11月26日、国会で秘密保護法案が強行採決されました。
「国家が機密を守る」
これは重要なのですが、一方で危険もあります。
今後、何に気をつければ良いか、基本的なことを数回に分けて見ます。
1.知られたくないこと: 個人の秘密とプライバシー
個人にとって知られたく無いものはあります。
それを暴露されて物心共に被害に遭うことがあります。
知られたく無いものの多くは、マイナスイメージを他人に抱かせるものでしょう。
犯罪歴、病歴、金銭や家族のトラブル、出自など。
その意味でもプライバシー保護は当然の権利です。
一方で、公序良俗の為に、そのプライバシーの制限が必要になることがあります。
例えば、監視カメラの設置はプライバシーを侵すおそれがある一方、犯罪捜査に役立っています。
公開が必要なものに火薬・銃刀の所持、限定的に公開されるものに一部犯罪歴があります。
大事なこと
プライバシーは必要ですが、その一部は制限されることがある。
しかし、その制限は法令に基づいて行われる。
2.知らせること: カミングアウト、告白
秘密に関して、人間は一見不可解な行動をとることがあります。
それは告白です。
エイズ患者が恋人に自らその事実を告げ、また帰還兵が戦中の残虐行為を告白することがあります。
告白することは本人や家族に「制裁」「恥辱」を与えることになりかねません。
一方、沈黙することは「偽りの生活」「良心の仮借」に苛まれることになる。
告白は苦悩の末に行われもので、容易ではありません。
しかし、愛する人や社会に対して信頼を裏切る行為は、より良く生きようとする人には耐えられないのです。
大事なこと
互いに信頼しあえる能力を獲得したからこそ、人類は高度な社会を築きあげることが出来たのです。
ゆえに人や社会は虚言や悪意の隠し事の多い人を信頼しないのです。
次回は、企業や国家について見ます。
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