20190209

雪の北海道 8: 濤沸湖(トウフツコ)の白鳥




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今回は、白鳥を紹介します。
天気が良かったので、絵のような光景に出会えた。



 
< 2.濤沸湖の地図と白鳥公園 >

上: 上が北、赤丸が撮影地点の白鳥公園。
濤沸湖は自然が残っており、湖全体で白鳥だけでなく幾多の動物を見ることが出来る。
この白鳥公園は国道沿いにあり、駐車場やトイレ、展示館があり、便利な所です。
今は餌付けされていたないためか、訪門時、白鳥は視界の範囲で数十羽ぐらいだった。
バスの車窓から見た限り、むしろ隣りの西隣の藻琴湖に多くの白鳥がいた。

結氷が進むと白鳥は別の場所に行ってしまうそうです。
2019年2月7日のスタッフブログによると、白鳥公園にオオハクチョウが120羽いたそうです。
氷などの状況で、日によって数は変動します。



 
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< 4.鳥と狐 >

上: 右に白鳥、中央奥にキタキツネ、左にカモ?が見えます。
狐は氷上を歩いています。

下: そのキタキツネを拡大した。


 
< 5. 濤沸湖と海別岳? >


 
< 6. 南側を遠望 >

写真1~5、7、8はすべて東側を撮影したものですが、この二枚だけ南側を撮影。
下の写真は拡大したもので、氷が溶けている所に多くの白鳥が集まっていた。



 
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< 8. 氷 >

このデコボコのある氷は、実はオホーツク海からやって来たのです。
私達が訪れた前日の29日が流氷接岸初日で、これら氷はすぐ近くの河口から流れ込んだものです。

目の前にある氷はオホーツク海を北から1000km以上旅してやって来たのです。


次回に続きます。





20190208

雪の北海道 7: 阿寒湖を楽しむ






今回は、阿寒湖の温泉街、アイヌ文化、氷上のイベントを紹介します。
これらは1月29日の夕刻から翌朝までのことでした。


 
< 2. 阿寒湖の地図 >

左下の茶色の楕円枠がホテル、赤線が既に紹介した朝の散策ルートです。
今回紹介するのは、散策した温泉街の黒線と、氷上のイベント会場(紺色楕円枠)への徒歩ルートのピンク線です。
黒線の右端の赤い矢印に阿寒湖アイヌシアター「イコロ」があり、ここでアイヌ民族舞踊を見ました。
その手前がアイヌコタン(集落、土産物街)です。
オレンジ線は私達が乗った氷上のスノーモービルのコースです。


 
< 3. 夕刻の阿寒湖氷上 >

氷上に出たのは16時過ぎから17時まででした。
日没は16時30分でした。
厚い雲が空を覆い、細かい雪が冷たい風に乗って湖上に吹き付けられていました。

上: 撮影場所は既に氷上で、湖の中央部を望む。
奥にイベント会場が見えている。

中央: 氷上を進んでいくとホテルの前辺りの氷上にフクロウの雪像が見えた。

下: このテントはすべてワカサギ釣り用のテントです。
既に釣り人はいないようです。




 
< 4. イベント会場 >

上: イワナ釣りのテント内。
敷かれたコンパネの両側に数個の穴が並んでいます。
この場所はすべて有料で貸し出されています。

中央: 右側の小屋がイワナ釣りのレンタルを行っている。
良く釣る人は1日に3桁釣るそうです。

左側の小屋で、私はスノーモービルを申し込みました。
生まれて初めて乗りました。
妻と二人乗りで往復2kmを行きました。
湖上中央に向かって1kmも進むと、夕暮れと雪混じりで端が見えず少し不安になりました。
またスピードを出していると顔に雪が当たり視界が悪くなり必死でした。
久しぶりにスリルと爽快感を味わいました。

時間が遅いからでしょうが、スノーモービル客は数組で、私以外は中国系の人だったようです。


下: 帰路に着いて、湖に面したホテル街を撮影。


 
< 5. 温泉街を散策 >

19:30頃からホテルを出て、温泉街を歩き、アイヌコタンの通りまで行きました。
さすがに雪が横殴り吹き付ける状況でしたので、人出は数えるほどでした。
ここでも家族やグループで歩いていたのは中国系の観光客でした。


 
< 6. アイヌコタン >

上: この坂道がアイヌコタンで、両側にアイヌ民族の民芸品や物産の店が20数軒並んでいます(下側から撮影)。
この坂を上って右側にアイヌシアター「イコロ」があり、20:30から古式舞踊を見る予定です。

彫刻などの民芸品の店はまだ数軒開いていました。
45年前の学生時代にこの通りに来て、当時ブームだった熊の彫り物を一生懸命、品定めして買った記憶があります。
私は懐かしくて一軒の彫刻店に入りました。
店内に陳列されている彫り物の作風は依然とガラリと変わっていた。
厳しい自然をイメージさせる鮭をくわえた熊は消え、親しみのあるソフトな感じの彫り物、特に小さなものが多かった。
ここの店主と、土産品の彫り物の変遷などについて話しました。
日本中に熊の彫り物は行きわたり、売れなくなって久しいが、今は海外の観光客が買ってくれるそうです。
観光客は冬、1月こそ少ないが、5~10月には多く来てくれて、彫り物師の仕事はあるようです。

結局は何も買わずに出てきました。

この坂の上の左側に小さなアイヌ生活記念館があり、入りました。
無人で寄付をして入場します。
一応簡単なアイヌ民族の風俗がわかるようになっています。


下: アイヌシアター「イコロ」の古式舞踊。HPから借用。

1月の上演は日に1回、30分ですが、歌と踊り、簡単な祭祀を見ることが出来ます。
無料バスが温泉街のホテルとアイヌシアター「イコロ」間を行き来しています。
繁忙期は日に4~5回、さらに「イオマンての火まつり」の公演も夜1回あります。

貴重な先住民族の文化を知ることが出来ました。




 
< 7. 朝、氷上を歩く 1 >

一夜明けると快晴でした。
新雪が綺麗に辺り一面を覆っていました。
散策したの7:30から30分ほどでした。
日の出は6:43でした。

既にイベント会場の開店準備が進んでいました。
中央の写真の奥にスノーモービルが並んでいます。






 
< 8. イベント会場 >

上: ワカサギ釣りのテント。
小さい方が一日貸し出し用のようです。

下: 右手が湖の中央側で、赤いネットの右側でスノーモービルを走らせます。
この快晴の下で、走れたら良かったのですが。


 
< 9. ホテル街側を望む >

上: 雪上車が雪煙を上げて除雪している。
このような重機が氷上を行き来きするのですから驚きです。

下: 中央に雄阿寒岳、右手に阿寒湖荘が見えます。


 
< 10. 氷上からホテルへ戻る >

上: 阿寒湖荘から氷上に出るには、氷が融解している所を避け、赤いネットで挟まれた左側の通路を通ります。
ちょうど私達がこの通路を帰りかけていると、後から除雪車が追って来ました。
ふっと足元を見ると、雪が少なく氷が露出している部分が目に入りました。
それを撮影したのが下の写真です。
どうやらこれがフロストフラワーのようです。
氷上に小さな花のような結晶群が見えます。
ここは通路なので、潰れているところもありますが。

じっくり写真を撮ることが出来ませんでしたが、こんなに簡単に出会えるたのは幸運でした。
このフロストフラワーを見るためには、雪の積もっていない凍った湖面が最低の条件なのです。


次回に続きます。



20190207

雪の北海道 6: 澄み渡る摩周湖

  



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今回は、予想以上の美しさを見せてくれた摩周湖を紹介します。
最高の舞台が待っていました。


 
< 2.摩周湖周辺の地図、上が北 >

上: 赤四角は摩周湖の展望台、赤い線は阿寒湖から摩周湖までのバスのルート。
摩周湖の上(北側)には、知床に連なる斜里岳があり、さらに北にはオホーツク海がある。

下: 摩周湖はカルデラ湖で、周囲を標高約600mの壁で囲まれ、その右(東側)に摩周岳(標高857m)がある。
摩周湖の左(西側)に白い円環状のものが見えるが、これが硫黄山(アトサヌプリ)です。


 
< 3. 摩周岳が見え始めた、車窓より >

中央に摩周湖のカルデラ壁の外周が見える。


  

< 4. 摩周湖の第一展望台 >

下: この展望台には展望デッキが2ヵ所あり奥に1ヵ所が見え、手前側の下には売店がある。
路面は凍っているのでスリップに注意してください。


 
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この日は霧、雲、風一つない、素晴らしい天気でした。
今回、初めてこの「摩周ブルー」を堪能することが出来た。
私が訪れたのはこれで三回目だが、夏と秋の2回とも霧の摩周湖だった。
このブルーは世界で2番目の透明度と、急激に深くなっていることから生じるらしい。





 
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上: 湖中央に小さな島が見えるが、これは溶岩ドームの頂上部分が見えている。

下: カルデラ壁が如何に急峻かがわかる。


 
< 7. 摩周岳 >

摩周岳はアイヌ語で神の山(カムイヌプリ)です。


 
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< 9.展望台から外側を望む >

上: ほぼ南側、見えないがこの先は釧路になる。

中: ほぼ西側、雄阿寒岳がそそり立つ、あの向こうに阿寒湖がある。

下: 西北、中央にお椀を伏せたような白く小さな山が見える、これが硫黄山でしょう。
後に観光します。



次回に続きます。


20190206

雪の北海道 5: 釧路湿原と鶴



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今回は、楽しみにしていた雪の中の丹頂鶴を紹介します。
少し吹雪いていましたが、数十羽の丹頂鶴を見ることが出来ました。



 

 < 2. 釧路湿原と鶴居村の地図、上が北 >


緑の枠がおおよその釧路湿原の範囲で非常に大きく、また釧路市の街に近い。
赤丸が、湿原を見る為に訪れた北斗展望台です。
黒丸が、丹頂鶴を見る為に訪れた鶴居村です。



 
< 3. 釧路湿原と展望台 >

ここからの眺めでは湿原の様子はわかりませんでした。
また雪を被っていることもあり、何処が川かもわかりません。
しかし広いということを実感しました。


 
< 4. 鶴居村 >

北海道にはいくつか丹頂鶴を見れるところがありますが、ここは釧路湿原の一角で、阿寒湖への途中にあります。
丹頂鶴は渡り鳥で、ここでは11月頃から3月頃まで約200羽が飛来して来るそうです。
鶴がここにやって来るのは、個人で長らく給餌活動をしていた方がおられたからです。

ここを訪れたのは2019年1月29日、14時から半時間ほどでした。
ここに来ると生憎、横殴りの細かい雪になっていた、少し小降りになる時もあったが。

鶴の撮影は近くに寄れないので、望遠が使えると良いです。



 
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川に居る丹頂鶴なども見たかったのですが、見学場所も時間も限られていました。


 
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鶴見台の前の道からこれから行く阿寒湖の方を望む。


次回に続きます。






20190205

雪の北海道 4: 網走の流氷




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今回は、網走や知床の海を覆い尽くす流氷を紹介します。
今年は流氷の着岸が早く、天気も良好で、最高の眺めを楽しめました。



 
< 2. 網走の地図、上が北 >

上: 赤丸が天都山、右に突き出した半島が知床、白い矢印がオホーツク海の流氷。

下: 赤丸が天都山、天都山の右上方に網走、右側下にトウフツ湖、天都山の左側に網走湖、熊取湖が広がる。
オホーツク海の海外線とトウフツ湖に挟まれるように釧網本線と国道244号線が走っている。


 
< 3. 国道244号線から 1 >

上: 無人駅「北浜駅」越しに流氷。

下: 藻琴湖の河口に見えるのは閉じ込められた流氷か?
実は、濤沸湖(トウフツ)よりも藻琴湖の方に多くの白鳥がいました。


 
< 4. 国道244号線から 2 >

上: 網走の漁港の一つに流氷が閉じ込められていた。

下: 天都山展望台。
立派な建物で、オホーツク流氷館(有料)や売店、休憩所があり、屋上が展望台です。


 
< 5. 展望台からの眺め 1 >

上: 屋上から東側を望む。
手前から網走、トウフツ湖、知床連山が見えます。
左側にオホーツク海から流れて来た流氷が見えます。
今年の流氷は例年より2週間も早く海岸に着岸したのですが、風の影響で数日前に流氷は少し沖に戻ってしまった。

下: 屋上から西側を望む。
右手に蛇行する網走川と網走の町、左手に網走湖、その奥に熊取湖が見える。
この二つの湖は完全に結氷し、その上に雪が積もっている。


 
< 6. 展望台からの眺め 2 >

上: 中央に見える山は知床半島の根元にある海別岳(標高1419)でしょうか。

下: 知床半島が見えます。
右から二つのピークは遠音別岳(標高1330)や羅臼岳(標高1661)でしょうか。


 
< 7. 展望台からの眺め 3 >

上: 知床半島を拡大。

下: 斜里岳(標高1547)が見える。
この山も摩周湖辺りまで延びる知床連山の一つです。


 
< 8. 展望台からの眺め 4 >

上: 中央に網走川河口の漁港にある帽子岩が見える。



 
< 9. 展望台からの眺め 5 >

流氷を拡大。


次回に続きます。