< 1. 朝鮮戦争 >
憲法や国際条約に謳われている戦争対策を見るつもりです。
その前に、世界の戦争史を参考に、戦争への疑問を簡単に整理します。
< 2. イラク戦争 >
主要な疑問を整理します
質問1: 軍備増強で戦争を防げますか?
答え: 軍拡競争が始まり、大国に対して小国は疲弊するだけでなく、戦争勃発の可能性はより高まる。相手が小国でも、援助国が出てくれば、同じ結果になる。
質問2: 集団安保(軍事同盟)を結べば戦争を防げますか?
答え: 同盟グループと、反同盟グループの軍備が均衡すれば抑止が効くと思われるかもしれません。しかし効果にバラツキがあり、軍拡競争と勃発の危機が高まることがある。
質問3: 軍備を放棄すれば平和は訪れますか?
答え: 必ず戦争を徴発する国は出現しますので、防衛か制圧する軍備は必要です。
質問4: 中立国になれば安全ですか?
答え: 成功している国もありますが、隣国は、軍隊を増強し問題を放置する日本の中立を信じないでしょう。
< 3. 太平洋戦争 >
同盟の神通力
両大戦の戦火拡大の原因が共に、同盟(集団安保)にあったとしたら・・。
第一次の場合。本来、オーストラリアの暗殺事件でしたが、主要6ヵ国が二手に別れて同盟を結んでいたので、約定通りに順次参戦していった。
第二次の場合。日本は日中戦争を始めていたが、列強国を牽制する為に遠方の国と同盟を結び、主要7ヵ国が二手に別れて戦う羽目になった。
この戦略は、中国の戦国時代、秦が覇者となる為に採用した遠交近攻策と同じで、日本の戦国時代も多用された。
つまるところ、戦争を有利に進める為には必要なのですが、戦争を防止する手段ではない。
< 4. キューバの核ミサイル配置、キューバ危機当時 >
抑止の神通力
米ソが核競争を繰り広げた時、何が起きたのか。
有難いことに核戦争は起きなかったが、これは世界の世論が強く反対したことにある。
しかし傘下の同盟国は他の武器で頻繁に代理戦争を行い、憎悪は蔓延した(戦後独立した国々で)。
両国の核弾頭競争は常軌を逸し、地球を7回以上破壊する力を生みだし、軍事費は膨大になり、さらに核破棄物は今も未解決です。
抑止力に頼っている間は、敵意と猜疑心が増加し、武器が溢れ、解決は遠のくようです。
それを救ったのはゴルバチョフ大統領による冷戦の終了でした。
一方、冷戦後、各地で戦争がより多発したとように感じられる。
これは冷戦時代に両国の援助により軍事力と軍事依存が進んだことが原因です。
< 5. 米ソの大統領 >
日米同盟の神通力
朝鮮戦争の時、米軍がいなければ、今の韓国はどうなっていただろうか、コソボも同様でした。
一方、ベトナム戦争の時、米軍が介入したことにより戦火は大炎上し、イラク戦争も同様でした。
小国が侵略された時、両大国が直接対決に踏み切ら無い条件で、同盟は頼りなるが、大国の勇み足はその被害を甚大にする。
一番の問題は、日米同盟に頼ってしまうと隣国との難しい関係改善について、米国の戦略に拘束され、また自らの智恵と努力を払わなくなることです。
しかし日米の同盟関係は戦後から続き、動かし難いものがあります。
ここが国民の踏ん張り所かもしれません。