< 1.クリスマスの飾りつけ、イメージ >
この記事に使っている写真はすべて借用で、イメージです。
今日は、北欧2カ国で感じた事をお伝えします。
私はここで人々の暮らしや働き方が日本と大きく異なることを実感しました。
私達は3泊4日で、デンマークとスウェーデンの合計4つの会社を訪問しました。
バスの車窓から見た街並み、工場見学、現地の人々の話などから北欧の社会や文化が少し見えて来ました。
古い話になるのですが、当時、衝撃を受けたことを覚えています。
灯りについて
巻頭の写真は、観光バスがコペンハーゲンやストックホルムの郊外住宅地を走っていた時の様子をイメージしています。
訪れたのはクリスマスの1ヵ月前で、都市部ではクリスマスイルミネーションが見られました。
私が素晴らしいと思ったのは、住宅街の個人宅の通りに面した出窓の飾りつけでした。
それは、出窓に飾られた花などが灯りに照らされていて、行き行く人々の眼を楽しませていることでした。
夜に浮かび上がる飾りつけに、人通りが少ないだけに一層、この人々の共に祝う気持ちの強さを感じました。
これから30年後に、日本でも個人宅の外周にクリスマスイルミネーションが普及したようです。
< 2. 曇り空とレストランの灯り、イメージ >
実は8日間の旅行で、晴れ間を少しでも見たのは一度きりの数時間だったと記憶しています。
雨が降るわけではないのですが、ヨーロッパ全体が厚い雲で覆われているのです。
私達がストックホルムからガブルへ向かう途中、一瞬だけ雲間から青空が少し覗きました。
この時、バスのほぼ全員が歓喜の声を挙げました。
もちろんすべて日本人ですが。
多くの日本人にとって、太陽の陽射しは有り触れたものに過ぎない。
しかし、冬の北欧にとって太陽の恵みは少なく、そのありがたみは格別なのでしょう。
食事をしたレストランの照明は、私にとっては何処も薄暗く、赤みを帯びた白熱照明でした。
始めは戸惑ったのですが、慣れていくと、これが味わい深いものに思えて来ました。
私は、また日本に帰ってから半年以上は夕食の際、わざわざ白熱球の下で食事をしました。
< 3. 北欧の街並み、イメージ >
町並みから
バスの車窓からウィークデーの繁華街の様子を見ていると、日本と大きく異なっていることに気付きました。
おさらくスウェーデンだったと思うのですが。
日本で言う赤ちょうちんやパチンコ屋などがなく、夕刻なのに勤め帰りの男達がたむろしていない。
仕事を終えた男達は何処に消えてのだろうか?
時たま見かける人達と言えば、カップルでした。
後に、この謎が解けることになりました。
スウェーデンでは男女平等と言うか、男女同一賃金でほとんどが共働きなのです。
これがおそらく一人当たりの国民所得が高い理由の一つなのでしょうが。
この為か、男だけが夜な夜な歓楽街に遊びに行くことがなく、出かけるなら夫婦共になるそうです。
こうして日本のように男で賑わう繁華街を見ることが出来なかったようです。
このことがまたライフスタイルに違いを生んだようです。
< 4.スウェーデンの家、イメージ >
たしかスウェーデンの大会社だったと思いますが、見学中、急に製造現場の従業員がそわそわしだしました。
そして終業ベルと共に、皆がそそくさと現場を立ち去りました。
日本の工場では考えられません。
次の日、別の工場見学のおり、現地の技術者と談笑する機会がありました。
私は聞きました。
「皆さんは、日頃、休みや余暇では何をしておられるのですか?」
皆さん、色々な趣味やスポーツに励んでおられているようでしたが、一番印象に残ったのは、自分で何年もかけて家を建てる人がいることでした。
日本では考えられないことです。
私達、特に団塊の世代は、がむしゃらに働き、仕事に生きがいを求め、会社に人生を捧げる節がありました。
それに比べ、スウェーデンの人は心豊かに暮らしていると感じました。
この働き方で、時間当たりの労働所得が遥かに日本より高いのですから羨ましいかぎりでした。
当時、日本は高度経済成長を終えて、一人当たりの国民所得が世界に伍するまでにはなっていたのですが、それでも北欧よりは低かった。
さらに時間当たりの労働所得で差が開いた理由は、日本のどこに原因があったのだろうか?
一つ言えることは、サラリーマン(男性)の会社への滅私奉公が所得を向上させてはいたが、一方で、女性の低賃金と機会損失がそれを相殺していたことです。
北欧はこれがなかった。
日本はやっと今頃、動き出した(男女機会均等法、育児休暇制度など)。
他の要因は、後に判明することになりました。
< 5. 本屋と飛び出す絵本、イメージ >
本屋を訪れて
ストックホルムで空いた時間に、一人で中心街を散策しました。
この時、私は生まれて初めてマクドナルドと海外の本屋に入りました。
本屋の中はクリスマスもあってか、心が弾むような飾りつけになっていました。
それでいて、けばけばしくなかったように思います。
この時、私は子供の為に絵本を数冊買いました。
一冊は北欧神話トールが主人公でした。
他は飛び出す絵本で、中世の城が飛び出すものでした。
当時、日本では見かけることのない類の本でした。
スウェーデン語なので理解できないのですが。
これ以降、海外に出ると本屋に寄り、面白い本を探すようになりました。
次回に続きます。
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