20160705

Visiting from Tajima shore to Tango Peninsula 7: Daijyo-ji temple and Maruyama Ōkyo 2

但馬海岸から丹後半島を巡って 7: 大乗寺と円山応挙 2




 

< 1.  an enlarged picture in the room of peacock by Ōkyo  >
< 1. 孔雀の間の絵:応挙筆 >

I introduce their pictures of Maruyama school in the reception hall of Daijyo-ji temple today.
I borrowed all the photos because persons could not photograph inside this hall.
Their photos are it of  Daijyoji TempleDigital Museum of the Maruyama Schoolhttp://museum.daijyoji.or.jp/index.html
I recommend you to visit it because it is splendid.

今日は、大乗寺、客殿にある応挙と円山派の絵を紹介します。
内部では撮影が出来ませんので、写真はすべて借用しました。
主に「大乗寺円山派デジタルミュージアム 」のものです。
ここは素晴らしいので閲覧されることをお薦めします。


 

< 2.  Inside the reception hall 
< 2. 客殿内部 >
Upper fig.:  number 1-9 are main sightseeing places in the first-floor.
There is the pictures which you should look at the corridor on the way. 
number 10-11 are rooms in the second-floor.

Lower fig.: this shows the first-floor, and the whole and the rooms indicate the Mandala of Buddhism.
This image consists of a Buddhist image room (Kannon Bodhisattva) in the center of the hall, and the Four Devas that defends Buddhism world in four corners.
actually, the Four Devas statues arent put on it, and for example, the room at the east corner depicts  the agriculture scenes in connection with Jikokuten ( the Guardian of the East ) that rules economy and agriculture.


上の図: 番号1から9までが1階の主な見学場所です。
途中、廊下などにも見るべき絵があります。
番号10と11は2階です。

下の図: 1階部分の配置図で各部屋が真言の曼陀羅を模しています。
中央に仏間(観音様)があって、4隅に四天王が仏教世界を護持する形になっている。
実際に四天王像が置かれているわけではなく、例えば東の角の部屋は、東方を守護し生産・経済を司る持国天に因んで農耕の模様が描かれている。
また実際の方位とこの仏教上の方位とは異なります。


 

< 3.  The room of agriculture, in 1795, room number 1. >
< 3.農業の間:呉春筆、1795年作、部屋番号1. >
Upper fig.:  Visitor passes through the entrance, opens the shoji ( sliding paper door), and goes into this room first.
Total painting on the fusuma (sliding door) of three sides depicted seasonal agriculture scenes from the right side.

Central fig.: This shows the scene of rice planting that is the enlarged picture of the second fusuma from the left of the upper fig. 
Lower fig.:  this shows the threshing scene.

They are described only in the light and shade of the sumi (black ink), and persons heads are largely described.

上の図: ここは玄関を抜けて、障子を開けて最初に入る部屋です。
3方の襖絵に、右側から、田植えから稲刈りまでが季節を追って描かれている。

中央の図: 上の図の左から2枚目の襖絵を拡大したもので、田植えを示す。
下の図: 稲刈り後の脱穀の様子。

すべて墨の濃淡だけで描かれており、呉春は頭部を大きく描く特徴がある。



 

< 4.  the room of peacock by Ōkyo in 1795, room number 2.  >
< 4.孔雀の間、円山応挙筆、1795年作、部屋番号2. >
Upper fig.:  this room is the largest room and is in front of the Buddhist image room.
Pines and peacocks are drawn in gold foil only by the light and shade of sumi.
Parts that are thickly painted with sumi, pine needles and peacocks wings look like green color.
It is mysterious.

Central fig.:  paintings on the fusuma in front of the Buddhist image room.
Lower fig.:  opening the fusuma.

Ōkyo died in several months after the completion of this picture.

上の図: この部屋は最大の部屋で仏間に面している。
松と孔雀が金箔地に墨の濃淡だけで描かれている。
この構図は本尊の観音の化仏である阿弥陀が孔雀に座することに由来している。
墨が濃く塗られた部分、孔雀の羽根や松葉は緑色に見えるから不思議です。

中央の図: 仏間に面した襖絵。
下の図: 同じ襖を開けたところ。

応挙はこの絵の完成後数か月後に逝去した。



 

< 5.  The room of Japanese fiber banana by Ōkyo in 1787, room nouber 3. 
< 5.芭蕉の間、円山応挙筆、1787年作、部屋番号3 >
This rooms painting depicts a famous politician of Tang, a old man of the white clothing, in connection with Zochoten that rules government. 
He drew this on the gold foil with color paints of blue, green, cinnabar, and sumi.


この部屋は政治を司る増長天に因んで、唐の政治家、郭子儀(白装束の老人)を描いています。
平和と安定の象徴で、お目出度い絵として描かれます。
これは金箔地に青、緑、朱の絵の具と墨で描いています。





 

< 6. The room of landscapes by Ōkyo in 1787, room nouber 4.  >
< 6.山水の間、円山応挙筆、1787年作、部屋番号4. >

This room is for persons of high rank, and was made by exquisite workmanship.
Upper fig.:  these paintings describe that the water falling from deep mountains and dark valleys flows into the sea.
He drew it on the gold foil with only sumi.

Lower fig.:  there is a waterfall in deep mountains on the left side.

ここは位の高い人を迎えるための部屋で、凝った造りになっています。
上の図: 深山幽谷から流れ落ちる水が、やがて大海に注ぐ様子が描かれている。
中央隅の右側から流れ落ちた水が右に流れ、畳の下をくぐり、やがて左側の大海に至る。
金箔地に墨で描かれている。

下の図: 左が深山幽谷から流れ落ちる滝です。


 

< 7.  The room of puppy, room number 6. 
< 7.狗子の間、山本守礼筆、部屋番号6. >[
Upper fig.:  opening shoji (sliding paper door ) and going in, we can see playing puppies under plum flowers.
Central fig.:  moreover, opening the fusuma(sliding door ), we can go into the room of mountains.

In the previous Japanese painting, dog was described as a holy thing, but Ōkyo preferably described puppies as everyday subject matter.

上の図: 障子を開けて入ると、梅の花の下で遊ぶ子犬たちに出会う。
中央の図: さらに襖を開けると、秀山の間に至る。

以前の日本画では、犬は獅子や狛犬など神聖なものとして描かれていたが、応挙は日常的な素材として子犬を好んで描いた。




 

< 8.  Three rooms >
< 8.三つの部屋 >
Upper fig.:  the room of carp by Ōkyo in 1787, room number 5.
Central fig.:  the room of mountains in 1787, room number 7.
Lower fig.:  the room of immortal in 1787, room number 8.

上の図: 鯉の間、円山応挙筆、1787年、部屋番号5.
中央の図: 秀山の間、呉春筆、1787年、部屋番号7.
下の図: 仙人の間、秀雪亭筆、1787年、部屋番号8.


 

< 9.  The room of envoy, room number 9. >
< 9.使者の間、山本守礼筆、部屋番号9. >
This theme is boys in China.
この部屋は兄弟の画家が二つのテーマで絵を描き、これは兄が描いた中国を題材にした「少年行図」です。


 

< 10.  Two rooms on the second-floor >
< 10. 2階の二部屋 >
Upper two fig.:  the room of monkey by Nagasawa Rosetsu in 1795, room number 11.
It is this picture that I was surprised most.
The expression of the monkey is really rich, and there is dynamism.
This is drawn without a draft at a stroke, so it indicates great ability of the artist.

Lower two fig.:  the room of duck, room number 11.
The narrow painting on upper part of on the fusuma describes moth and butterfly 

上二枚の図: 猿の間、群猿図、長沢芦雪筆、1795年、部屋番号11.
私が最も驚いたのがこの絵です。
実に猿の表情が豊かで、躍動感がある。
これは下書きなしで一気呵成に描かれており、作者の力量がうかがえる。

下二枚の図: 鴨の間、梅花遊禽図、源埼筆、部屋番号10.
襖の上にある細長い絵が、山口素絢筆「蛾蝶図」です。


Impression
I feel that there are breathing paintings here.
There is also reproduction images here, but we can see their paintings as the placement of the paintings that the artist aimed at.
These all art works were made by Maruyama school.

Ōkyo and Maruyama school that were the mainstream in Kyoto in the middle of the Edo period.
It iamazing that their art works gather in the out-of-the-way place of the Sanin region. 

This continues next time.


感想
生きている絵を見る思いがしました。
複製画になったものもあるが、作者が意図した絵の配置のままで、私たちは絵を見ることが出来ます。
襖絵だけでなく欄間の彫り物、掛け軸、屏風など、すべてが円山派のものです。

江戸時代中期、京都画壇を代表した応挙と円山派の絵が、この山陰の片田舎に集まっていたこと自体も驚きです。
これは応挙の恩返しもあったが、この寺に勢いがあったからだろう。

これら作品の制作中の1988年に、天明の京都大火が起こり、アトリエの寺と絵が消失したらしい。
それでも、絵は再度、描かれることになった。
当時の住職と応挙の心意気がすがすがしい。


次回に続きます。




20160701

何か変ですよ! 46: 様々な脅威 2






*1


今まで、交通事故、銃殺人、戦争勃発、原発事故の脅威について概観しました。
今日は、さらに深刻で避けがたい脅威について考察します。
前者は現実にある脅威なのですが、後者は地球上初めて起こるであろう脅威です。

はじめに
2010年12月に「アラブの春」が起きて、中東アラブは騒乱の渦に巻き込まれました。
この背景にこの地域の困窮や政治腐敗、市民意識や情報網の発達がありました。
しかし、さらには地球規模の穀物の高騰があったのです。

エジプトは必要な小麦の半分を輸入していますが、2010年に小麦価格が6年前の約2倍になっていたのです。
ただでさえ貧困ラインすれすれの生活をしていた若者は、耐えられない状況に追い込まれたのです。

近年、頻発する穀物価格の高騰はなぜ起こるのでしょうか。
地球温暖化による異常気象の頻発で、2010年にはロシアで干ばつが起き、これが上記の価格高騰の理由でした。
しかし米豪でも干ばつが繰り返され、収穫量は低下傾向にあり、高騰は続いています。



< 2. 小麦価格の高騰 >


今、世界で何が進行しているのか?
一つは、地球の限界または自然サイクルの崩壊です。

前述の地球温暖化による穀物収量減はほんの一例に過ぎません。
最近、やっと科学的事実として認知され始め、世界が協力して対策を取り始めた。
しかしまだ、産業界(特に米国)は高コスト化を嫌い、発展途上国も実施には二の足を踏んでいます。
その間、温暖化は進み、再生手段が見つかっていない以上、取返しのつかないことになる可能性が高い。
世界の水産資源も自然の産出では賄えず、養殖の増産で不足をカバーしています。
地下資源の枯渇は目前で、価格の高騰で節約と代替えが進み、なんとか凌いでいます。

今、温暖化ガス排出の制限や食料増産技術の開発、代替えの鉱物資源とエネルギーの開発に本腰を入れることが出来ればまだ間に合うかもしれません。

このまま放置すればどのような事態が起きるのでしょうか?
現在、難民の大量発生が欧州の分裂を生んでいますが、やがて難民の規模は拡大し、さらにアジアや他の大陸でも同様な事が起きるのは間違いありません。
異常気象の連続で食料生産と生活が出来なくなれば、必然でしょう。

今一つ恐れるのは、枯渇資源の獲得を巡って国家や地域が戦端を開くことです。
これは世界的な規模で起こるでしょう。
それこそ各国に自衛権があるのですから(冗談)。
核戦争や原発事故も怖いが、この脅威の方が確実に迫っています。





< 3. 異常気象の影響 >


私達はどうすれば良いのでしょうか?
前述した対策を世界が協力して実施する以外に道はありません。
それこそが、破滅を防ぐ唯一の方法です。
しかし、これが絶望的なのです。

その理由は現在の社会や経済システムにあります。
例えば、穀物価格の高騰は干ばつだけが原因ではないのです、大量の投機資金がそれを煽っているのです。
本来、商品市場で先物が開設されたのは商品(石油や小麦など)を利用する企業が価格の乱高下から経営を守るためのものでした。




< 4. 増加の一方の投機資金額、多くが短期的な売買益を狙う >

しかし、有り余る資金の暗躍は想像を絶する脅威を引き起こしています。
端的な例は、1997年にタイで起きたアジア通貨危機でした。
これは一ファンドが数兆円の利益を得る為に仕掛けた通貨の空売りに始まりました。
こうして、東南アジア各国は大幅な景気後退、大量失業者の発生、それに続く厚生予算などの低減で、多くの底辺の人々が病気を悪化させ、死亡に至りました。
これを救う為に、世界と日本は約1兆円の支援を行いました。

また地球温暖化について言えば、米国は最大の二酸化炭素を排出していながら、京都議定書の批准を拒否し、米国内で盛んに温暖化は虚偽であるとのキャンペーンが行われている。
これは産業界からの政治圧力と支援によるもので、銃保有のキャンペーンも同様です。

また、20世紀前半、大戦後の欧米の経済復活の指針となったケインズの総需要喚起政策(労働賃金の上昇など)が盛んに否定されている。
それは、その後のスタグフレーションを解決したフリードマンの貨幣供給管理を信奉する人々が行っているのだが、その実、彼らは現在の金融政策の実りを最も得ている富裕層なのです。
民衆がマスコミを通じて、これら温暖化無視、銃保有、金融政策拡大のキャンペーンを真に受けてしまう可能性は高い。
この扇情を行う人々は圧倒的に政治力と資金を有するのですから。




< 5. 投機資金増加の理由 >
世界の富豪の人数と資産が急増している。
現在、富豪1400人の資産総額は5.4兆ドル(日本のGDPに相当)になった。
またトップ62人の資産は世界の下位50%(36億人)の資産と同額になりました。


つまり、何も無いところから災厄を引き起こすのも人間社会だが、自然災害を最小に出来るのも人間社会なのです。
後者をうまく機能させることが最重要で、これが破壊されつつあることが最大の脅威なのです。


いつの世にも繰り返されて来た事
今、示した脅威は絵空ごとに過ぎないのでしょうか。

その例はローマ帝国やイースター島の末路に象徴されている。
共に、数百年をかけて繁栄を築き、やがて半世紀あまりで滅亡した。
ローマは異民族に滅ぼされたと言うより、これは切っ掛けに過ぎない。
領土拡大で繁栄を築いたが、やがて限界が来て、巨額の軍事費と異民族の軍隊に依存していたことが内部崩壊を招いたと言える。

太平洋上に浮かぶイースター島では、長らく各部族が森林伐採を自由に行っていたが、ついには競争となり、最後には森林資源を枯渇させて島を放棄することになった。

多くの文明はその内に崩壊の要因を抱え、ある時、人々はその兆候に気付くことになるのですが、時は既に遅しで、雪崩を打って崩壊へと向かうようです。


次回に続きます。









20160630

何か変ですよ! 45: 様々な脅威 1


*1

前回、日本は自ら交通事故や銃犯罪を減らし安全を手に入れていることを見ました。
しかし、私たちの世界にはまだまだ脅威が溢れています。
身近なものに天災、原発事故、戦争があり、将来的には資源や食料の枯渇、難民、地球温暖化などが懸念されます。
少し問題点を整理しましょう。


前回に続いて
米国は銃規制が実施出来ずに袋小路に陥っているように見える
島国の日本から見ればこの野放しは理解し難い。
一方で、英米ある州や都市だけで自ら銃規制を実施しているところもある。
厄介なのは、「自衛用の攻撃出来る武器」に矛盾がある。
特に殺傷性が高い武器ほど、例えばナイフよりもマシンガほど被害を増大させることは明らかです。




 
*2


見えて来たもの
ここまで話が進めば、歴史を例に挙げなくても軍備が紛争や戦争を増大させることを理解出来ると思います。
もっとも現実に戦争を回避し侵略防止するには軍備が必要で、その保有方法が重要なのですが。注釈1.

同様に、軍備と軍事同盟を正当化する為に、自衛権や集団的自衛権を持ち出すのも、短絡的と言えます。
自衛権集団的自衛権(軍事同盟について憲法学者に論争がありますが、軍事専門家(戦略研究者)にとっても軍事同盟の評価は難しく意見が別れています。
つまり、これらは戦争を防止する打ち出の小槌ではないのです。

これらは歴史的に当然の事として受け入れられて来たが、2回の大戦を通じて世界はその恐ろしさを自覚しました。
しかし、残念ながら超大国の拒絶にあい国連憲章にその文言を入れることが出来なかった。
そして、また同じ道を突き進んでいる、まるで銃の氾濫と同じように。

核ミサイル攻撃や戦争ともなれば被害甚大です
数万人で済めばよいが、数百万人、いや地球に人類が住めなくなるかもしれません。
くれぐれも注意して事を進めなければなりません。
一度道を踏み外せば、戻れないことを肝に銘じて下さい。



 
*3

原発事故について
今、日本は原発の利用で迷走しています。

一番のネックは原発事故をどう見るかです。
推進する政府や関連団体を信用する人々は事故を無視するだろうし、そうでない人は危険だと思うでしょう。

学者の試算では一基の事故で最悪の場合で数十万人が死に、その地域は永遠に汚染されたままになります。
しかし、現実にそのような大災害は起きていない。
チェルノブイリ原発事故による死者数は、各種団体が数十人から数万人以上と発表しています。
どちらにしても交通事故や殺人による累計死者数と比べると特に大きいわけではない。
経済を優先するなら、既存の原発を捨てるのは惜しいだろう

一つ、事故に対する信頼性を判断するヒントがあります。
原発事故では、被害者は一般国民で、加害者は原発事業体と別れています。
さらに高度な科学技術と巨大産業によって成り立つ事も見逃せません。
このようなケースでは、多くは情報の隠蔽や捏造が起こり問題点国民に届かなくなります。
残念ながら、それを是正する文化は日本は未成熟です。注釈



 
*4

原発が普及するにつれ世界中で想定外の原発事故が起きている。
初期にあれほど楽観的だった米国や日本の関係者や学者は、事故が起こるたびに、安全基準を引き上げ続けて来ました。
これは今までの文明の利器とは異なります。
その違いは、設備の巨大さと放射能事故の異常さに由来します。
初期の安全性は各部品の寿命(確率)でしたが、最近の日本では耐震性で評価されています。
しかし最も恐ろしいのはヒューマンエラーで、他の利器に比べ一瞬のミスが大災害を招きます。注釈3.

今後もヒューマンエラーや地震、さらにはテロによる原発事故が心配です
絶対起きないと言う方が科学的ではない。
そうは言っても、どのぐらいの規模で、何年後に起きるかはわからない
百年前に大噴火を起こした火山島に住む人もいれば、4百年前に津波で村が壊滅しても人はその土地を離れず住むことになるものです。
なかなか、先の心配をすることは難しい。

こう考えればいかがでしょうか
例えば、原発を小型化して各市町村に実施の判断を任せるのです。
仮定として、事故が起きれば最悪1000人の死者出て、永久に村には住めないとする
発生確率は、向こう30年間に10%(でたらめ)。
当然、この場合、補助金や奨励制度が一切無い条件です。

きっと、国民は妥当な判断をすることでしょう。

次回に続きます。


注釈1
連載「私たちの戦争」「人類の歩みと憲法」で少し詳しく説明しています。

注釈
日本は集団への帰属意識が高く、組織内での内部告発が低調です。
また、国境無き記者団が発表しているように日本における報道の公正さの水準は低く、さらに低下傾向にあります
また、報道圧迫の発言が政府高官や議員から出ても、国民の反応低いことにも現れています。
このような状況では、企業や政府に都合の悪い情報は出なくなります。

注釈3.
連載「原発問題の深層」で少し詳しく説明しています。