< レーガン大統領 >
On this December
16, there is an important election in Japan.
Therefore, I am
writing some report of the election to Japanese readers.
The Japanese
report will continue several times.
Thank you for your
continued help.
社会科学で最も当てにならないものは経済学でしょう。
流行った多くの経済や予測の本を読んだが、ほとんど外れた。
簡単に注意点を記します。
誤算、とんでも説。
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レーガノミックス : 1981年、米国大統領レーガンは、スタグフレーション(高インフレと経済停滞)から脱却するために、画期的な経済理論を掲げました。素晴らしい理論ほど単純で美しいと、当時もてはやされた。「減税すれば経済は復活する」と簡単なものでした。結果はさんざんでした。莫大な財政赤字が発生し、15年後のクリントンによって、何とか回復することが出来ました。この政策がバブルの要因になった可能性も指摘されています。
< バブル崩壊 >
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バブル崩壊 : 米国は約10年に一度、バブルを経験しています。問題はバブル全盛時のエコノミストの言動です。警鐘を鳴らす人は少数で、さらに彼らは馬鹿扱いされるの通例です。詳しくは「バブルの物語」ガルブレイス著。
エコノミストはなぜか気づかない、高々数年先が見えないのです。バブルが訪れる度に、米国では超富裕層がより豊になっています。同様に世界的に格差が開く傾向にあります。詳しくは「格差はつくられた」クルーグマン著。
勘ぐりたくはないのですが、多数派の経済学者は原発擁護学者と似ています。例えばニューディール政策を批判する学派は、意図的にその効果を貶めようとしています。彼らは当時の経済復活と賃金格差是正に効果をもたらした大規模な政府介入を認めたくないのです。
< 投資家ソロス >
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規制か自由か : アジア通貨危機の元凶で、大儲けしたジョージ・ソロスが言っています。彼が若い頃(1956年~)、米国は金融規制がしっかりしていたが、やがて緩和が進行し、世界恐慌の記憶は薄れていったと記しています。
1997年、彼がタイのバーツを空売りしたのは、金融界の野放図が続けば、誰かがいつかやることになる。それで私は警告の意味で行ったのだ記しています。詳しくは「ソロスは警告する」ソロス著。
大事なことは、規制と緩和は両にらみで舵を取るべきです。
望むと望まないに関わらず世界経済は拡大の趨勢にあり、逸脱行為を規制する為に世界が結束しなければならない。
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エコノミストの言説は当てにならない : 日本はかつてのスタグフレーションを自ら解決出来たのでしょうか、違います。また日本が低経済成長に突入することを、高度経済成長期に予測した学者は希少だった。さらに現在の通信情報社会を担うパソコンやインターネットの普及を、兆候が無い時点で予測出来たエコノミストはいなかった。ほとんどの識者は中国の発展が5~10年前に終焉すると明言していた。EUの現在の混乱を、前もって予測出来た人も少なかった。現在、欧米で進行しているインフレと高失業率の併存をどう説明するのか、通常インフレは失業率を低下させる筈です。詳しくは「アニマルスピリット」ジョージ・A・アカロフ著。
結論は以下になります。
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気楽なことを言うエコノミストは眉唾もの。 多くのエコノミストは聴衆を惹きつける為か、何かを擁護する為か、あるいは反対する為に精力を注いでいるように見える。
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経済や金融政策には巧みな調整の継続が重要。 正確に予測出来ない以上、一発逆転は危険です、閣僚の一言で銀行破綻することはあっても。
* 一国の閉じた経済で考えない。 世界経済の連携と情報を無視しない。
求められているものは、政府が適切な経済や金融政策が行えるように、私達自身が正しい判断力を身につけることです。
失敗を成功に生かすことが出来る、自浄作用を持つ国会を育成することが私達の子孫に対する責任です。
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