< 福島原発事故 >
生活を守るのか、生活の悪化を予防するのか。
この視点で、少し日本を見てみましょう。
現状が良いと思われる方は現状維持を望まれるでしょう。
日本の素晴らしい点、誇るべき点は多々あります。
一方、現状に不満を抱いている方や将来を不安視する方は、社会を変えたいと望むでしょう。
両者の心情は尊重されるべきです。
今回は、既に問題が生じ、放置すれば深刻度を増す可能性について記します。
< 日本列島の原発 >
原子力政策について
日本列島に配された原子炉はあまりにも危険過ぎます。
よりによって崖や海岸に近いのです、断層断裂や津波の危険性大です。
一基の爆発で損害10兆円、数万人の死・疾病者、数十万人の永久退去、農地放棄が起こる可能性があります。
さらに現時点で放射性廃棄物(ドラム缶85万本と高レベル分)の処理があります。
これを現在の科学技術で無害化することは出来ませんし、瓦礫処理でさえあれだけの反対があるのですから、継続すれば大問題となるでしょう。
それではなぜ原発停止に異を唱え、それに同調する人々がいるのでしょうか。
原発停止の問題点について
A.
事故の発生率は非常に低いから過度に反応し過ぎ : 自然災害の発生率は予測困難ですが、古いものを含む50基稼働では、数十年に一度の発生を否定出来ないのではないでしょうか。一番の問題は、安全神話の嘘で塗り固められて建設されて来たことです。また人災による事故発生は日常茶飯事です。現状のままでは危険極まりない。
B.
折角の原子力技術を捨てるのが惜しい : 人類は多くの危険な技術、時代遅れの産業を捨てて来ました。フロンガス、ロボトミー(脳外科手術)、有害薬品、日本の石炭産業、かつての夢の原子力・放射線技術等。不要な物は捨て、転換を図って来た、遅くなるほど傷は深くなる。
C.
代替エネルギーが未成熟 : 事実です。シェルガス掘削による公害対策、代替エネルギーのコスト低減など、解決すべき問題は多々あります。コストが高いことは資源やエネルギーを多く使用しているのです。早急に育てるべきだが、まだ安心出来ない。
D.
電力価格の高騰 : 計算にごまかしもありますが上昇する。莫大な廃炉・廃棄物処理費用と現在でも高い電力料金の上昇は経済負担を増す。電力自由化などにより改善し、幾分は我慢するしかない。
E.
経済にマイナス : 原発の経済規模、電力会社の原発関連電力は約4.8兆円(内原子力産業発注、約1.5兆)で、GDPの約1%に当たる。また政府は毎年、原発の立地と研究開発費に約4500億円を費やしている。原子力村の経済はこれらによっても支えられている。この産業と労働者、原子力村の転換が必要になる。かつて日本は幾度も産業の交代をこなして来た。これが抵抗の根源であり、政治的な調整、緩和策が必要。
F.
その他もろもろ : エネルギー自給率の低下、地球温暖化防止に逆行、停電による災害、核兵器拡散を招くなども言われています。これらの議論は信憑性に乏しい。
< 炭坑争議 >
まとめ
*
原発はあまりにも危険なため全停止に向かう : 日本列島は大災害が起こりやすく、狭い国土では起きれば致命症となる。
*
但し、転換策を講じる : 代替エネルギーの開発普及に国力を注ぎ、次世代産業を育てる。公害防止器、太陽電池、自動車排ガス防止器などで成功している。産業や労働者、原子力村が転換出来る施策が必要、炭坑廃鉱などで実績あり。移行期間を設ける。
No comments:
Post a Comment
どうぞご意見をお書き下さい。Please write an opinion.