20171212

フランスを巡って 48: シャルトル大聖堂の内部






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今日は、シャルトル大聖堂の内部を紹介します。


 

< 2. シャルトル大聖堂の構造 >

上の図: 平面の断面図。借用。
下の図: 上の図の赤矢印から見た俯瞰図。グーグルアースより。


 
< 3.後陣(東端)の比較 >

上の写真: 初期ゴシック建築のシャルトル大聖堂の後陣。借用。

下の写真: ロマネスク建築のサント・マリー大修道院付属教会の後陣。借用。

ゴシック建築はパリ郊外のサン・ドニ教会の後陣改築から始まったが、続いて建てられたシャルトル大聖堂と以前のロマネスク建築の後陣を見比べると、両者の違いが明瞭になる。

この変革によって、後陣は大きな窓で開放的になり、鮮やに彩られたステンドグラスからの陽の光りが聖書の世界をより印象的に物語るようになった。
また主祭壇を囲む周歩廊は屋根が高く広く明るくなり、外側に放射状に配された礼拝堂への参拝がやり易くなった。

これによる全周の壁の荷重を軽減する為に幾つものフライング・バットレス(飛梁)が放射状に地上まで伸びている。



 
< 4. 様々な光景 >
左上の写真: 美しい身廊のヴォールト。

右上の写真: 身廊中央の床に描かれた迷宮。
これは十字軍の時代、エルサレム巡礼が叶わぬ信者達に体験出来るように造られたと言われています。

左下の写真: 尖頭アーチのヴォールト。
ゴシック建築から半円アーチではなく、このような二つの円が頂点で交わる型になり、高さを自由に取れるようになった。


 
< 5. ファサード(西中央の門)のバラ窓 >

下の写真: バラ窓下の3枚のステンドグラスの右端を拡大。
これは「エッセイの家計樹」と呼ばれ、最上段にイエスが座す。




 
< 6. 南翼廊のバラ窓 >

左上の写真: バラ窓。
右上の写真: 南翼廊の左手(東側)の側廊に対になった二つステンドグラスが見える。

下の写真: 上記ステンドグラスの左手の最上段が「美しい絵ガラスの聖母」です。
ステンドグラスの黒い影はフライング・バットレスによるものでしょう。


 
< 7. 様々なステンドグラス >

左下の写真: 北翼廊のバラ窓。


 
< 8.青色が美しい >

撮影を失敗し、有名な「シャルトルの青」をうまく再現出来ませんでした。


 
< 9. 身廊から内陣を望む >

明るい陽射しに包まれた内陣。



 
< 10. 内陣を囲む壁の彫刻 >

周歩廊に沿ってこのような彫刻群が連なる。



次回に続きます。




20171210

何か変ですよ! 86: 何が問題か? 9: 常識は非常識?






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前回は、今話題の忖度を巡る馬鹿々々しさを取り上げました。
今回は、トランプ大統領の評価を巡る奇妙さを取り上げます。
この二つから日本の常識が見えて来ます。


はじめに
この12月6日、トランプ氏は「エルサレムはイスラエルの首都」を承認した。
中東の荒廃と経緯を知る人々にとって、この宣言は平和を破壊する以外のなにものでもない。
彼は単に「私は選挙公約を実行した」と言っている。
ここでも大国の無自覚な横暴がまた繰り返された(ベトナム戦争、イラク戦争)。

主要国と近隣諸国の首脳、ローマ法王らはこの宣言に嫌悪感を示した。

そんな中で、日本の中枢はトランプ氏と親密な首相に忖度し(おもねり)だんまりを決め込んでいる。

日本では安倍首相は外交に長けており、米国のトランプ大統領との親密さに現れていると評価する向きがある。
その一方で、危なっかしいトランプ大統領に付き従うなどはもってのほかと、首相のスタンドプレーを危惧する向きもある。

この違いは概ね、右派と左派の違いと言えそうです。
本来、右派がポピュリズムのトランプ氏に好感を持つ理由は無いように思えるのですが(理由は後にわかります)。

ここでは、日本の右派が高評価するトランプ氏は海外からどのように評価されているかをみます。
このギャップを通じて、トランプ現象と彼との親密さを喜ぶ日本の危険性を考えます。


トランプ氏への世界の評価



 
< 2. 2017年、トランプ氏の低い信頼度、by PEW 注1. >

カーキー色の左側横棒はトランプ氏を信頼しないパーセント、緑色の右側横棒は信頼のパーセントを示す。
西欧諸国や南米、日本でさえ圧倒的に彼を信頼していないことが歴然としている。
逆にロシアやイスラエル、フィリピンでは彼への信頼度が高いが、これらは強権的な国家で共通している。
アフリカのナイジェリアは政治の腐敗が深刻で混乱しており、強い大統領が求められているのかもしれない。

こうして見ると世界の大勢は、トランプ氏に不信任を突きつけているように思える。


 
< 3. どの大統領が世界に正しいことをするでしょうか、by PEW >

韓国やカナダ、英国、オーストラリアはトランプ氏(茶色)よりもオバマ氏(赤色)を断然評価している。
ここでもイスラエルとロシアでは逆転している。
イスラエルは今回のトランプ氏の首都発言を期待していたのだろうか。



 
< 4. 西欧におけるトランプ氏の評価はジュニア・ブッシュ氏と同様、by PEW  >

三人の米国大統領に対する西欧の評価の明暗が一目瞭然です。


結局、世界の良識(民度が高い国の国民)はトランプ氏をかなり低く評価している。



一方で高く評価する人々もいる
実は、違った見方がある。
安倍首相がトランプ氏と肝胆相照らす仲であるように、西欧各国のあるグループはトランプ氏を高評価している。

 
< 5. ヨーロッパで右翼を支持する人々はトランプ氏を支持する、by PEW >

ヨーロッパ各国の代表的な右翼ポピュリスト政党を支持する人々のトランプ氏への評価は緑色の丸で示されるている。
この右翼を支持しない人々のトランプ氏への評価はカーキー色の丸で表示されている。

結局、すべての国で右翼に好感を持つ人々はトランプ氏にも好感を持つ。
ここでも、トランプ氏への評価が高い国は社会が疲弊している傾向がある。
これらの理由の一端が下のグラフからわかる。


 
< 6. 世界37ヶ国によるトランプ氏の性格評価、by PEW >

世界の性格評価は、1位傲慢、2位不寛容、3位危険でかなり否定的に見られている。
続いて強いリーダーやカリスマ性で高評価を得ている。

如何にもトランプ氏はタカ派や右派が親しみを感じる性格を持ち合わせ、疲弊困憊している社会では彼に期待もするのだろう。


それでは米国民はどう見ているのだろうか

 
< 7. 米国のトランプ氏への支持と不支持 >

トランプ氏は2017年1月20日の就任直後から不支持が増大し続けている。

つまり、世界だけでなく米国でもトランプ氏への人気と信頼は非常に低い。


まとめ
これらのことから推測出来ることをまとめます。

*トランプ氏は民度の高い先進国の首脳からは忌避されている。
*トランプ氏は世界中から世界の危険要因と見なされている。
*トランプ氏は右翼的な人々からは好感を持たれている。(疲弊しているか強権的な社会の人々も同様)

これから以下のことが言える
*トランプ氏に追従する首相は外交や戦争などで国を危険に陥れるか、強権的な体制へと導くかもしれない。

首相にすれば、米国の軍事的な庇護を得るにはこの道しかないと信じているのでしょう。
しかし私にはこのことすら危険性を孕み、ましてオバマ氏と合わず、トランプ氏と合うとの理由で追従することは更に危険だと考える。


さらに言うと
*米国はなぜこのような不人気で危険な大統領を自ら選択したのか?

これこそポピュリズムのなせる業であり、一度この罠にはまると取返しのつかないことになる好例です。
どうか破綻が訪れる前に米国民が良識を取り戻す日が来ることを望みます。

当然、世界が協力して、トランプ氏の暴走を食い止める必要がありそうです。
少なくても日本は暴走の片棒を担ぐことだけは止めましょう。
そうでないと日本はテロの再重要な標的になることでしょう。

次回に続きます。



注釈1
PEW(Pew Research Center)はアメリカ合衆国のワシントンD.C.を拠点としてアメリカ合衆国や世界における人々の問題意識や意見、傾向に関する情報を調査するシンクタンクです。










20171209

晩秋の京都を訪ねて 4: 新京極商店街から木屋町通りへ






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今日で、京都散策の紹介を終えます。
帰路の途中、河原町周辺で夕食をとりました。
食事処を探しながらの散策でした。




 
< 2. 散策ルート、上が北 >

赤線が散策ルートで、S地点から右上の「美よし」で食事し、
河原町駅で帰路につきました。
写真は撮影順に並んでいます。



 
< 3. 新京極商店街の入口 >


 
< 4.新京極商店街 >

 

 
< 5.錦天満宮入口 >


 
< 6.錦天満宮境内 >

 
< 7. 河原町通り >


 
< 8. 高瀬川 >

上の写真: 道端にあった小さな神社。

下の写真: 高瀬川。
この浅い川に沿って並ぶ古い町並みの風情が好きで、よく立ち寄ります。
もっとも帰りの阪急電車の始発駅が近くにあることもあるのですが。


 
< 9. 麺処、美よし >

私達が夕食の為に立ち寄った所で、まったくの偶然でした。
入ると決めた理由は、高瀬川沿いにあることと、なぜか伝統を感じたからです。
どちらかと言えば古さを感じたからでした。


 
< 10. 店の中 >

私は巻頭写真に似た蕎麦とかやく御飯、それにおばんざいを頼みました。
蕎麦の出汁が、少しからめでしたが美味しく、また独特の味でしたので、これはきっと京都の味だと納得しました。
またおばんざいや蕎麦の具の煮物は素朴な味だが良かった。

厨房で料理している人達の歳が80歳を越えているようなので、店は建て替えて新しいのですが、きっと老舗だと思った。

給仕している人に聞くと、ここの創業は昭和元年で、写真の団扇は芸子さんが持って来たものだそうです。

ひょんなことで京都を味わうことが出来ました。


昼には、北王路駅の北文化会館で大学オケの定期演奏会を聴いたのですが、ここでも京都らしさを味わったように思います。

今回は急に京都に紅葉を見に行くことを思い立ち、ついでに交響楽も聞きたいと思った。
それでこの定期演奏会に初めて来たのですが、舞台のオケのヴァイオリン奏者(第一と第二)が非常に少なく、さらに始まると素人(おそらく1年生)が混じているのがわかりました。
管楽器は頑張っており楽しむことも出来たのですが、演奏は残念な結果におわった。
コンマスなど数人のヴァイオリン奏者の孤軍奮闘が痛ましく、オケ演奏会でこのように痛々しい思いをしながら聞くのは初めてでした。

私が驚いたのは、聴衆に不平や不満などでざわめきが起こらなかったことです。
皆さん紳士的でした。
ひょっとしてこれは京都の良さなのかと思いました。

この若い演奏家達が、将来喜々として演奏出来ることを願って、会場を後にしました。

これで終わります。





20171208

晩秋の京都を訪ねて 3: 下鴨神社 2





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今日は、河合神社を紹介します。



 
< 2. 地図、 上が北 >

写真は表参道のSから撮影したものから順番に並んでいます。



 
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< 4.馬場に露店 >

表参道と西側に平行に伸びる馬場に多くの露天が並んでいた。


 
< 5.河合神社の境内 >

境内に入った右側に鴨長明の住まいが再現されていた。
彼はこの神社の神官の子として生まれ、歌人として活躍した後に出家し、京都で写真のような小さな庵で暮らした。


 
< 6. 深紅と金色が映える風景 >

 
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< 10. 鴨川の上流を望む >

市民や鳥たちが憩う川べり。
この日は雲も風もなく、歩き続けると汗が噴き出て来ました。

晩秋ではあるが、黄葉と紅葉を思う存分味わい、久しぶりの京都を満喫出来た。

次回に続きます。