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2回に分けて野外博物館を紹介します。
これでスカンジナビア3ヵ国の民俗家屋をすべて見ることが出来ました。
訪問したのは2018年6月8日10:00~11:00で、
ちょうど1年前でした。
< 2.野外博物館の地図 >
上: ホームページにあった地図。
本当は大きな地図で、展示家屋に番号があるが説明はデンマーク語です。
ホームページは英語表記が可能です。
下: 全景写真、上が北。
南北の長さは約1.4kmあり、黄色線が博物館の敷地です。
赤矢印の建物から入場し、ピンク線を徒歩で巡りました。
速足で一割ほどの家屋を見るだけで一時間掛かりました。
次の訪問地に急ぐ為、職員に頼んで黒矢印のゲートから特別に出してもらった。
野外博物館、Frilandsmuseet(The Open Air Museum)について
開設されたのは1897年と古い。
1650~1950年に建てられた主に農家100軒以上が、広い草原や森林に移築され再現されています。
出来るだけ自然な保存を心がけているようです。
平地なので歩き易いが広大です。
またスウェーデンのスカンセン野外博物館のようなレジャー施設はないようです。
参加できる催しはあるようですが、学生が民俗を学ぶ場所に特化しているようです。
また他の2ヵ国と違って、家屋内に説明員はいませんでした。
お陰で気兼ねなしに見学出来ました。
スウェーデンやノルウェーの野外博物館と違ってほとんど学生だけで、家族連れや海外の観光ツアー客には出会いませんでした。
コペンハーゲンから離れていることもあるかもしれない。
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< 4.No1の建物 >
上: 建物の説明書き。
ユトランド半島の北西部、北海に面した砂地に18世紀建てられた。
家族6人と家畜が右上に表示されている。
住人は農業と漁業を行っていた。
デンマークは大陸から突き出たユトランド半島と数多くの島からなる。
この半島の西側、北海に面したエリアは氷河後退により土壌が貧しく、高木が育たない。
なので、このような屋根は草ぶき、外壁は石やレンガなどになったのでしょう。
他の二ヵ国は圧倒的に巨木をふんだんに使い、屋根を樹皮で拭くこともあった。
< 5.No1の室内 >
室内の床、天井は木材、壁は木材と漆喰のようです。
良く分からないのですが、木材を燃やす暖炉(鉄製ストーブのような物も)などが室内にはあるのですが、
この建物には煙突が無かったようです。
ひょっとすると白川郷の合掌造りのように、排気を屋根裏を通しているのかもしれません(暖房の為か)。
< 6.No2の建物 >
上: 建物の説明書き。
ユトランド半島の中央西部、北海に面した所に18世紀建てられた。
住人は船長で、大半を海で過ごし、この農家を手に入れた。
住人は9人と家畜が右上に表示されている。
収入はアイスランドとの航海で得ていた。
< 7.No2の建物 >
内装、調度品、食器などから前の家よりは良い暮らしぶりがうかがえる。
下: これは暖炉と竈の兼用らしい。
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全体に長方形の大きい家屋が多いようです。
< 9. 風車 >
この敷地内には三基の風車があった。
< 10. No6の家屋 >
上: 建物の説明書き。
二番目に大きい島、フュン島の農業に適した森林に18世紀建てられた。
住人は代々製粉業者として成功し、二基の水車を所有していた。
住人8人と馬などの家畜が右上に表示されている。
森林に囲まれた敷地内の三方に長い家屋が配されている。
一方の裏が小川で水車がある。
中央: 今から敷地内に入って行く。
< 11. No6の水車 >
確か、室内は入れなかった思う。
水車の横軸が家屋内に入っており、これが製粉機を回していたのだろう。
次回に続きます。