20150120

Taking a picture of nature 1: bird 1


自然を撮る 1: 鳥 1



bird

< 1.  Its eye looks amorous >
< 1.色気がありますね! >

An acquaintance offered some photos.
I introduce the photos of splendid birds from now in several times.
The photos seem to have been taken in South Nagano Prefecture and Awaji Island.

知人が写真を提供してくれました。
これから数回に分けて、素晴らしい鳥の写真を紹介します。
撮影は長野県南部と淡路島だそうです。


bird

< 2.  Oh! Snow!  It seems to stand cold with its shoulders slumped >
< 2. 雪! 肩をすぼめて寒そう >


bird

< 3.  I want to fly breezily with a cool breeze in sunlight
< 3. 陽光と涼風を受けて颯爽と飛びたい >


bird

< 4.  Did you descry something delicious?
< 4. 何か美味しいものをみつけたかな >

                      

20150118

社会と情報 36: 著書「朝日ともあろうものが」から見えてくるもの


1. 著書 >

今日は、真相に迫る本を紹介します。
著者は朝日の記者でしたが、朝日を陳腐極まりないと吐き捨てます。
新聞社の日常が暴かれます。

著書 : 「『朝日』ともあろうものが」
著者 : 烏賀陽弘道。朝日と雑誌「アエラ」の記者を17年経てフリーランス。
出版社: 徳間書店。2005年刊。
補足 : アマゾンのカスタマーレビュー(33件)の評価が4.5と高い。

はじめに
著者は朝日の旧態依然とした官僚的な体質に幻滅し、「幻想を捨てろ」「変えるしかない」と言います。
それは著者が実際に体験したもので偽りはない。

私はこの本を読み終え暗澹たる気持ちになった。
この先、どうして民主主義を支えていけば良いのか?
「第四の権力(行政・立法・司法に並ぶ)」と「ウォッチドッグジャーナリズム(権力監視型報道)」をどこが担うのか?

幾日が経って、あることに気づいた。
著者は多くの切実な問題をさらけ出してくれた。
そして、多くの問題は朝日だけでなく横並びの新聞業界にも当てはまり、むしろ指摘されていない部分は朝日の良さと言えるのでは・・。



< 2. 著者 >

著者が訴えること
著者は新米記者として地方と大都市で苦労するようすを累々描き、その苦労を馬鹿げているとする。
著者の業績については控え目で、目につくのは上役の横暴と横領、無能さ、そして組織の腐敗と捏造、癒着体質です。
6年後に雑誌記者に転籍となり、その後10年間、著者は活躍の場を得て才能を発揮した。
途中、2年間の米国留学を自ら勝ち取り、果たす。
その後、落ち目の他の雑誌編集に回され、冷や飯を食わされ退職する。

全編、悪態に尽きるが、朝日の記者と新聞社の問題点が実感を持って伝わって来る。
日本企業にありがちな年功序列と官僚化による弊害が蔓延している。
それは有能で意欲ある若い人材を殺し、セクショナリズムと自己目的化した取材姿勢を蔓延らせた。
これが天下の新聞社だと言うのだから悲しくなる。

しかしそれだけではなく、新聞業界共通の問題も見えてくる。
「記者クラブ」に端を発する、情報発信元(政府、警察、自治体、企業、業界団体など)との癒着がある。
記者クラブの横並び体質は各社を意味の無いスクープ合戦に向かわせる(どうせ発表される情報を他者に抜け駆けて取ること)。
それゆえ真の取材力が育たず、昼夜にわたる個人的な繋がり(家庭訪問、恩の貸し借り)による取材を最良とし、その結果、匿名報道や個人的な癒着が横行する。
記者のエネルギーと論功行賞は、これに集中することになる。
さらに悪いことに、記者クラブの情報待ち姿勢は、自ら問題点を掘り起こす意欲を失わせてしまった。

もう一つが「新聞の再販制度(特定の不公正な取引方法)」による業界の過保護で、これが自らに甘い官僚的体質の温床にもなっている。

これらは「報道を麻痺させている最大の理由」ですが、私達読者はどっぷり浸かってしまって自覚出来ない。
実は、この事を強く自覚するには米国でのマスコミ経験が必要だったようです。
この著者の烏賀陽弘道や上杉隆、牧野洋などは米国駐在の後、確信を深め新聞社を退職しています。



< 3.朝日新聞珊瑚記事捏造事件、1989年 >

この本から学んだこと
1980年代後半のこととは言え、朝日が如何に官僚化したエリート組織であることがわかった。
さらに記事の捏造が小さなものから常態化していることもわかった。

しかし面白いことに気がついた。
著述から読み取れる著者は意欲と創意に溢れ、良い記者になることだけを望み、出世や警世には無欲だと言うことです(無色透明、中庸と言える)。
その著者が希に指摘する、数は少ないが優秀で清廉潔白な記者が非主流(政治部・経済部・社会部)の出世コースから外れた所におり、またペンで世の中を変えたいと望む人(警世の記者)が少なからずいると。

私はこの本を読む前、朝日の左派傾向(革新)に不安があった。
しかし著者は、特段その偏向を指摘していなかった。
読み取れるのは、空回りはしているが反権力気質の社風が朝日にはあることです。
それが社会悪や反権力の姿勢を際立たせる捏造記事に繋がるようです。
しかし記者達を洗脳するシステムや権力構造(トップダウン)は見あたらない。
朝日のエリート官僚臭さは大いに問題だが、著者の言う「悪平等意識」が蔓延していることにより独裁者の存在を許さないのかもしれない。


最後に
朝日の欠陥はよくわかった。
しかし日本の報道、「社会と情報システム」、はさらに多岐にわたる大きな問題を抱えている。
逐次明らかにしていきますが、未だほんの一部しか見ていません。

著者がさらに活躍されることを期待し、日本の報道が良くなること切に望みます。



20150116

Traveling to Spain and Portugal 34: Scenery from a car window, central Spain


スペインとポルトガルを巡る旅 34: 車窓から5、スペイン中部


< 1. near Segovia >
< 1. セゴビア近郊、夕方 >

Today, I introduce mainly the central part of Spain, the scenery of the plateau zone.
It is scenery from a car window, from Porto in Portugal to Madrid in Spain.
At this time, I finish introducing the scenery of the Iberian Peninsula.

今日は、主にスペイン中部、高原地帯の景観を紹介します。
ポルトガルのポルトからスペインのマドリードまでの車窓風景。
今回で、イベリア半島の風景紹介は一巡しました。


< 2. map of our sightseeing route 
< 2. 走行地図 >

This time, from October 22 to 23, we left No.14 of the map, and arrived at No.3 via No.18.

2014年10月22日に地図番号14を出発し、番号18を経由し、23日に番号3に到着しました。


< 3. mountainous area of Portugal, the 22nd, the morning >
< 3. ポルトガルの山岳地帯1、22日、朝 >

Our bus began to go up the green mountainous area as soon as we left Porto.
The private houses were sparse there.

私達のバスはポルトを出発するとすぐに緑濃い山岳地帯を上って行った。
民家は疎らだった。



< 4. mountainous area of Portugal 2, the forenoon >
< 4. ポルトガルの山岳地帯2、午前 >

The altitude of road of our running is about 400 - 600 m.
It is filled with fog subtly at intervals.

道路の標高は400~600mだろうか。
ところどころ微かに霧が立ち込めている。



< 5. mountainous area of Portugal 3, the forenoon >
< 5. ポルトガルの山岳地帯3、午前 >



< 6. until Spain border, the forenoon >
< 6. スペイン国境まで、午前 >

When we approached a border, it became the gentle plateau zone of around 700 m above sea level.
The big town and the pasturing of cow were seen in this neighborhood.
We passed a border at about 11:00 and took a break at a roadside restaurant in Funtes de Onoro of the Spanish border town.
The bottom photo is a photo that I took from the roadside restaurant.

国境に近づく頃には、標高700mぐらいのなだらかな高原地帯になっていった。
この辺りには大きな町や、牛の放牧が見られる。
私達は11時頃に国境を通過し、スペイン国境の町フェンテス・デ・オニューロのドライブインで休憩した。
一番下の写真は、ドライブインから撮った写真です。


< 7. “Madrid, May 3, 1808”and “Battle of Funtes de Onoro” >
< 7. 「マドリード、1808年5月3日」と「フェンテス・デ・オニューロの戦い」 >

Battle of Funtes de Onoro

When Napoleon swept Europe, and Portuguese government transferred the capital in Brazil in 1807, he easily dominated over Portugal.
However, when a popular uprising of anti-Napoleon happened in Spain, Portugal fought against the French military together with British troops.
The first battle began in 1810 in the suburbs of Coimbra, and Battle of Funtes de Onoro became last, and the Allied Forces withdrew the French military from there.
Goya of Spanish artist pictured "Madrid, May 3, 1808" about the popular uprising.
Portugal restored the independence again in this way.

フェンテス・デ・オニューロの戦い
ナポレオンはヨーロッパを席巻し、1807年、ポルトガル政府がブラジルに遷都すると、彼は苦もなくポルトガルを掌中に収めた。
しかしスペインで反ナポレオンの民衆蜂起が起きると、ポルトガルはイギリス軍と共にフランス軍と戦った。
最初の戦いは、1810年にコインブラ近郊で始まり、このフェンテス・デ・オニューロの戦いが最後になり、連合軍はフランス軍を撤退させた。
この民衆蜂起を描いたのがゴヤの「マドリード、1808年5月3日」です。
こうしてポルトガルは再度独立を回復した。



< 8. until Salamanca from the border, noon >
< 8. 国境からサラマンカまで、昼 >

The altitude around here is 800 - 900 m.
この辺りの標高は800~900m。



< 9.  until Segovia from Salamanca, noon >
< 9. サラマンカからセゴビアまで、午後 >

Avila and Segovia are near to Sierra de Guadarrama, and are on the plateau of 1000 –1100 m above sea level.
On this day, we saw the sights of Salamanca and Avila at a quick pace, and stayed in Segovia.

アビラとセゴビアはグアダラマ山脈に近く、標高1000~1100mの高原にある。
この日、私達はサラマンカとアビラを足早に観光し、セゴビアで宿泊した。



 10. the suburbs of Segovia, the 23rd, the forenoon
< 10. セゴビア近郊、23日、午前 >

The pasturing of cow was seen in many places.
We went to Madrid after the sightseeing of Segovia and flew back home.

Attention: These indicated clock time is of Portugal (summer time).
Difference in time between Spain and Portugal is one hour.
If you want to know the right time, please add one hour to the indicated clock time.

牛の放牧があちこちで見られた。
私達はセゴビア観光後、マドリードに向かい、帰国の途についた。

注意: 表示時刻はポルトガルの時間(サマータイム)で、スペインとポルトガルでは時差が1時間あり、スペインの時間は表示時刻より1時間加算して下さい。

It is the list of the scenery photo from car window that I have placed before now.
“ 29: Scenery from a car window, northern Spain and Portugal” = No.11–15 of the map
“ 18: Nature of Iberia 2, from Spain to Portugal”= No.6-11 of the map
“ 11: the sun and moon of Iberia”= whole area
“  7: Nature of Iberia 1, Spain”= No.1–6 of the map

今まで掲載した風景写真と車窓写真の一覧です。
「 29: 車窓から4、ポルトガルとスペイン北部」=地図番号11~15
「 18: イベリアの自然2、スペインからポルトガルへ」=地図番号6~11
「 11: イベリアの太陽と月」=全域
「  7: イベリアの自然 1、スペイン」=地図番号1~6


20150114

New fables of Aesop 10: Penguin and white bear


平成イソップ物語 10: ペンギンと白熊




    

It was far an ancient time.
There was a sea closed by ice on the end of firm ground.

それは遙か昔のことでした。
大地の果てに、氷で閉ざされた海がありました。

*2

Two males of penguin and white bear complained to God.
My wife says only a complaint, and often becomes a bad mood.”
She says that my caught bait is bad and you are stinking.”
I was always diligent, and yet I get angry.”

After a brief interval, Got questioned a little.
“ Have you not broken a promise with your wife? ”

Penguin: “ I would like to fulfill the promise as much as possible, but I only forget a little.”

White bear: “ I don't have a mind to fulfill the promise with my selfish wife.”


ペンギンと白熊のオスが神様にぼやいていました。
「妻が不平ばかり言って機嫌が悪くてしかたがありません。」
「獲ってきた餌がまずいとか、あなたは臭いとか言うのですよ。」
「こちとら一生懸命にやっているのに、腹が立ちます。」

神様は少し間をおいて質問をしました。
「あなた方は妻との約束を破ったことはありませんか?」

ペンギン:「出来るだけ守りたいのですが、つい忘れてしまいます。」
白熊:「わがままな妻の約束など、守る気はありません。」

God: “ Do you know wife's birthday? “
Penguin and white bear: “Yes, I know.”

God: “ Do you want to keep fair with your wife? “
Penguin and white bear: “ Yes.”

God: “ you only do the following for 1 year as I say.”
“ Keep your promise and if you broke your promise, apologize to your wife.“
“ Present stones or fishes to your wife on her birthday.”

Penguin and white bear: “ What simple it is!”

神様:「あなた方は妻の誕生日を知っていますか?」
ペンギンと白熊: 「はい知っています。」

神様: 「あなた方は妻と仲良くなりたいですか?」
ペンギンと白熊: 「はい」

神様: 「1年間、私の言う通りにすればよいでしょう。」
「 約束を守り、約束を破ったら妻に謝りなさい。」
「誕生日に、妻に小石か魚をプレゼントしなさい。」

ペンギンと白熊: 「なんだそんな簡単なことですか。」

One year later on a certain day, two males met God.

Penguin: “ Thank you very much. By your favor, we carry out our child-rearing along with keeping fair with wife and are living happily.”

White bear: “ I did not fulfill some promises, but by such an insignificant cause, my wife left together with our children.”
“ My wife didn't have a mind to fair with me from the beginning.”

God murmured a soliloquy.
“ Penguin will increase descendants more and more from now on.”
White bear cannot but still live upon drift ice alone.”

1年後のある日、二匹は神様の所に行きました。

ペンギン:「 ありがとうございました。おかげで夫婦仲良く子育てをして幸せに暮らしています。」
白熊:「 私が約束を守らないぐらいで、妻は子供を連れて出ていってしまいました。」
「初めから妻は仲良くする気はなかったのですよ。」

    

神様は独り言をつぶやきました。
「ペンギンさんは、これから益々子孫を増やしていくだろうね。」
「白熊さんは、これからも流氷の上で一匹で生きていくしかないですね。」


    






20150112

History of sickness and medical art 29 : China 4


病と医術の歴史 29: 中国 4



Acupuncture 

< 1. Acupuncture >
< 1. 針治療 >

I reopen this serialization after a long absence.
It carries on from “ History of sickness and medical art 26,27,28China 1,2,3 “

久しぶりに連載を再開します。
「病と医術の歴史 26,27,28: 中国 1,2,3 」の続きです。


Tortoiseshell 

< 2.  Tortoiseshell >
< 2. 亀甲 >


Treatment

Medicine man ascertained the cause of sickness by the fortune-telling using a tortoiseshell, and used three kinds of treatment measure.
1.      The physical measure being friction, fumigation and Acupuncture Moxibustion, etc.
2.      The measure transferring a demon of the disease cause to other.
3.  The measure by incantation, or talisman, etc.
Clause 1 involves the administration of a medicine, and it also is an aim that an internal demon runs away because of pain of the drug.
Clause 2 used the dolls being made of grass.



治 療
巫医は亀甲による占いで病気の原因を突き止め、三種類の治療法を使った。
一.     摩擦・燻蒸・鍼灸(針灸)などの物理的なもの。
二.     病気原因の悪霊を他の物体に乗り換えさせるもの。
三.     呪文・護符などによるもの。
第一項には、薬剤投与も含まれるが、服用によって体内の悪霊が苦痛のために逃げ出すのを目的としたものもある。
第二項には、草で作った人形などを使用した。

Doll of straw

< 3. Doll of straw used for a curse in Japan >
< 3. 日本で呪詛のために使われた藁人形 >

When empirical science advanced in medical art, for the diagnosis, there was observation, observation with stethoscope, interview, pulse diagnosis, and palpation was adopted in some cases.
After, the pulse diagnosis was regarded as important, it was done in three places, and it was said that it was able to catch hundreds of characteristics.
Treatment measure was five methods of psychotherapy, dietary cure, drug therapy, whole body therapy, Acupuncture Moxibustion therapy.
Dental therapy was limited to being coated with medicines or drinking.
In the 2nd century B.C., a doctor left the first medical record.
Tua Tuo is a doctor who played an active part in the private sector in the 2nd century A.D. and he did open surgery with using anesthetic.
The anatomy did not develop, because Confucius forbade the profanity of the body.


経験科学による医術が進むと、診断に、観察、聴診、問診、脈診、場合により触診も取り入れられた。
後には脈診が重要視され、三箇所で脈拍が見られ、何百という特徴を捉えることが出来るとされた。
治療法には、精神療法、食養生、薬剤療法、全身療法、鍼灸療法の五つの方法があった。
歯の治療は薬を塗るか、飲むかに限られていた。
紀元前2世紀始めの医師・淳于意は初のカルテを残している。
外科では紀元2世紀に活躍した民間医の華陀(カダ)が麻酔薬を用いて開腹手術を手がけている。
孔子は体の冒涜を禁じていたので解剖学は発達しなかった。

Tua Tuo is a surgeon

< 4.  Tua Tuo is a surgeon
< 4.外科医、華陀 >


Human body meridians

< 5. "Human body meridians" shows the points that are stabbed with needle >
< 5.経路図は針を刺す位置を示している >


The history of peculiar Acupuncture of China is old, and acute bone for Acupuncture was excavated from remains of 5th millennium B.C.
At first, man broke a pustule with the sharp part of a stone, and emptied pus and blood.
From this treatment reducing swelling, the Acupuncture was developed.
Moxibustion seems to have been developed from the accidental healing experience of burn injury.

中国独特の針治療の歴史は古く、骨針が紀元前5千年紀の遺跡から出土している。
最初、石の尖った部分で膿疱を破り、膿と血を出し、腫れをひかせる処置から針治療が発展した。
灸は火傷跡の偶然の治癒経験から発展したのだろう。

The purpose of this therapy is to discharge surplus yin and yang, it is to bring appropriate balance, and then it is said that can flow the outside energy into the body.
In Acupuncture therapy, the curer pricks the skin with a long needle till the constant depth at a certain place.
The curer pricks 365 energy centers along the meridians running on the surface of the body with the needle.
Human body meridians cover the body surface, and have a function to carry active vitality called “ Qi”.
For example, pricking a certain point of the earlobe with a needle treats an abdominal disease.
This therapy is said to be good for every sickness, debilitation, symptom, and, after it came to be used for anesthesia, too.


この治療目的は、過剰な陰と陽を排出し、適切なバランスをもたらすことにあるが、外部のエネルギーを体内に導入することも可能とされた。
鍼は、皮膚に長い針を場所によって決まった深さまで刺す。
針は体表を走る経路に沿って存在する365のツボに刺す。
経路は全身を巡り、「気」と呼ばれる活性の生命力を運ぶ役目がある。
例えば、耳たぶのある点に針を刺すことで、腹部の病気を治療する。
あらゆる病気、衰弱状態、症状に効くとされ、のちには麻酔にも使用されるようになった。

Moxibustion therapy is a cure to make a blister, by putting moxa (dried leaves of wormwood) on the skin small at energy centers same as the Acupuncture therapy and burning it.
Acupuncture Moxibustion therapy developed, but the development of the surgery is late, and drug treatment drinking as a decoction became central part of medical art.

灸は、モグサを鍼と同じツボで皮膚の上に小さく盛り上げて燃やし、水ぶくれを作る治療法である。
鍼灸は発達したが外科の発達は遅れ、煎じて飲む薬物療法が中心であった。

 Tai chi chuan

< 5.  Tai chi chuan is performed in the morning in Chinese park >
< 5. 太極拳は中国の公園で早朝よく行われている >

In the Christian Era, Anma( Japanese massage) and Tai chi chuan later were born.
In the 11th century, Chinese medical art succeeded in immunity of the smallpox along with India.
It is to pour the dried powder made of a crust of the smallpox into a nostril with using a thin pipe.


紀元後には按摩、遅れて太極拳などの療法も生まれた。
11世紀には、インドと並んで天然痘の免疫に成功していた。
それは乾いて粉状になつた天然痘の外皮を細い管を使って鼻孔に注入して行った。




20150110

社会と情報 35: 著書「歪曲報道」から見えてくるもの



今日は、痛快な本を紹介します。
著者は主に朝日の報道を卑怯で偏狭だと批判しています。
その巧みな語り口から、保守革新の精神構造が見えてきます。


著書 : 『歪曲報道 巨大メディアの「騙しの手口」』
著者 : 高山正之。産経の社会部デスクを経て帝京大教授を務めながら、雑誌に投稿。
出版社 : PHP研究所。2006年刊。
補足 : アマゾンのカスタマーレビュー7件の平均評価4.5と高い。

はじめに
現在、朝日新聞の記事捏造問題、大手新聞を去ってフリーで活躍する記者達の増加、また保守系マスコミが扇動し多発するヘイトスピーチなどがあります。
そこで私は手当たり次第、国内(日経、読売、朝日、産経、雑誌)と海外の記者の著作を読んでいます。

中でも、この本は非常にインパクトがあります。
先ず、著者は舌鋒鋭く論旨が明確で、ぐいぐい引き込まれていきます。
いつの間にか私は保守本流の中州に立っているようでした。
かつて読んだ右翼(街宣車を出す団体の総長)の著作に比べ説得力は卓越しています。
ところが読み進むうちに、強引な解釈と間違いの多さに気づきました。

内容の特徴
内容は雑誌連載の再録ですからまとまりはありませんが、主に新聞報道の問題点を手当たり次第、大胆に切り捨てます。
主な攻撃対象は朝日、弁護士、裁判所、共産主義、労働組合、野党、人権団体、左派系文人、中国、朝鮮半島です。
産経は米国と財閥追従だと聞いていたのですが、著者は米国も嫌っているようです。
逆に、信頼しているのは自民党や軍、警察、保守系文人、台湾、ミャンマー(軍政)のようです。
批難で埋め尽くされていますので、何が好感されているのかは掴みにくい。



< 2. 著者高山正之 >

著者の論調の特徴
批難の論法は非常に単純明快で、批難すべき相手と違う証拠(信頼出来るかは不明)を取り上げて、それもって結語します。
大局的な解説はなく、多くは一つの証拠の善悪だけで論じている。
多くの証拠は真逆にあるので、それが事実なら、批難が正しいように思えてきます。

幾つかの例
*「大安売りされるPTSD」の章
ここで著者は敬愛する曾野綾子と一人の臨床心理士の言を借りて、PTSDはまやかしで、金をせびる手段だとこき下ろす。
著者の一部の指摘は正しいと思うが、これでは誤解を招き悪影響が大だろう。
ベトナムやイラクからの米国帰還兵がどれほどPTSDに苦しんでいるか。
医学書にはPTSDの生涯有病率は男性5%、女性10%と書かれている。
心の理解がこの程度なので、随所に強者への信頼と弱者(嫌う者)への蔑視が染みこんでいる。
ひょっとしたらデスクにもなった人物だから、煽りが上手いだけかもしれないが。



*「『沖縄タイムス』を除名すべきでは」の章
著者は、大江健三郎が「日本軍が住民に沖縄戦で集団自決を命令した」と書いたこと、その記事を載せた沖縄タイムスに怒り心頭で、謝罪と除名を訴えている。
こんな詐欺まがいの大江を使う「朝日」は最低だと飛び火する。
反論の証拠はここでも曾野氏の著書です。
沖縄戦も含めて日本の戦争行為を全体的に見れば、充分起こり得るだろうことはわかるはずだが。
名誉毀損で訴えられた大江・岩波書店沖縄戦裁判は、2011年に大江の主張が認められて結審した。
著者の愛国心には頭が下がるが、気にくわない結果が出れば裁判官と弁護士を馬鹿呼ばわりで、いかにも稚拙にすぎる。

*「北朝鮮と気脈の通じた『朝日』」、「人権派は被害者に謝罪せよ」の章など
著者は随所で朝鮮半島の人々を罵り、擁護する人々も同罪だと言います。
一つの例が、今の在日は勝手に日本に来た人々でいい目をしていると言う指摘です。
著者は戦後、GHQが日本政府に命令し、強制連行した在日をすべて半島に帰還したはずだと言います。

おおまかに状況を説明すると、当時、日本には在日朝鮮人だけで200万人が暮らしており、その多くは強制連行ですが、もちろん自由意志、密航もあったでしょう。
戦後、帰還事業が始まりますが、約60万人が残ります。
その理由は、積極的な事業でなかったこと、既に日本生まれの在日が多く、朝鮮半島が混乱状態であったこと、千円以上の財産を持ち帰ることが出来なかったことにあります。
1948年12月の公務員の給与は1ヶ月6370円で、さらにインフレで紙屑同様になっていった。

著者は、日本は朝鮮半島を併合し産業振興を行い、民衆を大切に扱ったのであり、植民地化し侵略したことはないと言い切る。
どうも依怙贔屓が極端過ぎるようです。

この著者だけでなく、乱造されている社会問題や歴史認識の本は、往々にして大局的な理解を求めず、一方的で受け狙いが多いようです。


偏った思考とは何か?
この本を読んで感じたことは、右派(保守)と左派(革新)の隔たりです。
著者にとって、容疑者や弱者、それを擁護し現状に文句を言い、政府を批判する人々が大悪人に映るようです。
悪を憎む姿勢には痛快さを感じるのですが、なぜか悪人が存在しない彼がひいきの国や党、歴史が存在するのです。
それは、おそらく産経で鍛えられたものだけでなく、彼の天性からきているのでしょう。

彼の意識にある最大の特徴は、混乱、未知の世界や社会、異民族への非常な恐れであり、それを脅かす勢力には敢然と戦う姿勢です。
当然の帰結として、強烈な愛国心と体制維持への執着があります。

この意識は、人類が持ち合わせている脳機能の偏り(保守脳)によるものなので、一概に悪いと切り捨てるわけにはいきません。
しかし、これでは対立の溝が深まるだけでしょう。