世の街並み、ユーラシア大陸の自然を愉しみました。
今日は、この旅行の概要を紹介します。


旅行の概要
旅行の日程は2016年9月28日から10月5日です。
(株)ジャンボツアーズのツアーに参加しました。
モスクワに飛び、地図の赤丸の各都市に6泊し、黒丸を含めて7箇所を観光し、ワルシャワを発ちました。
添乗員が同行し、各地では現地ガイドの説明を受けました。


 

< 2. 訪問地の地図 >

モスクワとサンクトペテルブルグの間は新幹線で移動しました。
サンクトぺテルブルグからワルシャワまでは観光バスで移動しました。
総距離は2200kmを越えます。


この旅行の目玉
丸印の観光地について
No1: クレムリンを中心にモスクワ観光。
No2: 2つの宮殿とエルミタージュ美術館を含むサンクトペテルブルグ観光。
No3: 国境の河岸に立つナルヴァ城観光。
No4: エストニアの首都タリン、バルト海の交易で栄えた旧市街地を徒歩観光。
No5: ラトビアの首都リガ、ロシアとヨーロッパの中継貿易で栄えた旧市街地を徒歩観光。
No6: リトアニアの首都ビリニュス、苦難の歴史を生き抜いた旧市街地を徒歩観光。
No7: ポーランドの首都ワルシャワ、破壊から蘇った旧市街地を徒歩観光。


秀逸だったこと
至る所で黄葉が見頃を迎えていた。
新幹線と観光バスの車窓から眺めは、ユーラシア大陸の大平原を堪能させてくれた。
5つの都市で、一つの巨大デパート、3つの大型スパー、一つの中央市場を訪問し、買い物をした。
現地ガイドとの説明や対話を通じて、この国の歴史を身近に感じることが出来た。



 


< 3. モスクワ >

上の写真: クレムリン。
下の写真: 赤の広場近くの通り。




 


< 4. サンクトペテルブルグ >

上の写真: エルミタージュ美術館。
下の写真: エカテリーナ宮殿。


 


< 5. ペテルゴーフとナルヴァ >

上の写真: ペテルゴーフにあるピュートル大帝の夏の宮殿。
下の写真: エストニア側のナルヴァ城から見た対岸のロシア側の要塞。


 

< 6. 丘から見下ろしたタリンの旧市街 >

街の向こうにバルト海が広がり、その先にフィンランドの首都ヘルシンキがある。



 

< 7. リガ >

上の写真: アールヌーヴォーの街並み(ユーゲントシュティール建築群)。
下の写真: ブラックヘッドの会館。



 

< 8. ショッピング >

上の写真: サンクトペテルブルグのホテル近くの大型スーパー。 
下の写真: リガの中央市場。


 

< 9. ビリニュスの夜景 >

上の写真: 大聖堂。 
下の写真: 旧市街地への散策の帰り道。




 


< 10. ビリニュス >

上の写真: 聖アンナ教会。
下の写真: 聖ペテロ・パウロ教会。



 


< 11. ワルシャワ 1 > 

上の写真: 旧市街地の王宮広場。
下の写真: ワジェンキ宮殿。



 


< 12. ワルシャワ 2 >

上の写真: ランドマークの文化科学宮殿。
下の写真: 旧市街で出会った笑顔が素敵なグループ。



 

< 13. 車窓からの眺め 1 >

上の写真 : 新幹線から。
中央の写真: 観光バスからペテルゴーフ近郊。
下の写真 : ペテルゴーフとナルヴァの間。



 


< 14. 車窓からの眺め 2 >

上の写真 : ナルヴァからタリンの間。
中央の写真: タリンからリガの間。
下の写真 : ビリニュスからワルシャワの間


思ったこと
バルト3国とポーランドの旧市街の街並みに、かつての繁栄と苦難の歴史が刻まれていた。
それはこの地域がロシアとドイツに挟まれたバルト海沿岸であったことによる。
さらにこの地域の自然とスカンジナビア半島の影響が民族形成を複雑にした。

旧市街を歩き、バスの車窓の景色を眺めながらこれらの国々の成り立ちに思いを巡らした。


次回より、この旅行記の連載を始めます。



20160927

Bring peace to the Middle East! 36: I beg a favor of you.



中東に平和を! 36: お願いがあります



*1

I ask a favor of many people around the world.
Please tell me your opinion about peace of the Middle East. 

世界の皆さんにお願いがあります。
中東の平和について、ご意見を聞かせて下さい。



One thing I ask you to
I began this serialization ”Bring peace to the Middle East!” on this March, and a half year passed since it.
I knew how the present conditions and the history of the Middle East are miserable, but  haven’t hopes for peace yet.

Under the circumstances, I think that the Middle East escapes from the quagmire is impossible.

An important matter I think now is “ problems of your side, or points that your side  should make a compromise”.
Because the problems of your enemy is already known.
Furthermore, in history of conflict around the world, mutual understanding is indispensable to get peace without unilateral complete defeat.

Therefore I want to know how a Muslim and a Jew living in the Middle East have understood this problems.


お願いしたいこと
私はこの連載「中東に平和を!」を3月から始めて半年が過ぎました。
中東の現状と歴史が如何に悲惨であるかを知りましたが、未だに展望が開けません。

今のままでは、中東は泥沼化からの脱出が不可能だと思えます。
現在、私が重要だと感じているのは「自分の側にある問題点、歩み寄るべき点」です。
なぜなら、既に敵対側の問題点はよく知られいる。
さらに世界の紛争史において、一方の完敗以外で平和を得るには相互理解が不可欠です。

そこで、中東に暮らす人々、ムスリマやユダヤ人が問題点をどう見ているかを知りたい。


Please write your thought about the following questions about "conflict and peace of the Middle East".
you answer any one of the questions.
It is also good to be written by person except the Middle East or to write about the topic except these questions.

Question A: What of your side (country, denomination, race, principles) is an obstacle to the peace?

Question B:  What should your side improve to approach peace?

Question C:  What of your side causes a quagmire of the conflict ?

Question D:  What do you want to the rest of the world except the Middle East?



「中東の紛争と平和」に関して以下の質問についてお考えを書いてください。
どれか一つで結構です。
中東以外の人の書き込み、質問以外の話題でも結構です。

質問A: あなたの側(国、宗派、民族、主義)の何が平和の障害になっているか?

質問B: あなたの側の何が改善されれば、平和に近づくのでしょうか? 

質問C: あなたの側の何が紛争を泥沼化させているのか?

質問D: 中東以外の世界に望むことは何でしょうか?


About description
Less than 500 characters, please.
Please write your country, sex, and age if possible.


記入について
500文字以内にしてください。
出来れば、お住まいの国、男女の別、年齢を記入して下さい。

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Japanese blog

私のブログ
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The blog written in Japanese and English.

英語を併記したブログ

“aquacompass 7”          https://aquacompass7.wordpress.com/
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“aquacompass9”           http://yamadamanabu.livejournal.com/

Thanks in advance.

This serialization still continues.


よろしくお願いします。


この連載はまだ続けます。





20160926

南信州を訪ねて 7:  馬の背からの眺望



< 1. 駒ヶ岳を望む >


今日は、阿智村の馬の背からの眺めを紹介します。
今日で、この連載を終えます。

馬の背について
ここは阿智村の南端にある治部坂高原近くにあります。
昼神温泉から車で153号線を行き、治部坂高原から曲がりくねった山道を登ります。
途中の尾根に標高1457mの馬の背があります。

ここを知ったのは、宿泊したホテルのロビーで、ここから撮影した綺麗な写真を見たからです。




< 2. 馬の背に到着 >

蛇峠山を目指して登って行くと、途中で道路がゲートで塞がっています。
それ以上は測候所で侵入禁止です。
その手前が空き地になっていて、駐車出来ました。
そこに馬の背があります。

上の写真: ここを少し下ると駐車場です。南側です。
中央の写真: ここは真ん中で、西側、名古屋方面を見ています。
下の写真: ここを進むと駒ヶ岳を望めます。北側です。




 

< 3.馬の背からの眺め 1 >

上の写真: 西側を望む。
下の写真: 北西を望む。山頂は横岳でしょうか。

まだ暑かったが少し秋の気配を感じた。



 

< 4. 馬の背からの眺め 2 >

ほぼ北側を望む。
一番高い山は南駒ケ岳です。




 

< 5. 馬の背からの眺め 3 >

下の写真: 薄い紫色に霞む山並みが幾重にも重なっている。


 

< 6. 山を下る途中で >

遠方の山は南駒ケ岳です。
眼下の谷間を通る153号線をまた戻る。

この日は曇ってはいたが、時折、晴れ間が見えて、青空と白い雲、緑の山と木々の対比が美しかった。


あとがき
いつも中央自動車道を走りながら、この南信州を一度訪れてみたいと思っていました。
今回、ほんの一部を訪問しただけですが、その自然と歴史を垣間見て、人々の息づかいを感じることが出来ました。
旅は本当にいいものです。


次回から、モスクワ、サンクトぺテルブルグ、エストニア、ラトビア、リトアニア、ワルシャワの旅を紹介します。