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今回で、北欧観光の紹介を終えます。
始めにコペンハーゲン大学植物園と国立美術館、次いでホテルの部屋とコペンハーゲン空港を紹介します。
< 2. 散策ルート、上が来た>
ローゼンボー城Sを出て、赤線に沿って植物園を歩き、一周を終えたらピンク線に沿って国立博物館に行きました。
植物園と美術館を訪問したのは、2018年6月9日(土)15:00から16:30まででした。
その後、Nørreport駅から電車に乗り、中央駅まで行き、ホテルに戻りました。
翌日は、午前中、ホテル周辺を観光してから午後の飛行機で帰国するはずでした。
しかし、疲れと帰国便の搭乗手続きに不安があり、観光を省き空港には9時頃には到着していました。
< 3.植物園内1 >
敷地は非常に大きく、植物園と言うよりは自然な公園が市民の憩いの場になっている。
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温室でしょうか。
中には入っていません。
< 6.国立美術館の建物 >
上: 正面。
中央が入り口。
下: 前庭の噴水。
< 7. 風景画 >
上: Johan Christian Clausen Dahlの絵
彼は19世紀のノルウェーの画家で、コペンハーゲンで絵画を学び、デンマーク王の支援を受けた。
後に『ノルウェー風景画の父』と称されるようになった。
下: L.A. Ringの絵
象徴主義と社会的現実主義の両方を開拓した20世紀のデンマーク画家。
< 8. 人物画と現代美術 >
左上: Ejnar Nielsenの絵
20世紀のデンマーク画家で、象徴主義絵画の中心的人物でした。
右上: L.A. Ringの絵
先ほどの風景画も書いているが、人物画が多い。
この美術館は非常に大きく、西欧の美術品も所蔵していますが、私は北欧の美術と現代美術だけを見ました。
現代美術の展示も沢山ありました。
今回の北欧旅行で、各国の王宮内の絵画を見ることは出来ましたが国立美術館に訪れたのはノルウェーとデンマークだけでした、。
スウェーデンの美術館を見ていないので、はっきりは言えないのですが、北欧三ヵ国の絵画には大きな発展や特色が無いように思えた。
文化はドイツやオランダの影響を大きく受けているが、模倣を越えて、異彩を放ち有名になったようなものはないようです、ノルウェーのムンクを除いて。
このことはスペインを旅行した時にも感じたのですが、地理的に辺境、大陸の端になる国々は、中央の西欧から隔絶されている感がある。
ヨーロッパ美術史にしても、中央の西欧が中心で、他の地域は割愛される傾向が強い。
スカンディナヴィア半島やイベリア半島は距離的にそんなに離れていないにも関わらず。
中世美術のゴヤやエル・グレコの絵画に特色はあるが、何か主流から外れている感がある。
現在の北欧は、経済と暮らしの豊かさで世界のトップにあるが、美術ではそうでは無かった。
北欧の文化が成熟していないとは思えない。
かつての美術の発展は、国の経済力、特にパトロンとなる王侯貴族らの経済力が影響したのかもしれない。
さらに西欧の中心的な王家との血縁や宗派の繋がりが重要だったのかも知れない。
< 9. 現代美術 >
上: 展示室を見て回っていると、突如として白い病室に行き当たりました。
良く見ると、病人は蝋人形でした。
下: 左右二つの映像に分かれて、同時進行し、語りかけてくる声が聞こえて来るのですが、意味は不明でした。
< 10.Nørreport駅 >
< 11. ホテル、CABINN City >
上: 中庭
下: 私の部屋。
この部屋は二人まで宿泊できるタイプで、当然、一人で使用しました。
使用にまったく問題はなかった。
学生の集団や労働者、若い旅行客が多かった。
ここは中央駅に近く、中央駅内にスーパーやコンビニがあり便利です。
朝食は安さ相応でした。
< 12. コペンハーゲン空港 >
上: コペンハーゲン空港駅。
ホームのすぐ隣が空港ロビーです。
この駅には中央駅から直通で来れます。
下: ロビーは大きくない。
< 13. チケットカウンター >
上: 右手中央から右手に数多くの発券機が並んでいる。
下: 右手奥がチケットカウンターです。
私は帰国の飛行機でトラブルに遭うことになりました。
これから北欧旅行される方は参考にして下さい。
トラブルの概要
この日、私はエアチャイナ運行のコペンハーゲン空港発、ストックホルム空港乗り継ぎ、さらに北京国際空港乗り継ぎ、関西空港着の飛行機に乗ります。
トラブルはストックホルム空港で北京行きの飛行機に乗せて貰えない状況になったことでした。
トラブルの発端
コペンハーゲン空港では航空チケットは全員が発券機で行うようになっていた。
それをチケットカウンターに持って行き、受託荷物を託す必要があった。
(自分で受託荷物を処理することも出来るようですが)
私は発券機の操作が上手く出来なかったので、一か所だけあるサービスカウンター(チケットカウンターの反対側)に並び、お願いしてEチケットを見せて発券してもらった。
しかし、発券されたチケットを見ると二つのフライトが一枚に印刷されていただけでした。
(私の予想では、帰りのフライト三便が三枚に印刷されるはずでした)
そこで係員に疑問を投げ掛けたのですが、問題無いと言う。
さらにチケットカウンターの係員も、そのチケットで処理してくれたので安心した。
そしてストックホルム空港で北京行きの飛行機に乗り込もうとしたら、搭乗ゲートでストップになった。
搭乗出来ない状況から
私を止めたのはスカンジナヴィア航空の白人男性係官でした。
私が航空チケットを見せると彼は「乗るな」と言い、私を脇に寄せて、「英語を話せるか」と聞き、私は「ノー」と声た。
すると彼は軽蔑するような素振りをし、私をそこに立たせ、終始無視した。
他の乗客がほとんど乗り終えた頃、エアチャイナの中国人男性の搭乗ゲート責任者が私に「どうしたのか」と聞いて来た。
私は「あの白人からストップと言われている」と答えた。
彼はどうやら私を搭乗させたいようでした。
私は女性の係員に私の機内の席はまだ空いているのかと聞いた。
空いているとの返事だったので、意を決して、急いで搭乗口に向かった。
もう誰にも止められなかった。
こうして無事、北京空港に着いた。
空港内の乗り継ぎ通路の途中で、税関の係官に関空行きの発券が出来る場所を聞いたら、近くにあると教えてくれた。
指示された方向に行くと臨時の発券カウンターがあり、中国人係員が日本語と英語で対応してくれた。
かくして無事に関空に辿り着くことが出来た。
感じた事
三ヵ国の中でスウェーデンが外人、ひょっとしたら東アジア人か中国人に対して悪感情を持っているなと感じた。
三ヵ国とも、何処に行っても市民は親切なのですが、スウェーデンでの公共機関や商業施設などでは冷たい応対に遭うことがあった。
三ヵ国の中で、スウェーデンは経済的に低迷しており、移民が多く、格差も拡大している。
また中国人観光客も多く、トラブルが頻発しているように思う。
これらのことが私への対応になったのかもしれない。
それにしても旅先での中国人、空港での係員の温かい対応には助かった。
いつのまにかエアチャイナに親しみを感じていた。
次回から、北欧旅行全体について語って行きます。