20190703

北欧3ヵ国を訪ねて 73: シェラン島北東部を巡る 5: フレデリクスボー城







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今回は湖畔の古城を紹介します。
中規模の洗練された宮殿でした。


 
< 2.散策マップ、上が北 >

上: Lyngby駅から電車を20分ほど乗って Hillerød駅に着きました。
Hillerød駅に到着したのが12:00頃で、散策後この駅に戻ったのは14:00頃でした。

右の上下の線が電車の線路で、No1がHillerød駅で下側(赤線)から来ました。
上側(オレンジ線)が、後にクロンボ―城に向かう線路です。
No2までの黄色線は普通の路線バスで、駅の北側のバスターミナルから乗り、城の近くで降りました。
ピンク線は徒歩ルートです。
城内と城館内を観光した後、北側の公園No3に行き、No4から遊覧ボートに乗りました。
No5の桟橋に着岸後、広場を抜け、No6から路線バスに乗り、駅に戻りました。


下: お城の立体図。
左側のSから入場し赤線を歩き、Bからボートに乗りました。



 
< 3. Hillerød駅 >

上: Hillerød駅のホーム。

下: バスターミナル。
表示板の直ぐ右奥に見える屋根が、駅舎です。
路線番号302に乗り、301は戻りの路線だと思います。


私は駅を降りてバスターミナルが見当たらず困っていました。

近くを歩く高齢のお婆さんに聞くと、私を先導してくれました。
少し歩くと、このお婆さんは若い男性に声を掛け、私を目的の所まで案内してくれるように頼んだようでした。
お婆さんは歩行が少し困難ようで、私は礼を言って別れました。

この男性は、私を大きなバスターミナルまで案内し、さらにバスの停留位置まで付き添い、乗るべき路線番号まで丁寧に教えてくれた。

北欧三ヵ国を巡って、人々が本当に親切なことに驚きました。
概ね、若い人よりも年配者の方が丁寧で親切でした。
また、女性は高齢であっても一人で長距離列車に乗ったり、散歩していたりと行動的で、自立しているように思えた。


 
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< 5.フレデリクスボー城 >

城の最も古い部分は1560年のものですが、現在の宮殿の大部分は、1602年から1620年にかけてデンマーク=ノルウェーの王(在位:1588年 - 1648年)クリスチャン4世が作らせたものです。
この城はスカンディナヴィアで最も大きなルネサンス様式の宮殿となっている。
クリスチャン4世が死去すると、宮殿は主に王家の公式行事に使用されるようになり、特に絶対王政下、宮殿の教会で聖別式や戴冠式が行われていた。
1859年に大火に遭い、ビール王と呼ばれた事業家が再建に尽力し、現在は国立博物館となっている。



 
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< 7.城内の教会 >

煌びやかで落ち着いた教会です。



 
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この部屋には多くの絵画が飾られていた。



 
< 9. 掛かっていた絵画 >

中央の絵の左側に救世主教会の螺旋状の屋根が見える。
上二枚の絵はコペンハーゲン、17世紀頃を描いているのでしょう。
下の絵にデンマークの国旗が見えます。

後で知ったのですが、この城にはイエス・キリストの絵『山上の垂訓』を描いたデンマークの画家カール・ハインリッヒ・ブロッホの作品が多く所蔵されている。



 
< 10. 庭園に向かう >


 
< 11. ボートからの眺め >

上: この位置からボートに乗りました。

下二枚はボート上からの写真です。



 
< 12. 桟橋に面した広場 >

上: ボートを降りたところ。

下2枚: 桟橋は大きな広場に面していました。
ここでも市民らしい人々が寛いでいました。




 
< 13.次の目的地へ >

上: 帰りのバスに乗るために出た通り。

下: この電車に乗って、次の目的地 Helsingør駅に向かいます。


次回に続きます。


平成の哀しみ 73: 改革を妨げるもの 8: 蔓延る官僚 4






官僚は悪人か




 



国会での官僚は悪人に見えない。
夜遅くまで働き、次官候補から外れたその他大勢は早々と辞めなければならない。

一方、森友や加計学園を見ていると官僚は知らぬ存ぜぬを平気で言う。
最近はニヤニヤと誤魔化すまでになったが。
省庁の書類の隠蔽、廃却、捏造で悪事は限りない。
そして首相を守り通せば立派な天下り先があてがわれる。

また両事件で多くの自民党議員が口利きをしていたことも明らかで、官庁に食い込み甘い汁を吸い続けている。



 


問題は半世紀に及ぶ自民党政権が、官僚の天下り先の確保と膨大な無駄を黙認し、共に寄生して来たことにある。
毎年千五百人ほどの天下り先を確保するために400兆円もの資金が別予算で維持されて来た。

この類を見ない破廉恥さは、個人が悪いと言うよりセクショナリズムが省庁の権益確保に向かわせ、悪事を自覚しない官僚の傲慢さによる。

もし特別会計の無駄を数%でも取り戻せたなら累計100兆円単位で国民に還元出来たかも。
しかし官僚と自民党は口を閉ざし続ける。

前回、改革を目指した野党は官僚の抵抗にあって敗退した。

だからと言って自民党政権が続けば、この放漫財政が終末を早める。


まさに行くも地獄、退くも地獄。


次に続く


20190702

平成の哀しみ 72: 改革を妨げるもの 7: 蔓延る官僚 3







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腐敗の極致は国の特別会計


 
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特別会計とは

官僚が特定事業を自由に執行
石油税、空港税、年金などが収入
総額400兆円(GDPの7割、一般予算の4倍)
実態を暴けない
官僚と与党議員が財布代わりに使う
数千社(職員150万人以上)の天下り先
世界に例がない


 
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何が問題か

官僚は国会審議を経ず毎年200兆円ほどを自由に扱う。
既に紹介した事例や、失敗したグーリンピア、赤字の空港、車が走らない道路の建設などが際限なく行われる。
周囲に瀟洒な公共建物が出来たら、官僚のお陰でまた無駄が増えた・・・
30兆円近くの埋蔵金(余剰)も隠していたが・・・

この端緒は戦時中にあり、連綿と続き拡大してきた。
行政改革が唱えられ、特殊法人の名称を変え統合しても財政規模は変わらない。
官僚の狙いは自分達の天下り先確保が一番。


なぜ続くのか
各省庁の一部官僚が予算を扱うが、特定秘密保護法制定のように現政権はさらに真相解明を妨害している。
官僚は本体の採算を零にし、実務と金を民間に出すことにより行政監査で暴けない。

かつて野党議員が暴こうとしたが刺殺された(民主党石井紘)。

一方、安倍政権と自民党は知らぬ振り。
それは天下り先からの政治献金と協力を失いたくないのと、官僚を従わせる為です。


次に続く



20190701

平成の哀しみ 71: 改革を妨げるもの 6: 蔓延る官僚 2






官僚は何をして来たか


 

振返ります

昭和の時代、官僚は有能な公僕と信じられ、世界からも称賛された。
高度経済成長期は官僚出の首相が活躍した。
通産省などが成長産業を育成した面もあった。


しかし90年代になると、その評価は崩れる。

バブル景気の崩壊後、よくマスコミでバブル崩壊を招いたとして官僚の責任が追及された。

しかしこれには裏がある。
本来このバブルの責任は日銀とそれを焚きつけた自民党政府にありました。
むしろ官僚は困難な火消しに失敗しただけ。
自民党は己の批判を回避するために官僚叩きを煽った。

ご存じの通り、大臣は各省のお飾りに過ぎず、法の立案と国会答弁問答集はすべて官僚が請け負う。
しかし国会に法案が提出される前に、自民党各部会は利権が絡む部分を骨抜きにしてしまう。
従って自民党と官僚は手が切れません。

さらにノーパンしゃぶしゃぶ事件が起きて、大蔵省と金融業界との癒着、過保護が露見した。


こうして国民は官僚への失望を深くした。

これを受けて09年、野党は「脱官僚」を掲げ政権を取った。
野党は公約の財源を官僚の埋蔵金(特別会計)から調達し、官僚の専横を除く行政刷新を企てた。

しかし野党は官僚の造反に完敗した。


次に続く





平成の哀しみ 70: 改革を妨げるもの 5: 蔓延る官僚 1






官僚は国民の味方か


 


経験から

税務署長の着任パーテイーで

新任の若者の浮世離れした抱負と年配経営者の胡麻すりに呆れた。
キャリアの凄さを見せつけられた。


ある業界の組合にて

この組合事務長は威張り、有名な参加企業の社長までが平身低頭でした。
この事務長は通産省からの天下りで、国から業界への補助金を握っている。


ある国営公園にて

ここには日本経済の縮図と言える悪弊が蔓延っている。

少数の第三セクターの職員が多数のボランティア、シルバー、パートを使って日々奮闘している。
その下で働く老若男女はすべて薄給と不安定な雇用に甘んじている。
さりとて職員の中にも非正規がいて、雇い止めに戦々恐々としている。

その頂点の所長は日常業務を部下に任せ、にこやかに暮らしている。
彼は国交省の天下りで巨額の公園予算を握っている。
職員は役立たずの所長の陰口を言い募る。


何が問題か

・ 高給取りはただ一人、大半は最低賃金か零
・ 一人を除いて、多くは不安定で将来が描けない
・ 目的は国交省の予算と見かけだけの目標を達成することで、それ以上も以下でもない


官僚が全国の天下り企業に蔓延り、労働者の低賃金と職場の生産性低下が進み、浪費と無気力が蔓延った。


次に続く

20190629

平成の哀しみ 69: 改革を妨げるもの 4: 無知こそ







国民の無知は亡国を加速させる



 

無知の三原則

自覚が生まれない
選択を誤る
無知は作られる


・ 無知だと現状の問題に気付かない

事例はいくらもある。

職場の問題解決を頼むとしよう。
無知な人は、先ず何が問題か分からないし解決法に至ってはさらに。

無知でも大過なく暮らせる。
しかし無知がゆえに日頃から問題を意識しない。

なぜか

多くは良し悪しの事例を知らず、それが問題になる事も分からない。
つまり自覚が生まれない。


・ 無知だとなぜ選択を誤るのか

先ほどの例で問題点が分かっても、示された解決法の良し悪しが分からない。

日頃から問題を自覚している人なら、過去の事例を考察しており、解決法の良し悪しを把握している。

しかし無知な人は単純で簡単か、突飛な解決法を選び易い。
これは労苦を惜しみ検証する習慣が無いため。


 


・ 無知は天然ではない

偽の為政者にとって国民の無知は最高の救いです。

一昔前の共産圏では自由社会の繁栄や生活ぶりを国民にけっして流さなかった。
かつて宗主国は植民地で教育制度を設け、民衆に自国の言語を教えたが社会意識を高めることを禁じ、分断も図った(愚民教育)。
こうして民衆を手なずけながら働かせた。

実は戦後の日本も同じでした。


次に続く








20190628

平成の哀しみ 68: 改革を妨げるもの 3: 亡国の時 






多くの国が衰退し滅んだ
何が起きていたのか


 

古代エジプト、ルイ王朝、清王朝、大英帝国など無数にある。

自然環境や経済の悪化、侵略が亡国の切っ掛けとして目立つ。

しかし中国王朝の千年間、ほぼ三百年毎で交代していることから別の理由に気付く。
王朝の亡国劇で中心的なのが、王宮での外戚、宦官、官僚、将軍の専横でした。

なぜ王宮内の専横が亡国に繋がるのか。

それは彼らが権力掌握の為に社会・軍事、特に経済制度を己に有利に改悪するからです。

その結果、格差が拡大し戦争が常態化し、特に経済力が著しく堕ちる。
格差と戦争の拡大は大多数の国民の体力・気力・財産を奪った。

制度の改悪が一支配層だけに利益をもたらすようになると、意欲ある新規参入者は無くなり産業交易の刷新が起きず、やがて経済は衰退する。
さらに賄賂(口利き)や買い占めによる値上げ、暴利を求める課税で庶民の暮らしは悪化する。

こうして農民一揆が起こるか外敵の侵攻で滅びる。
つまり3百年は腐敗が蔓延し弱体化する期間でした。

このサイクルが繰り返されて亡国が無数に起きた。

現在は腐敗の進行と周辺国の変化も早いので亡国のスピードは早い。
この亡国の兆候が日本で顕著なのです。


次に続く


20190627

高知を旅行しました 3: モネの庭






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今回は、北川村にあるモネの庭を紹介します。
本当に素晴らしい!!

今回で、高知旅行記を終えます。


 
< 2.モネの庭MAP >



 
< 3~6まで水の庭 >

雨上がりのせいか、緑が鮮やかに迫って来ます。
池の水は透明度が高く、水面に浮かぶ赤い睡蓮が至る所で微笑んでいるようでした。

受付では、青い睡蓮が咲いているとのことでしたが、まだほんのつぼみでした。
青い睡蓮は、モネがパリ近郊の庭で咲くの願い続けたのですが、出来なかったそうです。
ここでは6月末から10月末まで咲くそうです。
他の睡蓮は4月末から10月末まで咲きます。
午前中の方が、花が開いて綺麗だそうです。


この「水の庭」の美しさは、世界で唯一、本家より「モネの庭」の名称を許されただけのことはあります。

 
 
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< 8. 第一駐車場 >

上: この丘の直ぐ中腹に「水の庭」があります。


 
< 9.展望デッキから「花の庭」を見る >

上: 右側、山側を見る

下:左側、海側を見る




< 10. 「花の庭」にて >

上: 右側の建物がカフェ

この花壇には色とりどりの花が咲き、雑然としているが自然を感じさせる。



追記
是非ともお薦めしたいのが、前回の地図のGで示した「食遊 鯨の郷」です。

豪雨になったので写真を撮っていませんが、良い所です。
北川村から海岸沿いの国道を室戸岬に行くと道路沿いにあります。
ここには「楽市-直売市場」「鯨館-鯨資料館」「食遊 鯨の郷」が並んでいます。

「楽市-直売市場」では土産に適した水産物が置かれています。
「食遊 鯨の郷」では鯨料理を始め、高知の食を楽しめます。
海を見ながら食事が出来ます。


これで終わります。



20190626

平成の哀しみ 67: 改革を妨げるもの 2: 抵抗する人々 






いつも社会には
改革に抵抗する多数派がいる


抵抗勢力は絶大
             人口割合、抵抗力(推測)
1.既得権益層       10%、最強
2.中流意識層       50%、強
3.古い意識層       40%、強
4.無関心層        40%、?



説明

1.既得権益層
戦後、自民党の政策で恩恵を受け、改革によって立場が悪くなる人々。
自民党議員と支援者、官僚、経済・産業界、資産家、御用マスコミ、御用学者など。

2.中流意識層。
現状維持が無難だと感じる人々。
大手組合員、公務員、自由業など。

3.古い意識層。
男尊女卑や家父長制などを美徳と考える人々。
男性や保守的な人々。

4.無関心層。
政治や社会に無関心で日頃、選挙に行かない人々。
若い世代ほど多く、風潮や煽情により態度を変え易い。

ウヨは危機感を持つが強者の手先になり易い。
ヒトラーは労働者の味方を装いながら中流意識層を満足させ、裏で既得権益層と結託した。
突撃隊(右翼)はナチス拡大の力になった。


 

これでは絶望のようだが光明もある。

既得権益層の以外の人々は、正しく現状を把握出来れば改革に賛成する可能性がある。

なにしろ90%の人の所得と年金が下がり続け、相変わらず50%を占める女性が軽視され、さらに人口減少と少子高齢化が逼迫している現実があるのだから。


次に続く


20190625

平成の哀しみ 66: 改革を妨げるもの 1: はじめに




改革を妨げるものは巨大かつ広範囲に及ぶ



 

日本経済の衰退を止めるには賃金を上げることでした。

しかし事は簡単ではない。

日本の主流経済学で生きる者は、最低賃金上昇は経済を悪化させると反対する。

戦後、経済界と自民党は手を取り合って来たので、互いに旨味を手放し自らを追い込むことはしない。
たとえ他国で成功していようが、頑なに改革は労働者が身を切るべきだとしか言わない。
首相は「富裕者の税金をあげるなんて馬鹿げた政策」とまで言い切る。

国民にしても、「寄らば大樹の陰、会社人間」と自由世界から揶揄されようが、今さら会社から自立して生きられない。


正に進むも地獄、退くも地獄。

あらゆることが幸福先進国から見れば周回遅れで、とてもじゃないが一筋縄では行かない。

当然、日本にも良い所は多々ある。
しかし残念なことに、がむしゃらに働いた高度経済成長期の再来は不可能です。

少子高齢化、人口減、周辺国の経済力台頭が前提条件を変えた。

以前のように労働者が身を粉にして安く造るだけでは世界相手に生き残れない。
当然、一時の円安も気休めに過ぎない。


私達は大転換の必要性と、さらに途轍もない抵抗と障害を覚悟すべきなのです。


次に続く