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これから2回に分けて、スウェーデンの湖畔の都市カールスタッドを紹介します。
訪れたのは2018年6月4日(火)の午後で、快晴の中をしばし散策しました。
アクシデントが歓喜溢れるパレードに巡り合わせてくれました。
* カールスタッドに向かう
この都市を訪問すると決めたのはまったくの偶然でした。
それは列車の手配ミスが始まりでした。
当初、ストックホルムからオスロまで国際列車1本で行くつもりでしたが、5ヵ月前、予約する段になって、予定(正午前)の出発便が満席だとわかりました。
そこで私は慌ててしまい、列車を何処かで乗り継ぐことにした。
先ず地方鉄道のカールスタッド行きを予約し、次いでカールスタッドからオスロ行きの国際列車を予約した。
後で直ぐ気が付いたのですが、ストックホルムを午前早く出発する便か、この乗り継ぎの列車を始発から予約しておけば安く短い時間でオスロまで行けたのです。
もっともスウェーデンの別の都市をもう一つ訪問したい気持ちもありましたので、これで良かったのですが、オスロ訪問が短くなった。
カールスタッドはスウェーデン一の大湖ヴェーネルン湖北岸のデルタ地帯にある小島の上に建設された人口9万人ほどの都市です。
この都市はストックホルムとオスロの中間に位置し、その名は歴史的に幾度か出て来ます。
最近では、ある女性大臣が子供の養育の為に週の半分をこちらで執務し、残りをストックホルムに行くそうで、日本では考えられないことです。
ここを乗り継ぎ駅と決めた最大の理由は、駅にロッカーがあることが事前に分かっていたことと、近くに公園Mariebergsskogenがあることでした。
この公園には家族が楽しめる遊戯施設やネイティブ動物の動物園、そして湿地の動植物の観察所があります。
ここに是非とも行きたくなったからでした。
しかし、ここで1回目のアクシデントに見舞われて予定を変更することになりました。
列車のカールスタッド到着予定16:09が30分ほど遅れ、次の列車の発車予定が18:30なので滞在時間が2時間を切ってしまったからです。
駅からこの公園まで徒歩で往復40分ほどかかり、バスで行く事は切符購入やルート、運行間隔で不便でした。
仕方なく、町の中心部らしい方、北側を散策することにしました。
これが幸運を呼びました。
< 2. カールスタッドの地図、共に上が北 >
上の地図: 地図の南北の範囲は約7km。
茶色マークがカールスタッド駅で、赤線が散策ルートです。
駅の左下に公園Mariebergsskogenがある。
下の地図: 地図の南北の範囲は1・3km。
矢印が駅、黄色線が行きの徒歩ルートで、オレンジ線は折り返して戻るルートです。
赤丸はビジターセンターです。
以下の写真は16:38から17:01に撮影したもので、ほぼ順番に並んでいます。
< 3. カールスタッド駅 >
駅の敷地は広いのですが、駅舎は大きくありません。
しかし外観は伝統らしいものを感じさせます。
下の写真: 駅の北側にある大きい道路の中央分離帯に立ち、東側を望む。
< 4. カールスタッド駅前 >
上の写真: 同じ中央分離帯から西側を望む。
下の写真: 駅前から北側に伸びる大通り。
ここを進むことになります。
< 5。 大通りを進む >
上の写真: 最初に不思議に思ったのが、平日の16時半頃なのにテラス席で多くの人が寛いでいることです。
< 6. やがて大きな川に出合う >
上の写真: 少し橋を渡りかけて西側を望む。
川面も照らす日差しはまるで夏のようでしたが、空気は清々しかった。
それでも歩き続けると汗が出て来ます。
下の写真: 橋を渡らず、少し戻り右に曲がると川沿いに沢山のテラス席が見えました。
レストランのようです。
もう既にお客で一杯でした。
平日のこの時間にレストランにこれだけの人が入っているとは驚きだ!
この時、前を歩く男性二人に声を掛け、「ビジターセンターに行きたいのですか?」と聞くと、彼らは笑顔で、詳しく道を教えてくれた。
その二人は、このレストランに入って行った。
< 7. さらに進む >
上の写真: 来た道を振り返る。
下の写真: 道順を聞いたときに教えてくれた公園の端に来た。
ここで左に曲がる。
< 8. 図書館(ビジターセンター)の前の通りを行く >
下の写真: 通りに面したショップの前で、楽しそうに糸を紡ぐ女性に出会った。
彼女に断って写真を撮らせて頂いた。
ストックホルムでもそうだったが、女性は高齢になってもオシャレを楽しんでいる。
< 9。 何やら騒がしい >
上の写真: 通りの奥の方からボリュームを上げた賑やかな音楽が聞こえて来た。
下の写真: 右手の建物が図書館で、この中にビジターセンターがある。
なぜか多数のクラシックカーが行列を作り、ゆっくり進んでいる。
周囲の観客は嬉々として見ている。
取り敢えず私はビジターセンターに入り、数部の観光パンフレットを貰い、そこを出た。
< 10. パレード 1 >
初めはまったく意味が分からなかった。
モデルのように着飾った若い男女が乗ったクラシックカー、そしてラフな格好の年配の運転手。
観客に聞いてみると、これは何と高校生の卒業パレードでした。
これが高校生!
特に女性は大人びて見えた。
< 11. パレード 2 >
やっと理解出来た、運転手は親父なのだと。
それにしてもこのクラシックカーの数には驚かされた。
< 12. パレードが終わって >
これから左手に広がる公園を散策します。
次回に続きます。