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グレタさんは何故一人で立ち上がったのか?
彼女は世界に何を訴えたいのか?
*2
グレタさんの影響力
彼女の表情と言及は実に厳しく妥協がない。
現状の地球温暖化の取り組みには「希望がない」と言い、楽観論を否定する。
進まず後退さえする各国首脳の態度を非難する。
マスコミでよく取り上げられているのは、彼女の肉食拒否と航空機利用の否定「飛び恥」です。
このせいで、飛行機から鉄道や船に切り替える人が増え、航空会社の売り上げが目に見えて減った。
彼女は何を指摘しているのか!
地球の温暖化を抑制するには、二酸化炭素排出量を2030年までに世界全体で約30%減らさなければならないとされています。
2016年、一人当たりの二酸化炭素の年間排出量は日本9トン、米国15トン、中国7トン、アフリカ平均1トンでした。
米国の場合、一人の年間肉食量は100kgだから年間CO2排出は1.4トンになる(牛肉で計算)。
牛肉をすべて鶏肉に替えると排出量は1.2トン減り8%減となる。
また米国の航空旅客の一人年間平均排出量は3トンです(国民の平均ではない)。
確かに航空機を止めれば、利用者は20%減らすことが出来る。
私は節約する方なのでCO2排出が少ないのですが、年1回海外旅行をしているので航空機で約2トン増やしてしまっている。
弁解すると、鉄道と船ならCO2排出はかなり減るのだが、鉄道は不可能だし、船は日数と金額の点で無理です。
彼女の指摘は的を得ているが、生活や経済活動への影響が大きいので、彼女に反感を持つ人もいる。
しかし彼女のメッセージ発信によって世界は動き始めた。
航空会社(北欧)は鉄道との連携やCO2排出削減に取り組み始めた。
また2019年以降、世界の機関投資家や銀行の主要団体は、パリ協定の目標が不十分として、目標の引き上げと具体策を提言し、各国に迫るようになった。
実に、彼女一人の行動が世界危機への突破口を開いたと言える。
私には後悔がある。
彼女が一人で最初にストを行ったのは、ストックホルムの国会議事堂前で、2018年8月20日でした。
私はその頃、北欧を一人旅しており、少し前の6月1日、国会議事堂の付近を歩いていた。
残念なのは、つい最近まで彼女のストの場所を知らなかったことです。
是非とも、一人の決起が世界を目覚めさせた瞬間に立ち合いたかった。
次回に続きます。
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