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今回は、商店街、五泉山公园、大型ス―パー、蘭州空港を紹介します。
また中国でお世話になった現地ツアー会社も紹介します。
これで蘭州の紹介は終わります。
< 2.五泉下広場近くの商店街 >
ここは前回紹介した五泉下広場を山側に歩いて直ぐの商店街です。
歩いたのは1時半頃でしたが、買い物客はそこそこいました。
売っているものは野菜や果物が多く、衣類、葬式で燃やす紙銭もありました。
中国らしく、店先が道路まで大きくはみ出している。
中国にはスーパーがたくさん出来ているが、このような昔ながらの商店街も市民に利用されている。
< 3. 五泉山公园 >
上: 商店街の続き。
下: 五泉山公园の前の広場。
蘭州の観光名所の一つで、北側の山裾にある旧跡を中心とした公園です。
総敷地面積27万㎡の中に、5つの泉、数多くの仏教建築や仏像群、動物園まであります。
ここには明代に遡る仏教建築があるそうです。
< 4. 五泉山公园 >
上: 五泉山公园の前の広場。
下: 北門を抜け、五泉山公园内に入った。
中央の奥に霍去病の銅像が見える。
紀元前120年、漢の将軍霍去病が匈奴遠征中、ここで泉を見つけ、軍隊の水不足を救った伝説が残っています。
霍去病は若くて勇猛な将軍と史記に記されています。
< 5. 五泉の一つ >
園内の所々で銀杏が黄金色に輝いていました。
私が歩いたのは、ほんの一部に過ぎません。
下: 五泉の一つ。
< 6. 浚源寺 >
上: 前述の泉の右手(西側)に浚源寺が見える。
下: 浚源寺に入る。
< 7. 浚源寺の境内 >
上: 入って来た門を振り返った。
下: 本殿。
この日は、毎年行われる仏教信者の集まりがありました。
多くは年配の女性信者ですが僧侶姿の男性も見られました。
共産主義国家で仏教の行事に多くの信者が集まることに少し驚きました。
けっこう信仰の自由があります。
< 8. 北門を出た所 >
上: 本殿の仏像。
下: 北門側から広場を望む。
この右手の小綺麗な店で、孫への土産、可愛い毛糸の手袋を買いました。
ガイド曰く、この店は日本に輸出する品質と同等の物を置いているそうです。
若い現地の女性も買いに来ていました。
< 9. 大型スーパー >
上: 五泉山公园の広場。
公園内や広場に居る人に少し違和感を感じた。
ここを通ったのは2019年10月23、水曜日の2時半頃でした。
観光シーズンが終わり、平日でもあり、観光客はほとんど見られなかった。
孫や子供を連れた家族、若いカップル、年寄りが少ない。
しかし中年の男性が多い。
服装から言って、市民なのだが、なぜこれだけの人がここにいるのか?
分からない。
定年を迎えた人々なのか?
下: 大型スーパーの华润万家(天水路店)。
蘭州大学の前にある大きなスーパーです。
土産を買いたいと頼んだら、現地ガイドがここに連れて来てくれた。
蘭州名物としてワインと干した果実や氷砂糖が入ったお茶を買いました。
妻は安いバッグを買いました。
バッグは安いのですが、妻の好みのデザインでは無かった。
おそらく日本で日本人向けの中国製バックを買う方が、無難で価格も同じぐらいだと思う。
妻は中国で二つバッグを買ったが、結局、日本で安い中国製を買い直しました。
< 10. エアポートバスで空港へ向かう車窓から 1 >
中心街の眺め。
先ほどの大型スーパーから700m離れた所に民航售票处(城关区东岗西路588号)があり、ここからエアポートバス(兰州机场大巴 1号线)に乗って、空港に行きます。
30分毎に出発し、乗車時間は1時間15分ほどです。
料金は30元で安い。
< 11. エアポートバスで空港へ向かう車窓から 2 >
上: 高速道路に入る。
中央: 黄河を渡り、北に向かう。
下: 黄河を渡ると、間もなく荒涼とした低い山並みが続きます。
< 12.エアポートバスで空港へ向かう車窓から 3 >
上: 山肌はすべて、今にも土が崩れそうで、それを防ぐ為に植林が行われているが、カバー仕切れないようです。
このような景色が延々と続く。
山は手を抜くと今にも砂漠の山になってしまいそうです。
中央: バスの車内。
左の窓ガラスは砂塵を受けて曇っている。
空港近くになると、かなりの間、砂嵐が吹き荒れ、視界がかなり不良になった。
バスはそれでも走り続けたが。
この砂塵舞う山岳地帯を、かつて遊牧民や騎馬民族が隆盛を極め、往来していた。
万里の長城はここよりも北側にあって、さらに1000kmも西側まで延びていた。
下: 写真のように、今は高速道路がこの地帯を縦貫している。
他にも工事中の道路があった。
< 13. 蘭州中川空港に到着 >
上: 私は進行方向左の席、つまり西側しか写真を撮っていない。
しかし空港に近づくと東側に驚くべき光景を見た。
砂塵が舞う高原(ここの高度は2000mぐらいか)に、突如として巨大な都市が出現したのです。
建築中らしい高層ビルが幾層にも連なる光景が砂塵の向こうに十数分も続いた。
後で調べると、その範囲は長さ15km、幅5kmもあり、高層ビルだけで1000棟は優に超えるでしょう。
中国のエネルギー、開発力を見せつけられた。
これが今回のコロナ対策で、巨大な隔離病棟を10日ほどで幾つも建築してしまうことに現れている。
衛星写真を調べるにあたって気付いたことがあった。
この地域は百度地図の衛星写真が不鮮明になっている。
おそらく、この地域に中国軍の基地があるためだろう。
グーグルマップの衛星写真は鮮明だが、残念ながら中国では不正確で経路案内には使えない。
下: 向かいに見えるのが、蘭州中心部と往来する列車の駅でしょう。
< 14. 現地ツー会社 >
左上: エアポートバスを最初に降りて直ぐのターミナル入口。
この空港には二つのターミナルがあるのですが、私が乗る中国東方航空は第二ターミナルにあり、その前に降りた。
右上: カウンターに向かう。
無事、Eチケットから搭乗券の手続きが出来た。
このフロアで夕食をとりました。
下: 蘭州、成都、麗江で使った現地ガイドの「CHINA8」ホームページ。
これまでの私の中国旅行はほとんどがツアー観光でした。
今回初めて、現地ガイドを利用することにし、インターネットで調べた。
するとこの会社が、最も安くて、各地のツアーが希望通りに出来ることが分かった。
この「CHINA8」は各地ツアー会社の連盟です。
長所
l 日本語表示のホームページ。
l 旅程の希望や変更を日本語のメールで事前に交渉できる。但しすぐに返事が来ないこともある。対応の丁寧さは各会社で異なる。
l 価格設定が分かり易く、また安くできる。
l 現地ツアーの選択幅が広い。例えば、車と日本語ガイド、ガイドだけ、車だけ、時間や行く先も自由に選べる。
l ツアー後の支払いが明朗会計。予想通りで超過はなかった。但し、多くは中国元の現金払い(事前に通知有)。
l 概ね親切で、土産物屋に強引に連れて行かれることはなかった。
気になるところ
l 年寄りに気を使った案内が出来ないようだ。歩行距離が少ないように駐車場を選ぶとか。
l ガイドにより、日本語の習熟度が異なり、また現地の歴史の知識にも差がある。
全体の感想
l 普通に現地を観光するには、この会社を使うのが良いでしょう。
l 観光地、地元の生活、買い物を知りたいなら充分でしょう。
l 親切に対応してくれるのがうれしい。
最後に
彼らガイドの話によると、現在の日中関係を反映して、日本の観光客が激減しているそうです。
どうか皆さんも中国に旅行し、彼らガイドを利用してください。
彼らが失業してしまうと、今後不便になりますよ。
次回に続きます。