20190530

平成の哀しみ 48: 日本経済に何が起きているのか 13: 夢のバブル経済 1







多くの人はバブルを歓迎する


 


バブル景気には夢と幸せがあった

就職先は引く手あまた、給与は増えて何ヵ月ものボーナスで贅沢出来た。
株と不動産はどんどん値上がりし、売買すれば数百から1千万円ぐらい庶民でも手にすることが出来た
これで北海道や海外に別荘でも買い、毎年のバカンスも夢じゃない。

しかしバブルは毎回崩壊。

数少ない就職先も低賃金しかなくなり、仮のフリーターから抜け出せなくなる。
勤め人は残業代がカットでボーナスも無くなり、運が悪ければ早期退職せざるを得なくなる。
欲張ると株と不動産で大損。
下手をすれば夢の住宅ローンの返済が出来なくなり、一夜にして一文無し。

これが2世紀間、繰り返され、特にここ半世紀、ほぼ10年毎に世界を巻き込んで来た。
そして経済と社会は深い傷を負った。


バブル絶頂期に就職したサラリーマンはほぼ一生安泰で、その一方崩壊後に就職せざるを得ない人はほぼ一生苦労する。
バブル期に投機で大儲けした人も数回繰り返す内に多くは破産する。

もっとも金融業界と超資産家はさらに富を増やし、それ以外の9割ほどの国民の所得は伸びないか日本のように下がることになる。

これでも人はバブルに夢を求め続ける。


次に続く






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