20181008

北欧3ヵ国を訪ねて 31: ドロットニングホルム宮殿ツアー 1





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これから、ドロットニングホルム宮殿観光とボートツアーを数回に分けて紹介します。
快晴の下、碧い空と湖面を、そよ風に吹かれながらボートで宮殿に向かいます。
今回は、ボートに乗るまでを紹介します。


 
< 2.ボート乗り場までのルート、上が北 >

先ず、前回紹介した墓地北側の地下鉄駅SandsborgNo. 18 T-bana)からセントラルステーションに行きます(青い線)。
次いで地下鉄のホームからセントラルステーション地上の東側に出ます。
そこから徒歩で南西側にある 船着き場Stadshusbronまだ500mほど歩きます(赤い線)。
ここのブースでチケットを入手し、ボートに乗船します。
そこはちょうど市庁舎の前になります。



 
< 3. 地下鉄に乗る >

上の写真: 地下鉄駅Sandsborg

中央の写真: ホーム。

下の写真: ホームからの眺め。

写真は2018年6月3日(日)8:00~10:10の撮影したものです。





 
< 4.地下鉄からの眺め >


 
< 5. セントラルステーションに向かう >

地下鉄とは言え、ほとんど地上を走り、セントラルステーション間際になって地下に潜りました。

下の写真: 地下鉄ホームに降りてからセントラルステーションに向かう地下1階の通路。



 
< 6. セントラルステーション >

下の写真: セントラルステーションの東側玄関。


 
< 7. 船着き場に向かう >

中央の写真: メラーレン湖に出た。

下の写真: ここで右に折れ、西に進む。
高架の向こうに市庁舎が見えた。
この高架の下を進む。


 
< 8. 船着き場Stadshusbron >

上の写真: 右手の赤い日除けがあるブースがチケット発売所です。

下の写真: 多くの乗船客が既に待っています(違うボート)。
ここからはドロットニングホルム宮殿行き以外の観光ボートも出航しています
ここには9時少し前に到着していましたが、ドロットニングホルム宮殿行きの始発は10時です。


* 宮殿観光とボートツアーについての情報

ドロットニングホルム宮殿の入場券は130SEKで、往復ボート料金は220SEKです。
この宮殿へは陸上ルート、バスなどを乗り継いで行くことも出来ますが、私は気楽な片道1時間の船旅を選びました。
私はストックホルムパスを買っていたので、上記二つを追加料金不要で、利用できます。
ただストックホルムパスでの利用は予約が出来ず、必ず当日、乗船前にチケットの入手が必要です。
満員であれば乗れない。
この日は日曜日だったので、早めに行って、催行会社STROMMAの指定ブース(写真)でチケットを入手する必要がありました(パスの提示必要)。
上記宮殿の入場券には中国や宮廷劇場の入場は含まれていないはずです。



 
< 9. いよいよ乗船 >

確か、出発の30分前には乗船口に並ぶことが出来たので、数人目に並びました。
その後、どんどん乗客は増えました。

上の写真: 煙突から煙を吐いているのが乗船するボートです。

下の写真: 私は二階デッキの一番後ろ側に座りました。
どうやらボートの客室は一杯になり、デッキには立ち見の乗客が多数出ました。
撮影するには最適でした。
少し日差しが強かったが風があり、快適な船旅になりました。



 
< 10. いよいよ出航 >

上の写真: 対岸を往復する船(フェリー)だと思います。
フェリーにはパスが使えますが、今回、利用するチャンスがなかった。


 
< 11. 離れて行きます >

上の写真: 中央がセントラルステーションの方向です。

下の写真: ガムラ・スタンの方向ですが、手前のリッダーホルム島の教会の鐘楼が見えています。


 
< 12. 遠ざかる市庁舎 >


 
< 13. 船旅の始まり >

これからヴァイキング時代に栄えガムラ・スタンを生むことになるメーラレン湖を堪能します。


次回に続きます。




20181006

北欧3ヵ国を訪ねて 30: ストックホルムの墓地を訪ねて






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今回は、北欧の墓地を紹介します。
当初、私は世界遺産のSkogskyrkogårdenを訪れるつもりでしたが、間違ってSandsborgskyrkogårdに入りました。
おかげで北欧の死生観がわかりました。


 
< 2.二つの墓地の地図 >

上の写真: 二つの墓地を示す。左が北。
赤枠がSkogskyrkogårdenで、その左がSkogskyrkogårdenです。
私が歩いたルートは黄線、そしてスタート地点をSで示します。
世界遺産の墓地Skogskyrkogårdenと隣りの墓地Sandsborgskyrkogårdの大きさの違いがよくわかります。
黄色の矢印から撮影した写真が中央の写真(拝借)です。

下の写真: 墓地Skogskyrkogårdenの入り口にあった地図です。上が北。
歩行ルートを赤線で示し、SからEまでを歩きました。
バスを降りたのがS地点で、通り抜けて墓地を出た所がEです。


この日のハプニングの一つは、この墓地を間違えたことです。
間違ったのは、ここには世界遺産の墓地だけだと私が思い込んでおり、たまたま左手に入り口が見えたからでした。
看板の文字が異なることや、予め調べておいた方角とも異なっていたのですが。
間違っていると確信したのは、ほぼ真ん中まで行ってからでした。


 
< 3. 墓地内 1 >

この墓地を歩いたのは7:30から8:00です。
写真はほぼ撮影順に並んでいます。


 
< 4. 墓地内 2 >

 
< 5. 墓地内 3 >

多彩なデザインの墓石の中から幾つか紹介します。
右下の写真は大きな樹木と墓石の組み合わせが印象的でしたので、取り上げました。

全体を見て感じた第一印象は、他を圧倒するような大きな墓石や目立つ墓がほとんど無い事です。
どちらかと言えば、シンプルな一枚の墓石、シグツーナで見たルーン石碑の小型判が整然と並んでいます。
そうは言っても画一的ではなく、それぞれの墓石には個性や主張が感じられる。

私がこの墓地内を歩いている内に、北欧の心を感じ取ることが出来ました。

他のキリスト教圏との違いの一つは、十字架の扱いです。
先ず、石造の十字架が無く、希にあっても墓石に十字架が小さく彫られている程度です。
これは北欧がプロテスタントだからかもしれませんが。

墓石は墓地全体でみると同じ方向を向いていませんが、区画ごとに同じ向きに並び整然としています。
どうやら墓石はすべて通り道に沿って正面を向き、奥であってもそれに合わしているようです。

世界中の墓地では、隣り同士であっても墓の大きさや向きがバラバラな所があります。
また大きな集団墓地にせず、畑や山の中に家族だけの墓地を設けるところがあります。
この二つの形態は東アジアと東南アジアで見ました。
ヨーロッパや日本の墓地では墓は概ね整然と並び、特に日本では墓石のデザインがは画一化されることが多い。

私が一番感銘を受けたのは、墓が多くの大きな樹木に囲まれていることです。
スペースは広いが、日陰になるほど樹木が配されている。
これは死後、人々は自然、つまり北欧の森に帰ることをイメージさせます。
堅牢な石でもなく、美しい草花でもなく、正に深い森に包まれることこそが、安らぎなのです。

この墓地は、北欧人の社会性(規範遵守)と個人尊重(尊厳)のバランス感覚を良く示しており、さらに自然感を反映しているように思う。
これと比べると日本の墓地は社会性が目立つ。





 
< 6. 墓地内 4 >


 
< 7. 墓地内 5 >

墓地の中央に教会があります。



 
< 8. 墓地内 6 >

ここでもうすぐ墓地の端になります。
墓地の外側直ぐに地下鉄駅があり、ここから地下鉄に乗り次の観光に向かいました。
この墓地を見たことで旅行前の疑問が解けたので、世界遺産の墓地を訪問することを止めました。


* 世界遺産の「森の墓地、スコーグスシュルコゴーデン」について


 
< 9. Skogskyrkogården、左が北 >
SkogskyrkogårdenHPより借用。
赤丸がバスを降りた所です。

同国ではじめて火葬を前提とした葬祭場と墓地が計画され、設計コンペティションが行われた。
当時まだ無名であった若い二人の建築家が選ばれ、25年の歳月をかけ松の木が生い茂った古い砂利の採石場に火葬場が完成したのは1940年でした。
二人の建築家の死後も墓地の工事は現在まで断続的に続けられている。
1994年に、ユネスコの世界遺産に登録された。
20世紀以降の建築作品としては、世界で最も早い登録でした。
(この説明はWikipediaから引用要約)


 
< 10. Skogskyrkogårdenの写真 >

写真はすべて借用しました。

旅行前、私はこのような新しく造られた墓地が世界遺産になっていることが不思議でした。
その理由は、概ね建築家はデザインに新規性を追求するものなので、文化的価値が乏しいと予想していたからです。

しかし、墓地Sandsborgskyrkogårdを見ていると、世界遺産の墓地のコンセプトに共通するものがあるとわかりました(写真で判断)。
この墓地Sandsborgskyrkogårdは1895年に出来ていたので、このコンセプトはスウェーデン本来のものだったと言うことです。

このことは後にオスロの墓地も見て、北欧に共通するものだと確信するようになりました。


次回に続きます。



20181002

北欧3ヵ国を訪ねて 29: 世界遺産の墓地へ





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今回は、ホテルのあるÄlvsjö駅から世界遺産の墓地までの郊外を紹介します。
この日は2018年6月3日(日)で北欧訪問の4日目でした。
実は、この日も二つのハプニングに見舞われました。


 
< 2.バスのルート、上が北 >

青線がバスのルートで、左のÄlvsjöから出発し右のSkogskyrkogårdenで降りました。
今回、紹介するのは主にバスの車窓から見た郊外の住宅地です。

実は、私は間違って隣りの墓地に入ってしまい、世界遺産を見ずじまいでした。
これがまた貴重な経験になりました。

地図の緑枠が、今回間違って入った墓地で、上の黒点は後にストックホルムに向かう為に乗った地下鉄(黒線)の駅です。
私が入った墓地は南北600mで、その南側にある世界遺産のSkogskyrkogården南北に1800mもあります。



 
< 3.朝のÄlvsjö駅 >

今回紹介する写真は6:50~7:30の撮影です。

上の写真: 駅舎の直ぐ横にバス停が並んでいる。

下の写真: バス停での出勤風景。
如何に移民が多いかがわかります。



 
< 4. バスの情報、掲示物 >

乗るバスは事前にグーグルマップで調べていて、161番のバスで目的地、世界遺産のSkogskyrkogården ( Woodland Cemetery)を目指します。

上の掲示物: 茶色の丸が乗るバスの表示です。

下の提示物: 赤丸が乗車停留所と降車停留所です。
赤の矢印は曜日を示します。



 
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写真は時間順に並んでいます。



 
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* 住宅街を通って感じたこと

この地域は非常に緑が多く、少し起伏はあるが概ね平坦な土地です。
バスが急に減速したと思ったら、鹿が道路を横切っていました。

住宅は広い庭を確保し、木々で囲っている一戸建てが多い。
米国の郊外住宅のようにオープンではなく、少し閉鎖的なようだ。
豪邸や由緒ある建物は見えなかった。
割合は少ないが中層マンションのような建物もある。

全体的に新しい住宅が多く、比較的新しい街並みのようです。
ストックホルム全体を通して感じたのだが、建設ラッシュとは言えないまでも、発展中との印象を受けた。
Älvsjö駅周辺もそうなのですが、住宅回りや公共地の植栽が丁寧に行われている。

意外だったのは、一戸建て住宅の外観が多種多様で、あまり伝統に興味がないことです。
おそらくはこの地は新興の通勤圏であり、海外からの移住者が多い為に、このような形態になったと想像できる。


 
< 11. バス停Skogskyrkogårdenで降車した >

上の写真: Sockenvägen通りの西側を望む。

下の写真: 右手の高架はメトロ18番線です。
ここでは地上を走り、ストックホルム手前で地下に潜ります。
私が撮影している側に地下鉄の駅があります。



 
< 12. Sockenvägen通り >

共に通りの東側を見ている。
私が入ったのは左側(北側)の墓地Sandsborgs kyrkogårdで、右側(南側)がSkogskyrkogårdenでした。


 
< 13. Skogskyrkogårdenに入る >


私は海外旅行をした折、出来るだけ墓地を見るようにしています。
そこには必ず、その国に根深く生き続ける精神、文化の保守的な面が表れるからです。


次回は墓地を紹介します。