< 責任を取る人は >
人々が見たくなくても危機は迫る。
歴史はこれを示しているが、それでも知らぬふりをする。
毎年来る台風に対して、人は被害を想定し対策を立てる。
しかし人々はいつ起きるかは分からないことは無視できる。
例えば数年先の危機、また向こう30年以内の発生確率30%と言われればさらに非現実となる。
その被害の程度が不明瞭であればなおさらです。
ここで是非とも知って頂きたいことがある。
それは社会・経済・安全保障の危機は台風災害や交通事故と大きく異なることです。
例えば、香港のデモ、伊藤詩織事件、移民問題、金融危機、社会保障の低下、戦争勃発、地球温暖化などです。
いわゆる天災ではなく人災です。
これら危機の三つの主要な特徴について説明します。
A 被害が甚大で広範囲に及び、逃れることが出来ず、その後遺症は数十年以上も続くことがある。
前回の日本のバブル崩壊によるダーメージは20年を越え、経営者達を完全に委縮させた。
被害が巨大な原発事故や大震災も含まれる(天災だけではない)。
B 危機の到来が確実だとしても発生日を特定できず、ほとんどが手遅れになる。
多くは火種がマグマのように社会内部に溜まり、ある日突然爆発するか、手遅れを知ることになる
一方で政府などが根本的な対策を実施することにより危機を回避できる場合がある。
世界が協力し、半世紀を経て石油など地下資源の枯渇を遅らせることが出来たように(オゾン層破壊のフロンでも)。
日本のように無策では移民拡大から20年後に問題が噴出するかもしれないが、北欧やカナダは30~40%の移民人口でも問題は起きない。
金融危機は、好況時の金利操作でバブル崩壊を抑えようとするが、毎回発生している。
未だに暴落日を予想できず、数か月後しか分からず、バブル崩壊から逃れることが出来ない。
日本では毎回250兆円近くを失って来た。
一度投機家は儲けるが、暴落後の景気刺激策で国民がそれを税金と国債で穴埋めし続けている。
この手の危機は政府次第で回避できるかもしれないが、無能で隠蔽する政府では事が悪化し、泣きを見ることになる、必ず国民が。
つまり愚かな政府を支援した人々はきちっと責任を取らせるのです、反対した人々を巻き添えにして。
これも愚行と言えるでしょう。
次回に続きます。