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今回で、スカンセンの紹介を終わります。
写真は2018年6月2日(土)、12時から12時半までの撮影です。
< 2. スカンセンの地図、上が北 >
青線が今回紹介する徒歩ルートで、Sがスタート、Eが終わりを示します。
私は1時間かけて見て歩いたのですが、観光時間は、じっくり伝統文化を知ろうとするなら2~3時間、また動物園や遊戯施設もありますので子供らと家族で楽しもうとするなら半日以上が必要でしょう。
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下の写真: 鱗状の木の板を重ねた外壁。
フランスのストラスブールで民家の屋根に鱗状瓦を見たのですが、このようなものは初めてです。
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上の写真: 孔雀がのんびり散歩しており、怖がる様子はありませんでした。
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上の写真: 子供向けの催し。
多くの家族が参加していました。
下の写真: 18世紀の木造の教会。
これはスウェーデン南部のVästergötland地方、大きな湖のある地域に建てられていたものです。
No4の下の写真は、この教会を裏側から撮ったものです。
< 8. 風車小屋 >
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上の写真: 18世紀の農家兼邸宅です。
左右に納屋のようなものがあり、工具、蹄鉄、鍬などが制作されていた。
建てられていたのはストックホルムから西に200kmほど行ったNärke地方です。
この地域は先ほどのVästergötland地方の北東で接しています。
このスカンセンは主に古い農家や街の家、教会などを移築し、庶民の暮らしがわかるようにしているのですが、この邸宅だけは別格で大きい。
< 10.展望広場から >
南側の対岸、セーデルマルム島を見ています。
現在、この地域が住宅地、観光地として発展しているようです。
下の写真: 手前にスカンセンの直ぐ下にあるチボリ公園が見えています。
この日は土曜日なので、このユールゴーデン島は人出が多かった。
* 感想
古民家を見て、スウェーデンの18世紀はあまり豊かではない印象を受けた。
そうは言っても、日本の江戸時代末期と同時代なのですから、遜色はないのかもしれません。
豊かな木材資源を使って太い木材が大量に使用されている一方で、構造材としての石材や壁材としての粘土の使用が見られなかった。
これは北欧の厳しい自然、貧しい土壌、乏しい資源を象徴しているようでした。
もっとも人口密度が低いので暖房用の薪は充分に入手出来た。
北欧を旅行して感じたのは、他の地域に比べ、民族舞踊や歌唱などの伝統文化を売りにした観光が見当たらないことです。
四季折々の祭典やヴァイキング村の再現はあるのですが、ポルトガルのファドやスペインのフラメンコのようなものが無い。
多くの外国人は美しい自然と整った街並みを楽しみに、この北欧を訪れる。
そこで観光資源として伝統の歌舞演劇などをもっと押し出しても良いと思うのだが。
結構、古い歴史と文化があるはずなのに不思議です。
そのような中で、19世紀の終わりにこのような伝統文化として民家を残し得たのは非常に良かったと思います。
これは国民の為なのでしょうが。
次回に続きます。