20210209

没落を食い止める! 8: 現状を見る 2

  

 

*1

 

前回に続いて、世界と日本の現状を見ます。

はじめに、起こるであろう経済危機について、

次いで日本一国だけが衰退している状況を見ます。

 

 

* 世界的な経済危機!!

 

今後数年以内に想定される金融危機について考えます。

 

多くの方、特に若い方は金融危機の恐ろしさを知らない。

一言でいうと、株価が暴落し、多くの金融業に始まり、全産業で企業の倒産が相次ぎ、巷に失業者が溢れることです。

これはここ半世紀、ほぼ10年毎に起こり、その経済ダメージは益々酷くなっている。

これは19世紀後半の英国、20世紀始めの米国でも起こり、世界が戦争へと駆り立てられていった要因の一つでした。

 

この危機がなぜ迫っていると言えるのか?

 

 

 

 

 

< 2.世界全体のGDPと主要国中央銀行の貨幣供給量の推移 >

https://www.rieti.go.jp/jp/columns/s15_0010.html

 

グラフから、赤の破線が示す赤線の急上昇が金融危機発生直前に起きているのがわかる。

つまり中央銀行による急激な貨幣供給量の増加があった。

しかもリ―マンショック後の金融緩和による貨幣供給量は、歴史上始めてGDPを越え、急上昇している。

これが次に起きる金融危機の巨大さを暗示している。

これまでは、貨幣供給量はGDPに見合うものだったのだが。

 

なぜこのようなことになったのか。

日米英などが金融を野放し、かつ依存するようになり、金融危機と緩和の泥沼に陥ったからです。

 

 

 

< 3.世界主要国の実質経済成長率の比較 >

http://aruconsultant.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/gdp-b314.html

 

グラフを見ると、赤線の日本が一人負けしているのがわかる。

2008年の金融危機後の巨大な緩和策で、2012年以降世界経済は持ち直した。

しかし、騒がれたアベノミクスに成果はなく最下位を続けている。

 

 

 

 

< 4.日本の実質GDP、実質経済成長率の推移 >

https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/html/n1112000.html

 

1970年中頃から日本経済は低下し始め、80年代後半には一段と下げた

グラフにはないが、1990~2019年は平均1%を維持出来たが、2020年以降はパンデミックでさらに悲惨な状況になっている。

黒田日銀が世界に類を見ない金融緩和を行っても、せいぜい株価が上昇したに過ぎない(むしろこれが今後災厄になるかも)。

 

70年代の落ち込みは、米国の圧力による円高と、米国が介入した中東戦争が引き起こしたオイルショックが切っ掛けになった。

次いで米国の要求による内需拡大策が仇となり1990年にバブル崩壊、米国発の2008年リーマンショックを経て日本経済は成長しなくなった。

(ただ戦後の日本発展は米国のお陰であることを忘れてはならない)

 

しかし、これだけでは日本だけの落ち込みを説明できない。

 

ここ30年、多くの国際的指標で日本は先進国から脱落し、さらに悪化続けている。

かつて日本の世界ランキングは、ベスト20以内もあったが、現在は30から100半ばまで落ち特に社会政治については安倍政権になってからの悪化が著しい。

OECD加盟国37か国、ランキングされる国は約200)。

 

悪化の例としては、相対貧困率、勤労所得、財政赤字、所得格差、生産性、産業と企業の競争力、デジタル技術、エネルギーと食料の自給率、人口減と高齢化、報道の自由度、ジェンダー指数、幸福度、政治腐敗認知度などがある。

 

良いのは治安と長寿命、失業率ぐらいだが、日本では金融危機の年に失業した世代の再起が難しいなど固有の問題もある(就職氷河期世代)

 

これに加え、日本では地方の過疎化と経済衰退が著しい、また自治体の自律的な動きも封じられている。

 

 

次回に続きます。

 

 

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