20121205

何か変ですよ8 : 協調か、排他か


 地球

< 地球 >

少し日本と世界の将来を想像してみましょう。

そこから日本の選択すべき道が見えてきます。


将来起こる可能性の高い問題点を幾つか挙げてみます。

        地下資源の枯渇 : 地球全体では、限界が見えて来る一方、新たな埋蔵が発見され微妙にバランスを取っています。
 
        地球温暖化 : 地球全体では30年ほど前からバランスを崩し始めています。気温や大気、森林、天然の水産資源、農耕地は限界に達しました。

        食料不足 : 地球全体では単位面積当たりの収穫量増大で凌いでいます。後は人口増と技術革新とのシーソーゲームです。

        紛争 : 世界は紛争が耐えませんが、上記三つの理由でさらに頻発する可能性が高い。日本は近隣諸国との連携が不首尾な為、いっそう危険です。 

        グローバル化 : ここ半世紀、世界の連携は経済も含めて著しく普及し多様化してきました。その結果、善し悪しがそれぞれ際立って来ました。


 偏在するレアーメタル

< 偏在するレアーメタル >

ここで日本に将来起こる緊急事態を想定してみましょう。

        レアーメタル、小麦、天然ガス、銅等の輸入停止 : 日本は食料の60%、エネルギーの80%、主要金属の100~80%を海外に依存しています。制裁措置などで主要資源国が輸出停止したら、ひとたまりもありません。

        海外で難民、資源価格高騰、紛争が多発 : 地球到る所で、食料・資源・資金・人口が偏在しており、いつそれらを巡って紛争が起き、価格高騰や大量難民が発生するかもしれません。

        武力衝突 : 歴史的には近隣諸国との紛争が繰り返されて来ました。国力の差、憎悪、国内混乱、資源獲得を切っ掛けにして容易に武力衝突へと進みました。


 東アジア

< 東アジア諸国 >

あなたは日本が次のどの道を選択すべきだと考えますか?

A.    自給率100%を目指し、独立自衛を目指す。

B.    広く世界との協調体制を目指す。


Aを選択した場合 : 現実的ではありません。 食料については米食に戻し、贅沢な食材(飼料の高消費)を止め、農業改革と海洋資源開発を行えば、自給率はかなりアップします。しかし他の物は不可能です。現在、穀物の自給可能な国は42ヵ国のみで、陸地の20%以下です。スイスでさえ穀物自給率は51%で、まして地球の資源枯渇が進んでいます。

Bを選択した場合 : 理想的ですが、難門含みです。 ほとんどの低自給率の国は気候と国土の狭さで決まりますので、あらゆる資源を共同で開発し融通していくしかないのです。適切な協力体制と規制を設ければ、市場経済がその役割をある程度担ってくれます。それが貿易協定であり軍事同盟でもあるわけです。

しかし問題もあります。二つの両大戦は軍事同盟の威を借りて起こした側面もあります。また折角築き上げた経済協力体制が急激に崩壊し、戦争を招いたとも言えます。日本もかつて大東亜共栄圏(日本中心の自給自足体制)を掲げ、道を踏み外しました。

確かに経済や軍事の同盟は一朝一夕には行きませんが、いつまでも孤立主義の殻に閉じこもるのは良くない。ただ、一つ言えることは、日本やタイは今から百年以上も前に、大国相手に不平等条約の改正を行った実績があるのです。


最後に

出来るだけ早く近隣諸国との協調体制確立が不可欠です。

人類史を振り返れば、世界や社会はより大きくなっています。









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