20200107

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 32: 見たくない危機 7




< 放置すればやがて現実に、歴史は知っている >

見たくない危機ほど恐ろしいものはない。
まとめます。


なぜ人は甚大な被害が出る危機に関心を持たないのか?

これら甚大な被害をもたらす危機は10年から数十年に一度しか起きない。
そうすると、その人の立場や年齢により実感することがないこともある。
さらに歴史を無視していては、過去の危機から教訓を得ることもない。

さらに厄介なのは、政府や体制側が推進している原発や金融緩和などでは危機感を薄められる。
毎回、バブル崩壊や年金不安、経済政策の不発などで御用マスコミや御用学者などが楽天的なキャンペーンを盛大に張ります。
危機到来後は平気で手のひらを返すのですが。

おおくの人は幾度も騙され続けます。

今の日本の哀しみは社会がマンネリ化し、さらに右翼化してしまったことです。
人々は煽られ真実が見なくなり、危機感から解放され安堵すら覚えている。


皆さんにお願いがあります。

どうか世界を見、歴史を理解し、曇りのない目で日本の現状を見つめて下さい。

きっと私の指摘したことが、嘘でないことが分かるはずです。

「後悔は先に立たず」と言います。


次回に続きます。




人はなぜ愚行を繰り返すのか? 31: 見たくない危機 6




< いつか来た道、そこかしこに >

もっとも現実的な危機が皆さんに迫っています。
それは白色テロの恐怖です。
こんなこと聞いたことがないぞ!


平たく言えば、白色テロは警察や検察が腐敗し暴走し、権力・体制側の手先になり暴力を振る事です(半世紀前の台湾、今の中国)。

現実を見てみましょう。
大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件は検察が手柄を立てる為に、厚生省村木元局長を強引に冤罪に仕立てた事件でした(冤罪は多い)。

ゴーン被告の国外逃亡にも同様の背景がある(冤罪かは不明)。
弁護士が被告との会話で「日本では人質司法がまかり通り、公正な裁判が期待できない」と発言していた。

あまり知らていないが伊藤詩織事件では、強姦犯(民事で認定)に出ていた逮捕状が逮捕直前に執行が停止された(普通ありえない)。
容疑者は首相に非常に近い人物で、政府側が停止を指示したとされている。

正に、腐敗と暴走から権力者の手先になりつつある。

今までも議員が犯罪(交通違反など)を握りつぶすことは日常茶飯事だが、ここまで首相側によって白昼堂々と行われることはなかった。
まさにパトロネージュ、縁故主義がここに極まれりです(まるでアフリカの独裁国家並)。

政府と官僚(検察・警察)らがグルになって隠蔽している現状では真実を明らかにすることは出来ない。

ここで知って頂きたいことは、今後何が起きるかです。

当然、正常に戻ることは考えられません。
世の常ですが、益々悪化する。

その内、身内の逮捕を見逃すだけでなく、政敵や邪魔者を冤罪逮捕し、遂には暴力排除も起こりうるでしょう。
ついに、安倍首相の街頭演説をやじった人が警察に強制排除された(札幌と東京で、独裁国家並)。

この行き着くところは、かつての治安維持法制定で警察が暴走し、政府に異を唱える者を根絶やしにし(虐殺も)、軍事独裁が進み、突き進んだ大戦でしょうか。

安倍首相が強く望んでいる憲法に緊急事態条項を加えることが成れば、上記に加えて、完全に日本はアウトになるでしょう。

この条項はヒトラーが密かに命じて国会議事堂に放火させ、これをテロ攻撃と断じて全権委任法を制定し、独裁を可能にした経緯を彷彿とさせる(民主的な憲法でしたが、これを許す条項があった)。


政府が隠蔽する社会的危機ほど恐ろしいものはない。

是非とも愚行を繰り返さないために、皆さん世界の歴史を知って下さい。
出来れば自ら学び理解してください。


次回に続きます。




20200106

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 30: 見たくない危機 5




<  世界に引導を >

これから二つの危機について考察します。
くれぐれも騙されないように留意してください。


地球温暖化を考えてみよう。

多くの科学者や極致に住む人々(氷河地帯や南海の小さな島)は温暖化が迫っていることを訴えている。
しかし大半の人は意に介さない。

不思議な事にウヨも否定している、愛国心からか、科学に疎いためなのか?
理由は簡単、体制側(米国と経済界べったり)に付くからです。

体制側は原発安全を喧伝するが地球温暖化には声を上げない。
原発を進めたいなら地球温暖化に反対でも良いのだが、これは過去の誇大広告がまだ国民の記憶にあるからバツが悪い。
一番は欧州で主流の再生可能エネルギーの利用に切り替える気が無いからです。
また米国大統領が温暖化を否定しているので追従するしかない。

こうして多くの国民は地球温暖化の危機に疎くなる。

しかし、本当だったら取り返しのつかないことになるのは明白です。

ここ1万年ほどの人類史を見れば、地球平均気温の2度程度の違いが、各地に乾燥・多雨・冷夏などを招いた。
これがもとで民族大移動と争いが繰り返された。

一番の問題は、温度上昇が起きてしまえば防ぐ手立てが無いことです。
今の科学技術で、地球全体を1℃でも冷やすことは出来ない。
(太陽の不活発期、地球寒冷期の到来が温暖化を緩和する説は当てに出来ない、眉唾がバレたら終わりです)

皆さんは体制側の発する巧みなデマを見分ける眼力が必要です、益々。


次回に続きます。



人はなぜ愚行を繰り返すのか? 29: 見たくない危機 4




< もう一歩のところで >


危機の最後の特徴について考えます。

C 被害が見え難い。

二つの理由がある。

* 立場によって被害の影響に違いがある。

例えば、金融危機により必ず就職氷河期が起こり、被害は求職者に集中する。
日本では学校卒業時に一度、就職機会を逃すと生涯不利益を被る。

一方、危機後の景気浮揚策により、投機家は多くを失っても大資産家ほど更に増え、低所得層ほど低下したままとなる(浮揚策の偏り)。

原発事故は原発周辺の人に甚大な被害を与えるが、他の地域はそれほどではない

社会保障の低下は富裕層には影響しない。

このように全体としては被害が甚大であっても、人によっては異なる。


* 多くは政府の失策を隠す為や産業側のエゴの為に、政府・体制側や産業・企業は事実を隠蔽し、被害を軽微に見せる。

例えば、原発事故や金融危機において、パニックや不評被害を避けるためと称して、深刻なダメージを隠し続ける。
かつての太平洋戦争、公害問題、薬害エイズ、福島原発事故など、当事者が事実を隠蔽し、全容を知るのが遅れた。
また因果関係をあやふやにし、人災ではなく天災に見せかける。
最後には、国民に不可抗力だから諦めろ、打つ手はないと納得させる。

こうして国民は甚大な被害を受けた危機の正体を知ることなく、懲りずに繰り返すことに甘んじることになる。

政府や体制側が隠蔽・カモフラジューしないか、日頃から注視する必要がある。
つまり愚行を繰り返さないためには、国民が聡明にならなければならない。



次回に続きます。





人はなぜ愚行を繰り返すのか? 28: 見たくない危機 3




< 責任を取る人は >

人々が見たくなくても危機は迫る。
歴史はこれを示しているが、それでも知らぬふりをする。


毎年来る台風に対して、人は被害を想定し対策を立てる。
しかし人々はいつ起きるかは分からないことは無視できる。
例えば数年先の危機、また向こう30年以内の発生確率30%と言われればさらに非現実となる。
その被害の程度が不明瞭であればなおさらです。

ここで是非とも知って頂きたいことがある。

それは社会・経済・安全保障の危機は台風災害や交通事故と大きく異なることです。

例えば、香港のデモ、伊藤詩織事件、移民問題、金融危機、社会保障の低下、戦争勃発、地球温暖化などです。
いわゆる天災ではなく人災です。

これら危機の三つの主要な特徴について説明します。

A 被害が甚大で広範囲に及び、逃れることが出来ず、その後遺症は数十年以上も続くことがある。

前回の日本のバブル崩壊によるダーメージは20年を越え、経営者達を完全に委縮させた。
被害が巨大な原発事故や大震災も含まれる(天災だけではない)。


B 危機の到来が確実だとしても発生日を特定できず、ほとんどが手遅れになる。

多くは火種がマグマのように社会内部に溜まり、ある日突然爆発するか、手遅れを知ることになる
一方で政府などが根本的な対策を実施することにより危機を回避できる場合がある。

世界が協力し、半世紀を経て石油など地下資源の枯渇を遅らせることが出来たように(オゾン層破壊のフロンでも)。
日本のように無策では移民拡大から20年後に問題が噴出するかもしれないが、北欧やカナダは30~40%の移民人口でも問題は起きない。

金融危機は、好況時の金利操作でバブル崩壊を抑えようとするが、毎回発生している。
未だに暴落日を予想できず、数か月後しか分からず、バブル崩壊から逃れることが出来ない。
日本では毎回250兆円近くを失って来た。
一度投機家は儲けるが、暴落後の景気刺激策で国民がそれを税金と国債で穴埋めし続けている。

この手の危機は政府次第で回避できるかもしれないが、無能で隠蔽する政府では事が悪化し、泣きを見ることになる、必ず国民が。

つまり愚かな政府を支援した人々はきちっと責任を取らせるのです、反対した人々を巻き添えにして。
これも愚行と言えるでしょう。


次回に続きます。







人はなぜ愚行を繰り返すのか? 27: 見たくない危機 2




< やがて来る危機 >

人は社会や経済、安全保障の危機を知りたくないようだ。
しかし危機はいつもそこにあった。


* 社会の危機
一例として、香港で起きている百万人を越えるデモがある。
社会に不安や不満が蓄積し、政府が対応出来ず押さえつける時に起きる。
その結果、多くは血生臭い経緯を辿り、悲惨な結果に至ることが多い。

日本では、低賃金で受け入れる移民労働者の拡大が、全体の賃金低下と将来の治安悪化を招く。
もう一つ、日本の水面下で進んでいるのが白色テロの恐れです(後に検討)。


* 経済の危機
金融資本主義により、益々酷くなる金融危機が最大です。
必ず起きます。

加えて日本の場合、年金支給額の大幅な低下、医療費負担の大幅な増加、貧困率の増大は確実に進行中です。


* 安全保障
今、米国と中国のパワーバランスが逆転しつつあり、歴史はこのような時に戦争が勃発することを教えてくれる。

日本は非常に危険な位置にあり、選択次第では多大な戦火を被るだろう。
例えば、秀吉が行った備中高松城の水攻めのようことが起きるかもしれない。
破竹の勢いの織田軍とかつての大国毛利軍の間で板挟みとなったように。

地球温暖化は、経済と安全保障上、多大な損害をもたらす切実な危機です(後に検討)。


次回に続きます。


20200105

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 26: 見たくない危機 1



< 我が世の春 >

多くの人は老後までを視野に入れた将来設計をしない。
必ず皆、歳をとるものだが。


なぜなのか?

例えば巨大ダムのすぐ下流で暮らす人ほどダムの危険性を気にしない。
車の運転手や原子炉のオペレーターも同様だろう。
心配性が度を越して神経症になるかもしれない。

毎年、多くの起業家が会社を興し、数年以内に半分は倒産する。
創業期を乗り越えても、経営者は倒産を考えると夜も寝れないだろう。
楽天的でなければ起業も経営も出来ない。

それにしても、必ずやって来る老後を丁寧に予想し準備する若い人を見たことが無い。
人は将来の不安から目を逸らしたいのだろうか?

人は進化の過程で、将来に希望と不安の両方を持つようになった。
これは前頭葉と脳内物質(ホルモン)の分泌器官の発達による。
そして、このバランスが良ければ、将来の目標に向かい、不安な要素を取り除きながら達成することになる。

しかし社会が豊かな時代を経験し徐々に衰退している時、人々はこれまで特段気にもせず上手くやってこれたのだからと慢心してしまう(マンネリ化)。
まして過去の大危機を経験した人が居なくなると、社会全体がイソップ「アリとキリギリス」のキリギリスになってしまう。


こうなると単に個人の危機意識だけでなく、社会や経済、安全保障について共有すべき危機意識も捨ててしまったようだ。


次回に続きます。



人はなぜ愚行を繰り返すのか? 25: 愛国と正義の戦い



< どちらが >

愛国心と正義感は対立する?
実は、ウヨとサヨの違いを示している。
周囲の観察から見えて来ました。


ウヨに共感し易い人々を観察していて閃いた。

彼らは、時にサヨが言う「正義」と「正義感」を馬鹿にする傾向がある。
「例えば弱者を虐めるのは正義に反するから行ってはならない。」
このように言うと、彼らは「人気取りの為に正義感を振りかざして」とか「軽薄な正義など百害あって一利なし」とまで言う。

私はこれが不思議でならなかった。
「正義は人間の社会行動の基準で、法はこれに違反する者に対して制裁を与える。」
このことがなぜ彼らは理解出来ないのかと。

視点を変えて、動物の行動を見ます。
チンパンジーの社会行動には愛国心と正義感の萌芽を見ることが出来ます。

彼らは殺戮を伴う縄張り争いを行い、自己集団とそれ以外を峻別し、強い共感と敵愾心を併せ持ちます(愛国心の基本)
この二つの感情は、程度は違うが他の進化途上の動物にも見られます。

しかし、弱者に暴力を振るう者に集団で制裁を加えたり、弱者を保護する者がボスになったりすることはゴリラやチンパンジーぐらいしか見られない(人間社会と結構似ている)。
弱者を虐める者は正義に反し、弱者を保護する者は正義とみなされているように見える。

どうやら脳の進化、社会行動の発達過程において「正義」の方が遅れて生まれたようです。

要は「愛国心」より「正義感」の方が高度な社会的特性なのだろう。
従って私は、「正義」の価値を理解出来ず、軽視する人々がいることはありうると思う。
特に、ウヨは。

当然、ウヨにも正しい正義があり、サヨにも間違った正義はあるだろう。

正義の判断は社会全体で決めることだが、この正義すら認められない人々がいることは知っておくべきだろう。


次回に続きます。




20200104

人はなぜ愚行を繰り返すのか? 24: 腐敗と衰退を担う者 2




< 月明りもやがて雲に隠れるのか >


前回、官僚の腐敗が日本で特に蔓延る理由を、日本に特有の低能力の議員と特別会計、中央集権的な税制、長期政権と指摘しまた。
その絶望的な実態を見ます。

なぜ官僚は腐敗するのか?

当然、議員も摘発されないだけで口利きと賄賂汚職は日常茶飯事です。
そのボロが森友・加計問題で明るみに出た(握り潰されたが)。
議員は、主に選挙費用を得る為に業者に金銭を要求し、見返りとして業者に有利な口利きや規制を行います。
(与党議員は、官僚の法律案を自分の業界の為に修正する力だけは持っている。)

それでは官僚は何のために動くのでしょうか?

彼らは自分の省庁の権益拡大の為に動くのです。
露骨に言えば、権益拡大は天下り後の贅沢を約束し、この拡大に貢献した者が出世出来るからです。
財務省の「ノーパンしゃぶしゃぶ」接待などは日常茶飯事です。
例えば、銀行に研究所を造らせ、そこを通じて毎年、官僚の海外旅行費を出させています。

財務省は、天下り先の金融関連の予算拡大が絶対で、それ以外の支出は抑え、将来の予算減額に結び付く公共投資(財政赤字の原因)も反対するのです。
だから財務省は増税を奨励し、社会保険などの費用を減らすのに夢中なのです。
その為に財政赤字の危険性を、マスコミを通じて声高に言わせるのです。
当然、社会保険関連の天下り先は少ないし、調整し易いから狙われる。

それでは他の省庁は自らの天下り先をどう確保すれば良いのか?
財務省に首根っこを押さえられているのに。
それは特別会計と言う無尽蔵の金庫があるからです。

与党が今まで幾度も構造改革をやって来ましたが、特別会計の実額はまったく減っていません。
つまり、国民の目の届かない所で天下り先は確保されているのです。

与党議員にとって強大な天下りグループは得票に繋がるので、知らぬふりを決め込むのです。
逆に天下り先を温存しながら民営化したことにより、会計検査が出来ず、横行を許してもいるのです。

こうして、各省庁は権益拡大の為、官僚主導で関連業界の温存にありとあらゆる手立てを使って日夜励んでいるのです。

これが続く限り、本来の自由競争や新規産業の勃興は起こり得ないのです。
なにせ官僚が懐を肥やす為に扱う金額はGDPの60%を超えるのですから。
これが日本の長期衰退を招いた大きな理由の一つなのです。



次回に続きます。





人はなぜ愚行を繰り返すのか? 23: 腐敗と衰退を担う者 1




<  何が温床なのか >

今の状況を作っているのは与党、経済界、官僚、マスコミでした。
しかし官僚が腐敗と衰退の元凶だと言うのが分かり難い。
かつて良いイメージもあったが、何が問題なのか。

ここで言う官僚とは3万人ほどのキャリア組を指します。

官僚とは本来、政府の指示とルールに従って政策を実施する者に過ぎない。
しかし世界史において、王の取り巻きや近代国家の官僚が専横を極め、国家を傾けた例は多い。

一番の問題は、支配力を得た官僚が世俗の利権と癒着し、自らの利益の為に経済や社会を歪めてしまうことです。

残念ながら今の日本には官僚を腐敗させる条件が揃っています。

A 議員の能力が低い
議員に法案作成能力が無く、官僚が作成と議会での答弁までを完全にフォローする。
だから首相から大臣まで国際会議での演説や国会での質疑応答に、質問の事前予告と官僚の書いたカンペが絶対必要なのです。
だから読み間違いも起きるし、答えらえない時のごまかしは滑稽そのものです。

こうなると歴代の大臣や首相は官僚のレクチャー(経済政策、社会保障)に抗しがたい、つまり言いなりになる。

こんなことになったのは、与党議員の大半が二世三世議員で占められているからで、先進国では絶対見られない。
官僚出身の議員が多いのも異常です(屑の政治家しか育たない)


B 官制経済
通常、経済政策の主導権は内閣にあるのですが、前述の理由で財務官僚が予算(支出と税収)を握っています。
(逆らえば官僚のサボタージュが怖い)

それだけではない。
議会で論議される予算の4倍にも上る400兆円もの特別会計がある(実質200兆円強)。
各省庁がこの使い道を議会に通さず自由に決めている(闇の中)。
一言で言えば、無数の天下り特殊法人に金をばら撒くことです。

これも世界に類も見ないものだが、明治期に軍備拡張の為に設けられ今に続く。
これが続く理由は、与党議員がこれを追求しない替わりに、特殊法人傘下の無数の企業が大きな集票マシンになるからです。


また日本の税収は国税(中央)に多く、地方に少ない。
各自治体は補助金(交付金)をより多く獲得するために中央政府(議員や官僚)の顔色を伺わざるを得ない。
更に赤字の方が沢山貰えるので各自治体は自ら工夫する意欲を無くし、活力を失っていった。
(これは本来の目的から外れ浪費の競争に走る「ふるさと納税」と同じです)

これも官僚の権力維持に繋がっている。


C 長期与党政権
この悪い状況が続く理由の一つは、異なる政党による政権交代がないために、官僚と与党議員が強固に癒着したことによる。

これらは先進国で共通と思われるかもしれないが、日本がずば抜けてお粗末なのです。


次回に続きます。