20190223

北欧3ヵ国を訪ねて 53: オスロ 12: 国立美術館からカール・ヨハン通り


 
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今回は、ムンクの絵がある国立美術館から最も賑やかなオスロの中心街を歩きます。


 
< 2. 散策ルート、上が北 >

赤丸がメトロの国立劇場駅、黄色矢印が国立美術館、ピンク矢印がオスロ大聖堂、白矢印がオスロ中央駅です。

最初、白線に沿って美術館に行き、次いでピンク線に沿って大聖堂の前まで歩き、それからカール・ヨハン通りに出て、中央駅まで歩いた。
中央駅の前を左に折れ、ショッピング街を目指した。
写真は撮影順に並んでいます。


 
< 3. 通り >

上: 交差点から東側に伸びるカール・ヨハン通りを望む。
下: 同じ交差点からメトロ駅を振り返る。


 
< 4. 美術館 >

この二つの建物は向かい合って建っている。

上: 歴史博物館。
翌日、訪れます。

下: 国立美術館。
大きくはないが、ウオータフロント再開発でこの美術館は移転します。
閉館時間の関係で、この日はこの美術館だけの入館になりました。



 
< 5. ムンクの部屋 1 >

ノルウェーの画家で最もよく知られたムンクの絵が、ここにはあります。
別の場所にもムンク美術館はあるのですが、この国立美術館にはムンクの部屋があり、彼の主要な作品が展示されている。

当然、この国立美術館にはノルウェーの美術や西欧美術(モネ、グレコ、ゴッホなど)も展示されている。
デンマークの美術館と比べると小さく、規模や展示数は見劣りする。

上: 『ハンス・イェーゲルの肖像』1889年。
下: 「叫び」1893年。
もっとも有名な彼の絵で、連作の内の一つです。



 
< 6. ムンクの部屋 2 >

上: 「マドンナ」1894-1895.
写真に撮れていないのですが、「生命の踊り」1899-1900がありました。
この絵は彼の悩める女性関係を夕陽が沈む海をバックにダンスする男女の群像で象徴しています。
「マドンナ」と時期が重なるこの絵の人物の表情からは悩ましい悲愴な恋慕の思いが伝わってきます。

下: 「橋の上の少女たち」1901.

ムンクの絵がこの部屋に30枚近くあったと思います。
おそらく彼の生涯を語るにふさわしい絵が揃っていたように思います。


 
< 7. ノルウェー画家 1 >

上: ムンクの風景画。
下: View from Åsgårdstrand, by Hans Heyerdahl, 1887.
オスロフィヨルドの中部の海岸が描かれている。


 

< 8. ノルウェー画家 2 >

上: Leiv Eriksson oppdager Amerikaby Christian Krohg, 1893.
この絵はヴァイキングの偉業を説明する時によく使われます。
この絵はノルウェー人のエリクソンが1000年頃、初めてアメリカ大陸に到達した航海を描いています。

下:  "Winter Night in the Mountains", by Harald Sohlberg,1914. 
この絵が私には目立ちました。

オスロを巡り、美術館を見て感じた事の一つは、世紀末を象徴するアールヌーボー作品に出くわさなかったことです。
ムンクは、ちょうどアールヌーボーの時代、世紀末に活躍したのですが、精神性を重視する方向に向かった。
オスロではアールヌーボーの花や植物などを使った新しい装飾様式が建築物を彩ることがなかったようです。
このことはおそらく、この地が当時、経済的に繁栄しておらず、また西欧と深く結びついていなかったことの証のように思える。
当時、スウェーデンの支配下にあり、特に西欧商人の居留地でもなかったからでしょうか。
私はほんの一部しか見ていないので自信は無いが。

もう一つは、美術館のノルウェー絵画を見て、北欧の特色や個性のようなものを感じられなかった。
私のような素人目には西欧絵画と変わらないように思える。
北欧美術が西欧文化圏と一体だとしら、少し寂しい気がする。
最も後に紹介する彫刻家ヴィーゲランは別格だと思うが。



 
< 9. 大聖堂 >

上: オスロの中心部を歩いていて、中世を感じさせる建物はこれぐらいではないでしょうか。
1697年に創建され、幾度も修復されて来た。
中には入っていません。

下: 大聖堂の向かいにある広場の花屋。


 
< 10. カール・ヨハン通り >

下: 左のレンガ造りの建物はCafé Cathedralです。

やはりかなりの賑わいです。
私が写真を撮りながらふらふらと歩いていると、後ろから追い抜いていく男性と肩がぶつかりました。
この二人の男性は振り返るやいなや、「すいません」と日本語で謝りました。
私は驚き、笑顔で答えるだけでした。


 
< 11. 中央駅前 >

上: カール・ヨハン通りを進むとちょうど中央駅前に出ます。

下: 中央駅の前で左に折れると、多くの高層ビルが見える。
そこは多くのショッピングモール、レストラン、ホテルが入っている。


 
< 12. Jernbanetorgeの交差点 >

この交差点の周りが最も賑やかで、巨大なショッピングセンターが幾つもあります。
私はその内のオスロ・シティに入りましたが、様々な最新の店舗が多くの人で賑わっていました。

またこの交差点には多方面に向かうバスやトラムの通過点、停留所が数多くあります。
ここからトラムに乗ってホテルに戻り、初日のオスロ観光を終えました。

この6月5日は、地下鉄に乗り湖Songnsvannのに行き、バスでビィグドイ地区に入りノルウェー民族博物館、ヴァイキング博物館、フラム号博物館、ノルウェー海洋博物館を歩いて巡り、渡船でオスロ湾ミニクルーズを楽しみ、ノーベル平和センター、オスロ市庁舎を見学後、路線バスでMalmøyaUlvøyaの島を巡り、戻って来てオペラ・ハウスから中央駅まで歩き、次いで地下鉄で移動し、国立美術館、大聖堂、カール・ヨハン通り、ショッピングセンターのオスロ・シティを歩いて巡りました。

朝、8時前にホテルを出て、ホテルに着いたのは午後7時半頃でした。
この日は昼食も夕食もとる暇がなく、14ヵ所以上見て、計画を何とかこなし、疲れでベッドに入りました。
次の日は半日オスロ観光すれば、フェリーでコペンハーゲンに向かいます。

事前にオスロの素晴らしを知っていればもっと宿泊数を増やしていたのですが、悔やまれる。


次回に続きます。





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