20180423

何か変ですよ! 117: 救いはあるのか? 2




< 1.世界で活躍する女性 >
ドイツ、ノルウェー、リベリア、台湾の大統領か首相。


前回、野党が立ち上がってこそ改革が可能なことを述べました
しかし、支援が必要です
ここで女性が大きな役割を果たすべきです。



*2


はじめに

なぜ女性なのか?

前回見たように、明治維新討幕が勢いを増したのは薩長同盟とこれを英国が支援したからでした
今回の平成大改革では日本の女性が立ち上がるべきです

二つ理由があります。

日本女性の立場は極めて低い、とても先進国とは言えない。
2017年の男女平等ランキングは世界144ヵ国中、なんと114位、それも安倍政権になってから悪化し続けている。注釈1.

虐げられている女性だからこそ、捨て身で大改革を担えるのです。
後は先進国並みの男女平等を得て、平和で暮らしやすい国にすべきです


今一つは、選挙事情です。
2017年の衆院選得票を見ると、与党2553万票、野党4党2611万票(維新除く)でした。
与党圧倒的勝利は小選挙区制の下で野党が分裂している為です。
295の小選挙区で、自民党は得票率48%で議席74%を得たのです。
獲得票が1位になればほぼ総取り出来るのです(民主党が政権を取った時も同じ)。

現在、投票率が54%と低いので、意識の高い女性が投票に加われば今こそ絶好のチャンスです。
女性の地位低下をストップする為に、女性が立ち上がり、与党への批判票を積み増しすれば、大改革が可能です。
ここで分散して投票すると元の木阿弥になるので、よく政党を選んでください。



* なぜ女性が立ち上がらなければならないのか?

ここで安倍政権下の悲惨な状況と、自民党政権の本質、長年の醜悪さを三つの事例から確認します。
彼らは見かけ平和や女性の味方を演じているが実質は最大の敵なのです。



*3


* 財務省福田事務次官のセクハラ事件

この事件について御用マスコミ芸能人、識者が政権擁護に必死です
しかし重要なポイントは明確です

A: 官庁でセクハラが蔓延していた。
福田や麻生、矢野などの発言を聞いていると彼らは立場を利用しての女性へのセクハラにまったく罪悪感がない

B: 安倍と周辺は平気で虚言を押し通すようなった。
これは加計・森友・日報問題を含めて、政府と官僚は徹底的に虚言と否定を繰り返している。
いくら真実が暴露されても、彼らは既存の法では責任を問うことが出来ない為、逃げるばかり。

C: 女性の取材はセクハラに晒されながら行われていた
日本の報道の悲しさですが、記者は有力官僚や政治家と親密になることでしか情報を得られない(男も同じ)
これが日本の報道水準の低さと女性記者が虐げられる一因になっている。

D: 日本ではセクハラ被害者は権力によって潰される。
日本女性セクハラ被害者は、名乗り出れば晒し者になり、特に保守(ネットウヨ)の餌食になってしまう。
これは日本の後進によるものですが、特に政府と自民党が加勢すると一層悲惨になる。

現在、詩織さんは悲惨な目にあっている。
安倍の縁者の番記者が彼女をレイプし、安倍の側近が逮捕を中止させ、これを訴えた彼女は逆にウヨから罵詈雑言を浴びせされ危険を感じた彼女は有志の援助により海外に非難している(日本ではMeTooが通じない)。

このことが今回の麻生や官僚の権力剥き出しの強気発言になっている。
麻生女性差別発言を繰り返しており、安倍内閣、自民党の体質をよく現している(悲惨)。



* 利用された拉致被害者

これは政治家がによって人気を得ても犯罪にならないが政治を悪化させた好例です。
安倍人気の一つに外交があり、安倍一人で拉致被害者を救ったことが喧伝されている
安倍は選挙や、人気が翳ると必ず拉致被害者を持ち出し、自分の功績だと言い募る。



*4


北朝鮮拉致被害者・蓮池薫氏の兄で、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」元副代表の蓮池透氏が真相を暴露している。

安倍Facebookで「帰さないという自分の判断は正しかった」と書き込み、自分の手柄のように語っている。
蓮池氏によると、これ真っ赤なウソ。

朝日新聞に載ったインタビューで安倍は「5人を帰すかどうか、苦悩した」、また「5人の意見を集約しました」と語っているが、これまた嘘。

「小泉訪朝時、同伴した安倍が日朝平壌宣言にサインをせず、席を立って帰るべきだと進言した」なっているが、これも嘘。

これら安倍の武勇伝は「闘う保守政治家」のイメージを作り上げ、右傾化する日本で一気に人気を取った。
これが排外ナショナリズムをさらに盛り上げ、軍備強化を後押している


国会において安倍は上記件の野党追及に対して「本の引用だけ」と一蹴した。

しかし現在、安倍らが追及されている事件はすべて新聞や雑誌によるもので、検察が先行しているものはない。
これは当然で、彼らは法律の抜け穴をかいくぐり、一切証拠を残さないようにしているのだから(探せば出て来ているのだが)
つまり事件の解明は新聞や週刊誌に頼らなければならない。


知って頂きたい事は、人気を得る為に敵愾心や脅威を煽ることは、単に嘘つきを越えて、紛争の危機を高めてしまうことです
の手の事例は世界史に事欠かない、ブッシュ9.11後で見せた人気取りと同じです



* 恐ろしいほどの平和背徳

佐藤栄作と言えば自民党の輝ける首相です
彼は日韓基本条約批准、非核三原則提唱、沖縄返還をなし遂げ、8年の連続在任記録を持っていた。

しかし彼は二つの背徳を冒していた



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一つは、沖縄返還を巡って米国と交わした密約でした。
「有事の場合は沖縄への核持ち込みを日本が認める

暴露されたのは彼の死の19年後(1994年)で、2009年佐藤の自宅から覚書が発見された。
当然、国民は非核三原則を唱えてノーベル平和受賞した彼が裏切っていたことなど露ほども疑わなかった(追及はあったが否定)
核を持ち込まないと宣言しておきながら核配備を許し、これによってソ連の核攻撃の標的にもなっただろう。


さらに無自覚な愚行もあった

大戦で日本は米国の無差別爆撃と原爆投下の悲劇を被った。
実は、この殺戮の立役者が米国のルメイ大将です。

既に原爆開発は進行していたが、トルーマン大統領や陸軍長官は使用に慎重であり、使用に当たって一般市民をターゲットにしないことを指示していた。
しかしルメイは原爆の初使用に固執し、無差別爆撃さえ厭わなかった。

佐藤首相と小泉防衛長官(小泉新次郎の祖父)が、このルメイ大将に自衛隊への貢献で勲一等を授与したGHQ廃止の12年後)
この時、皇が直接手渡す“親授”が通例であるが、昭和天皇は親授拒否した。当時、小泉は「功績と戦時の事情は別個に考えるもの」と述べた。

ルメイは後年、NHKの取材で戦争責任について聞かれると、この勲章を見せた(私は日本から称賛されたと)。
また彼は晩年、著書で「原爆を使用せずに戦争を終わらせることができたとしても、原爆投下は賢明な決定だった。なぜなら原爆投下が降伏交渉を早めた」と語っている。

自国民を大量虐殺した人物を、何の謝罪反省も無しに勲章までプレゼントする政府が世界にあるだろうか?(屈辱や正義とは無縁な政府)



* まとめ

多くの国民はこの三つの事件について目くじらを立てないかもしれない。
しかし、事は重大です。

・ 女性差別が改善されるどころか、悪化し続けている。

・ 政府首脳は危機を煽り平和を守る姿勢で人気を博す一方、危険な状況に追い込んでいる。

・ 政府首脳は以前から隠蔽や虚言を行っているが、今はいとも簡単に乱発するようになった。

・ 惨めなほど米国追従の根は深い。

・ 安倍政権になって、マスコミの弾圧と国民軽視が加速している。


この状況は、きっと女性の方であれば、何を差し置いても防ぎたいと考えるはずです。
男性は、どうしても腕力と経済を優先し、真の平和や安全、女性差別などを二の次にする傾向がある。

つまり女性こそが、平成大改革を担うべきなのです。



次回に続きます。


注釈1
男女平等ランキングは世界経済フォーラム(WEF)の「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report) 2017」を発表による。
格差が少ない1位から5位までは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、ルワンダ、スウェーデンと北欧が多い。
その他では、ドイツ12位、英国15位、米国49位、中国100位でいずれも日本より上です。



20180422

岡山と広島を訪れました 9: 呉線



*1



今日で、この旅行記を終わります。
呉線の後半、ローカル線の景色を紹介します。



< 2. 呉線の地図、上が北 >

地図の赤丸が今回紹介する呉線の広駅―三原駅区間です。
呉線の中ほどにある広駅で電車を乗り換えました。




< 3. 広駅を出発 >

あまり大きくない駅だと思っていたのですが、これからの路線と比べると大きいと思えるようになりました。
先ず、複線から単線に変わりました。



*4

海の傍を通り、民家の軒をかすめ、山間の木立を抜けて二両編成の電車は快適に走ります。



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電車の前後を写している写真は、運転席横の中央正面窓から撮影したものです。
この窓が非常に汚れていたので写りが悪いのであしからず。

通り過ぎる駅は様々です。
無人駅が多く、駅舎があっても改札が無い駅、改札の有る駅舎もあると言った具合です。
トンネルも様々ですが、多くは短い。



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稀に真直ぐな線路もあるが、多くはカーブしています。
両側の景色の多くは山と海が迫っていますが、中には山側に畑が広がっている所もあります。



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駅に入る前に線路は伏線になります。




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このように電車が突如、山の林に突っ込むと思えば、そこにはトンネルがありました。
はじめは少し不安もありました。



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駅の直ぐ裏は港で、島に渡るフェリーの発着場がありました。




*12

この写真は、前方の運転席を写したものです。
運転席に運転手の腕が写っています。
私は、運転席の後ろに立ち、前を覗き込むようにして前方の写真を撮りました。

ここに立っているとワンマンカーの運転手の苦労が分かるようになった。
写真の手前側に写っているのが運賃支払い機です。

運転手は運転中、特に駅に進入する時は頻繁に確認の合図を発しながら、こまめに運転操作をしています。
そして駅に停車すると、今度は運賃支払い機の前に立ち、切符の回収をするのです。
運賃は写真上部に表示されています。
この対応が、駅に改札口があるかどうかで変わります。
忙しいの一言です。

少ない乗客だからこそ見えて来るものがありました。
多くの乗客はお年寄りで切符支払い、若い人は通学の為か定期が多い。

一人旅の年配男性はカメラを抱え、飲酒しながら電車の旅を満喫していました。
私はこの人から、この路線の情報、牡蠣の話などを仕入れました。
ある年配夫婦は懐かしそうに車窓の眺めを愉しみ、旅行中のようでした。
ある年配の男性二人組は思い出に話に夢中でした。
一人の南アジア系の女性がスーツケースを持って乗っていたが、海外からの労働者の雰囲気でした。

これぞローカル線の旅と感じました。




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海に落ちる崖っぷちを電車は縫うように走って行きます。



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< 16. 綺麗な海 >




< 17. 大きな港に近づいた >

どうやら三原駅に近づいたようです。
もう直ぐ呉線も終わりです。


今回の旅行記を終わります。



20180420

何か変ですよ! 116: 救いはあるのか? 1


*1


これまで日本の衰退と、これを象徴する安倍政権の体たらくを見て来ました。
解決策はあるのですが、この担い手が見あたらず、国民の支援も期待できない。
この絶望に救いはあるのか?


 
*2


はじめに

如何に絶望の淵に立っているかを一瞥します。

A: 経済の長期低迷。
各家庭の賃金、消費、預金の低下、一方で儲ける企業は設備投資を行わず巨額の海外投資を行うなど。
この二つが日本の経済ゼロ成長の最大要因で、今後、19世紀後半の英国のように深い衰退に晒されることになる。

さらにアベノミクスにより、これから世界で繰り返される金融危機(バブル崩壊)の大波をもろに受けることになる(日銀のおかげでリーマンショックは軽微に済んだ)。


B: 幸福な社会が遠のいている。
民主度と人間開発指数の低下、性差別と所得格差の拡大、さらに右傾化など。
あらゆる幸福度を示す世界標準の指数は世界200ヵ国中、いずれ100位まで低下するだろう。
既に先進国と言えない状況です。


C: 先行き不安。
近隣諸国との軋轢による紛争、財政赤字増大による社会保障制度の崩壊、人口減と高齢化など。


D: 進む政治腐敗と議員の劣化。
退廃を極める官庁、政治屋による縁故主義(便宜供与)蔓延と経済界優先(見捨てられる労働者)、マスコミ支配と安倍1強で理不尽を通す内閣と与党など。注釈1.


上記の悪化に加え、これを打破する人々がいない。
なぜなら国民も共に衰退しているからです。
衰退を一瞥します。

E: 政治不信に陥り、政治と選挙に無関心。
政治教育が放棄されて来た為、人々は失望するだけで政治活動(選挙)に向かう意欲がない。
また一度、絶頂期を経験したことで現状に未練があり、改革を逡巡している(英国と同じ)。


F: 島国根性から抜け出せず、井の中の蛙に満足している。
世界と世界史を顧みない為、日本の保守思想(歴史修正主義など)は世界の常識から取り残されていく。
年々、若者の世界進出への意欲が低下している(英国と同じ)。


G: 市民意識や人権意識が低い。
これは低調な内部告発やデモ、御用新聞の隆盛、変わらない差別発言、論理無き国会運営などに現れている。
政治の主体は国民であるべきなのに、国民の利益より国体を優先したり、人権が無視されても国民は納得してしまう。
これは先進国の中でも日本だけに見られる特異性です。注釈2.


結局、衰退する日本を改革する旗手、そして大きな抵抗に耐えて旗手を支え続ける国民が見当たらない。
このような日本独特の意識は、明治維新と大戦後にもあまり進歩していない。
むしろ衰退に適応できなくなっている意味で悪化していると言える。

さらに、悪条件が重なる。


H: 経済と政治、外交、軍事は米国に牛耳られている。
自由放任経済(富裕層と企業の優先)と金融重視、労働組合蔑視などは完全に米国の追従。
当然、敗戦以降、政治、外交、軍事も米国の追従。
虐げられている労働界が優遇されている産業界と協力するはずはなく、このままでは両者が協力して経済向上に向かうことはない。
これは隣国関係も同じ。

これから抜け出すには米国による相当の妨害(内からも)を覚悟しなければならない。

この状況から抜け出すには・・・


 
*3


* 救いの可能性を探ってみる

日本でかつて革新が行われた時代があった。
明治維新は泥沼の内戦を経ずに成し得た革命と言う意味で画期的でした。

この革命のポイントは、中央政府(江戸)から離れた外縁(外様大名)が革命の主体だったことです。
腐り果てた中央政府からは大胆な改革が生まれなかった。
またフランスのような市民が革命を担うわけでもなかった。

江戸時代末期、農業生産落ち込みと貨幣経済への移行で経済は悪化し、諸藩大名と幕府は共に巨額の財政赤字に喘いでいた。
さらに開国により国内物価が高騰し、頻発していた農民一揆がさらに増加した。

それでは、なぜ外縁である西国の大名が火の手を上げ、維新政府の主役になれたのか?

単純に西国は中央政府から軍事的に距離があった事、さらに重要なのは貿易などにより西欧事情によく通じていたことです(長州は遅れていたが)。
幕府内にも開明的な人物はいたが、世の常で内部の保守勢力が頑迷に抵抗した。

ペリー来航による日米和親条約調印から、わずか13年で尊王攘夷論から討幕へと急転換し大政奉還(1867年)へと決着した。
潮目が大きく変わったのは、1863年で、貿易で最大の影響力を持つ英国が幕府を見限り、薩長支援に廻ったからです。
これは幕府が貿易独占や旧体制維持から抜け出せず、旧態以前とし、彼らの失望を買ったからでした。
一方、薩摩などはいち早く、沖縄を介した密貿易などで財政再建を成し遂げ、島津斉彬は西欧の力と貿易の役割を良く認識していた。

つまり、明治維新は同じ武士階級であっても、より先を見通し、抜本的な改革を恐れなかった外縁だからこそ成功したのです。
英国が彼らを支え、こうして大きな内部分裂に至らなかった(フランスは途中まで幕府支援)。

これを教訓として現状の危機を改革するには何が必要かを考えます。


 
*4


* 何を諦め、誰が旗手となるべきか?

明治維新の為に、日本は260年間続いた江戸幕府を諦めなければならなかった。
そして、我々も腐敗した政治で国を低迷させている自民党政治を諦める時が来たのです。
それは独裁者井伊直弼の排除で済まなかったように、安倍晋三の辞任では済まないのです。

なぜなら、上述の問題点ABCDは安倍で酷くはなったと言え、衰退は30年はど前から始まって、現在加速しているからです(バブルで大きな波を受けて沈む)。
つまり、長期与党政権、自民党の政策が災いの根源なのです。


また旗手は誰が担うべきか?
同じ薩長日土肥の武士階級が決起したように、野党が改革の主役になるべきです。
やはり討幕派の大連合が成ったように、野党が大連合し議席の半数以上を確保すべきです。

なぜなら野党は同じ国会議員であり、外縁―腐敗の根源である縁故主義やパトロネージと無縁、さらに経済界一辺倒ではなく労働界より、だからです。
当然、自民党はこれらを絶つことは出来ない。

ここで誤解を解く必要があります。
既に説明をして来たことですが、野党が労働組合寄りであることに何ら問題はない(世界を見ればわかります)。
労働組合への違和感は、1980年代以前、組合が身勝手な振る舞いをしたこと、その後、経済界の逆襲による政府と経済学界、御用マスコミからの圧倒的な労働組合の反キャンペーンで定着したものです(大半の西欧)。

 
*5


次回に続きます。




注釈1.
議員の劣化は三バンに代表される古い政治文化が全国に根を張り、先進国では考えられない世襲議員の数に象徴される。
つまり、実力ではなく便宜供与のパイプが太いかで議員の価値は決まる。

野党は、この政治文化と労働組合低迷で力を得ることが出来ず、さらに相対する自民党議員の劣化で論戦は噛み合わず、成熟できない。


注釈2.
これは東アジアの稲作農耕文化による村意識が背景にある。
さらに、日本に特有の長子相続と絶対権力を持つ家長の家族形態がこれに加わり、特有の文化を生み出し続けている(最古層の農耕文化、一部ドイツなど)。

つまり、人々は組織のトップに従順で、帰属組織に埋没し、より広い社会の規範や正義を無視する傾向が強い。
これは団結心や気遣いを生み出し、組織が猪突猛進する時(物づくりや戦争など)に威力を発揮する。
しかし、目標やモデルが見当たらない状況では右往左往し易く、よくあるトップや組織の腐敗には抵抗力が無い。