< どちらが >
愛国心と正義感は対立する?
実は、ウヨとサヨの違いを示している。
周囲の観察から見えて来ました。
ウヨに共感し易い人々を観察していて閃いた。
彼らは、時にサヨが言う「正義」と「正義感」を馬鹿にする傾向がある。
「例えば弱者を虐めるのは正義に反するから行ってはならない。」
このように言うと、彼らは「人気取りの為に正義感を振りかざして」とか「軽薄な正義など百害あって一利なし」とまで言う。
私はこれが不思議でならなかった。
「正義は人間の社会行動の基準で、法はこれに違反する者に対して制裁を与える。」
このことがなぜ彼らは理解出来ないのかと。
視点を変えて、動物の行動を見ます。
チンパンジーの社会行動には愛国心と正義感の萌芽を見ることが出来ます。
彼らは殺戮を伴う縄張り争いを行い、自己集団とそれ以外を峻別し、強い共感と敵愾心を併せ持ちます(愛国心の基本)。
この二つの感情は、程度は違うが他の進化途上の動物にも見られます。
しかし、弱者に暴力を振るう者に集団で制裁を加えたり、弱者を保護する者がボスになったりすることはゴリラやチンパンジーぐらいしか見られない(人間社会と結構似ている)。
弱者を虐める者は正義に反し、弱者を保護する者は正義とみなされているように見える。
どうやら脳の進化、社会行動の発達過程において「正義」の方が遅れて生まれたようです。
要は「愛国心」より「正義感」の方が高度な社会的特性なのだろう。
従って私は、「正義」の価値を理解出来ず、軽視する人々がいることはありうると思う。
特に、ウヨは。
当然、ウヨにも正しい正義があり、サヨにも間違った正義はあるだろう。
正義の判断は社会全体で決めることだが、この正義すら認められない人々がいることは知っておくべきだろう。
次回に続きます。