< 1.ストックホルム中央駅 >
コンコースの地下1階から地上1階を見上げた。
今日は、北欧の街を行き交う人々の姿を通して北欧の今を紹介します。
そこには新鮮な驚きが幾つもありました。
*スウェーデン
< 2. ストックホルム >
上の写真: ストックホルム大学前の地下鉄駅Universitetet。
2018/06/01, Fri. 12:40 撮影。
彼らは隣の自然史博物館museum of natural historyを見学した学生かもしれません。
下の写真: Styrmansgatan通りをユールゴーデン島に渡る橋の方に向かって歩く人々。
2018/06/02, Sat. 13:11 撮影。
両日のストックホルムの最高気温は26と29℃で暑かったが、湿度が低いのかあまり苦にならなかった。
私は長袖を着ていましたが、半袖が主流でした。
< 3.Älvsjö駅、ストックホルム >
上の写真: 朝、駅横のバスターミナルでバスを待つ人々。
2018/06/03, Sun. 7:03 撮影。
実に多種多様な人種の女性が共にバスを待っています。
この光景が今の北欧を最もよく象徴していると思います。
私は34年前に北欧を訪れているのですが、最初に郊外のMärsta駅に着いた時、ある変化に驚きました。
それは都市部への出勤の為に駅に向かう人々の多種多様な人種構成でした。
かって白人以外はホテルのウェイターやボーイだけだったと記憶しています。
今や移民は郊外の町ÄlvsjöやMärstaでは普通に見かけます。
下の写真: ストックホルム中心街をHOP-ON, HOP-OFFバスで巡っている。
2018/06/03, Sun. 14:43 撮影。
< 4. Älvsjö、カールスタート >
上の写真: 朝、Älvsjöの町を散策。
2018/06/04, Mon. 7:13 撮影。
下の写真: カールスタートの街を散策。
2018/06/04, Mon. 17:03 撮影。
もう一つ、前回の訪問と比べて大きく異なっていたことがありました。
それは疾走する自転車です。
至る所、歩道より自転車道の方が広く、かつよく整備されており、逆に歩行者より自転車の方が優先されているように感じた。
自転車利用はエコと健康を重視した表れだと思います。
しかし旅行客はくれぐれも自転車道の自転車に気をつけて下さい。
自転車より自動車の方が歩行者には優しいように思います。
この光景はデンマークでより多くなります。
かってはなかった光景です。
*ノルウェー、オスロ
< 5.オスロ >
上の写真: 朝の地下鉄駅Nationaltheatret stasjonの前。
2018/06/05, Tue. 7:58 撮影。
下の写真: オスロ中央駅前のバスタ―ミナル。
2018/06/05, Tue. 9:38 撮影。
都市部や郊外の観光地を観光している時、行き交う人々や旅行客は白人が多かった。
しかしほとんどの有名な観光地では中国系(大陸、台湾、香港)の団体を必ず見た。
アジア系の団体観光客では稀に韓国、タイ?、インド、日本を見かけた。
残念に思ったのは、アジア系で個人や数人のグループで旅行している人々は圧倒的に日本人以外だったことです。
ここでも中国系か東南アジア系が多い。
コペンハーゲンのホテルで旅行中の二人の日本女性を見て、少しほっとした。
< 6.オスロ湾周辺 >
上の写真: 市庁舎広場。
2018/06/05, Tue. 9:38 撮影。
下の写真: 都市開発中のオペラハウス東側のウオーターフロント。
工事現場の外を、男性が赤ちゃんを乗せた乳母車を押していた。
2018/06/05, Tue. 14:42 撮影。
実はこの1枚の写真は、北欧の暮らしのある状況をよく象徴しています。
それはイクメン(子育てする男性)です。
北欧を旅していると、1才ぐらいまでの赤ちゃんを乗せた乳母車を押している男性が非常に多く、見かけたのは女性と同数ぐらいだったと思う。
これは北欧の育児休業制度が整っており、おそらくは男性と女性がほぼ同じように1年ほどの育児休暇を取っている現れでしょう。
さらにそれは移民にも波及しているのでしょう。
< 7. オペラハウス、国立劇場 >
上の写真: オペラハウスの横。
2018/06/05, Tue. 15:37 撮影。
この写真の前面の男女二人はスマホを操作中です。
これも驚いたことの一つなのですが、北欧の人々にとってスマホは不可欠な物になっていたことです。
電車内では、少しでも時間があれば隣同士で話をしている以外は各自スマホでネットサーフィン、メールチェックやミュージックに没頭している。
本を読んだり、ボーと孤独に浸っている人はほとんどいない。
下の写真: 国立劇場前の広場。
2018/06/05, Tue. 16:15 撮影。
写真の左奥に右手に紙コップ、白い帽子を被った老人が立っているが、彼は物乞いです。
私は北欧は高福祉国家だから物乞いがいないと思っていましたので、また驚きました。
数は少ないのですが、見かけたのは白人以外だったように思う。
特に、オスロが多かったように思います。
*デンマーク、コペンハーゲン
< 8.コペンハーゲン >
上の写真: 観光客で賑わうストロイエ通り。
2018/06/07, Thu. 17:40 撮影。
下の写真: 地下鉄駅Christianshavnの前の通り。
2018/06/07, Thu. 18:28 撮影。
ヘッドホンをした人が自転車に乗っていますが、最初ストックホルムの街中を歩いている時、驚きました。
歩いていると、大きな声で喋りながら、後ろから自転車で疾走して行く人がいました。
彼の耳にはマイクが一体になったイヤホンがありました。
結構、自転車に乗りながらボリュームを上げて音楽を聴く人や喋り続けている人が多かった。
当然、このような電車や自転車のスマホの使用はかつては無かった。
このスマホ漬けの状態は一種のブームか、または北欧の他人と距離を置く心性と合致しているのかもしれません。
< 9. 朝のコペンハーゲン中央駅、Lyngby駅 >
上の写真: 朝のコペンハーゲン中央駅のホーム。
2018/06/08, Fri. 7:48 撮影。
下の写真: 朝の郊外のLyngby駅。
2018/06/08, Fri. 8:49 撮影。
< 10. 地下鉄内、トーベヘルネ >
上の写真: 地下鉄内。
2018/06/09, Sat. 12:55 撮影。
北欧では、自転車やペットを電車に持ち込むのは当たり前のようです。
下の写真: イスラエル広場にある屋内型の食品マーケットやレストラン街。
2018/06/09, Sat. 13:05 撮影。
*感じたこと
北欧が変化し、多様化し、成長していることを知った。
移民の多さ、スマホや自転車の普及が著しい。
スマホは購入時のキャッシュレス化や列車のeチケットとして使用され、IT化が進み、サービス産業の合理化に貢献している。
またイクメンの多さを見て、育児休業制度の普及を実感した。
34年前に北欧に来た時、北欧美人にうっとりし、今回楽しみにしていたのですが、当てが外れました。
スタイルの良い美人を見かけることはあるのですが、実に様々な容姿があり、どれが各国の典型的な美人なのかがわからなくなりました。
あまりにも人種が多様で、白人に限っても異なる容姿が北欧人、スラブ、ゲルマン、サーミ(北方遊牧民族)によるものかわからない。
ここまで人種の混合が進むと、例えば容姿でデンマーク人を規定出来なくなる。
それがこれからの国家の有り様なのかもしれない。
次回に続きます。