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これから数回に分けて、スカンセン(スウェーデンの伝統的な建物を移築した巨大なテーマパーク)を紹介します。
多くの家族連れや観光客で賑わっていました。
写真は2018年6月2日(土)、11時半から12時までの撮影で、快晴に恵まれました。
< 2.スカンセンの地図、上が北 >
黒線はトラム、赤線は今回紹介する徒歩ルート、緑線はエスカレーター、オレンジ枠は今回紹介する農家です。
* スカンセンについて
1981年に開園した世界初のこの野外博物館には、スウェーデン全土から移築された160以上もの代表的な家屋や農園が点在しています。
広大な園内(直径600mの木々に覆われた丘)には動物園や水族館、様々な工房街やミュージアムショップもあり、大人も子供も楽しめるテーマパークです。
私はここで北欧文化の基層、昔の生活の一端を見ることを楽しみにしていました。
私はスウェーデンだけでなく、ノルウェーとデンマークにある同様の博物館も訪れたました。
それらから3ヵ国の相違、建物の構造や生活、展示方法などの違いに気づくことも出来ました。
< 3.停留所Nordiska Museet/VasamuseetからSkansenまで >
ヴァーサ―号博物館を出てもう一度、北方民族博物館の前に出てトラムに乗り、スカンセンで降りた。
この間、バスもあります。
実は記憶が定かでは無いのですが、降りたのは大通りにある下の写真のトラム停留所だったと思う。
スカンセンのゲート前にも停留所(バスやトラム)はあったと思うのだが。
< 4. スカンセンの入場ゲート >
上の写真: 入場ゲート。
下の写真: ゲートから入場して、少し上った平坦部から振り返ったところ。
< 5. いよいよ野外展示場へ >
上の写真: 平坦部を奥に進むと大きな岩をくり貫いた入り口が見えます。
中にあるエスカレーターに乗り、さらに丘の上に行きます。
下の写真: 丘の上に出て、今来たゲート側(南側)を見下ろしている。
< 6. 伝統家屋 1 >
最初に見た伝統家屋群。
この辺りは下り坂の周囲に当時の民家やショップが集まっている。
家庭菜園も再現されている。
< 7. 伝統家屋 2 >
< 8. 伝統家屋 3 >
ちょうどショップから出てきた女性。
この方は係員なのでしょう。
この野外博物館には、所々に説明や作業の模擬の為、また店員としてこのような衣装を着ている女性がいました。
< 9. 伝統家屋 4 >
この二つは屋敷や公的な建物などで、民家ではないようです。
< 10. 伝統家屋 5 >
これら建物には入れるものとそうでないものがあります。
また入れても、デモや説明をしている建物は限られています。
建物には、建築年代や建築地、使用目的などが書かれた看板がある場合もあります。
下の写真: 1810年代に建てられた商人の邸宅です。
北欧の赤壁の家を見るのを楽しみにしていましたが、ここにはたくさんありました。
< 11. 農家 1 >
上の写真: 邸宅の庭園だろう。
下の写真: 中で説明が行われていた農家。
地図でオレンジ枠のあるところです。
この境界を囲む柵の形は北欧3ヵ国に共通していました。
< 12. 農家 2 >
この一群の建物は、ノルウェーとの国境に近いスウェーデン中央部Härjedalen、ストックホルムから北西に約400km行った標高500mの高原地帯にある農場を再現しています。
この地の主な生業は牛の繁殖で、土壌は貧弱だったので大麦を栽培し、林業も重要でした。
周囲の森には熊、狼、ヘラジカが生息しており、冬は雪に覆われます。
建築材は全てが木材と言えます。
壁は構造体であり、いわゆる木組みのログハウスです。
屋根材も分厚い木材を縦に並べ、その下に白樺の樹皮らしいものが敷いてありました。
断熱の為のレンガや土壁の使用は無かったが、室内にある竈は大きく、暖炉も兼ねているようです。
< 13. 農家 3 >
これらは牛などの厩舎なのでしょう。
今考えれば不思議なのですが、周辺に狼がいるのに、上の写真の厩舎の入り口は簡単な柵だけでした。
< 14. 農家 4 >
建材から家具、生活用品なども多くは木製です。
北欧の人々が、木工製品に優れている理由がわかります。
下の写真: この左端にほぼ天井に迫る大きな暖炉があります。
ここは食堂兼居間なのでしょう。
< 15. 農家 5 >
上の写真: 部屋に入ると、観光客の前で写真の女性が何かの家事作業のデモをちょうどしているところでした。
この部屋は煮炊きが出来る竈があるので作業場兼台所なのでしょうか?
しかし調理場らしいものが見当たらなかった。
この竈の右横に薪が積み上げられていた。
このメインの一軒の数部屋の内、二つの部屋に暖炉(竈)があった。
私は知らずにフラッシュを使い、彼女から禁止だと注意を受けて、一瞬笑いが起きました。
次回に続きます。