大戦に突き進んだ日本の首脳の愚行をみます。
戦争を始めると深入りする一方で、日本だけではないが途中の撤退はほぼ不可能です。
戦争が始まると犠牲者が増え、国内の憎しみが沸き立ちます。
また軍事費を借金する為に勝ち続けなければならない。
軍首脳は中国戦線で失った20万英霊に申し訳ないからと、さらに太平洋戦争へと進み200万を失う。
本土決戦を前にして、ある大将は日本を焦土にして一兵卒まで戦うと息巻いた。
この間、軍は敗戦と失敗を隠し通し、国民を鼓舞する為に報道を統制し、嘘を流し続けた。
こうなると海外の情報が入らない国民は敗戦まで勝利を疑わなかった。
問題の一つは、超エリートの軍首脳や参謀達が、なぜ無謀な戦争計画を立案し続けたかです。
一言で云えば、軍と己の保身の為であり、その為には都合の悪い情報を無視し隠蔽、捏造もした。
当然、国民に真実を告げ判断を仰ぐことはなかった。
日本にはヒトラーのように独裁者はいなかったが、関東軍、陸軍、海軍が競い合い、天皇を担ぎながら戦争を進めた。
終わってみれば誰の責任かは分からない、「みんなで渡ろう赤信号」状態だった。
これは今の政府・官僚にも受け継がれている病根です。
次回に続く