20200921

中国の外縁を一周して 51: 西山龍門石窟 2






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前回に続いて、西山森林公園にある龍門石窟を紹介します。

絶景を堪能しました。

龍門石窟の後半を見た後、昆明中心街に向かいました。

この日が中国旅行最後の宿泊日になりました。

 

 

 

 

< 2. 恐ろしい程の絶壁 >

 

中国人は、よほど絶壁が好きなようです。

道教のイメージが根付いているのでしょうか。

古来より、中国では高山や岩山、絶壁が仙人や道教の修行者の舞台になっていました。

後に日本でも、役行者や山伏、修験者が道教や仏教を取り入れて、険しいく奥深い山を修行の場として来ました。

 

私は、高所恐怖症気味なのですが、他の多くの観光客と一緒に歩いていると怖さを忘れることが出来ました。

 

 

 

 

 

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< 4. よく紹介されている「龍門」の門 >

 

 

 

< 5. ご苦労様! >

 

かつての命がけで行われた掘削工事に感謝しました。

 

 

 

 

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< 7. これから向かう先 >

 

下: 石窟から北側を望む

滇池が細長く北に延びている。

ここを下ってから、湖畔の左側を地下鉄で昆明中心街へと向かうことになる。

 

 

 

 

< 8. 道教の寺 >

 

 

 

< 9. これが最後の階段 >

 

龍門石窟の下りは楽でした。

逆はかなりきついでしょう。

ほとんどの観光客は下っていました。

 

 

 

< 10. バッテリーカーで >

 

上: 龍門石窟を終えると、バッテリーカーでバス停まで行きます。

この乗車券は事前に購入していました。

バスは地下鉄駅「西山公園」の近くまで行きます。

そこで3号線の地下鉄に乗りました。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

20200913

徳島の吉野川、剣山、祖谷渓を巡る 6: 貞光、二層うだつの街並み





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今回も、前回に続いて旧庄屋家、また別に国の文化財の商家を紹介します。

 

 

 

< 2. 旧永井家庄屋屋敷の見取り図 >

上 : 全体の見取り図

中央: 母屋の平面図

下 : 雪隠の望む

 

 

 

 

< 3. 隠し部屋と古地図 >

 

左上: 仏間

右上: 仏間から台所側を望む

この裏に隠し部屋があり、武器庫になっている。

この部屋に武器を持った人が待機することもあったそうです。

 

左下: 上記の隠し部屋

 

右下: 仏間に置いてあった地図、貞光を示しているようだ。

上が北で、東西に流れる吉野川が見える。

また南北に流れる貞光川と左に並行している貞光の街並みが見える。

下(南)に行くと剣山に至る。

 

 

 

< 4. 台所 >

 

 

 

< 5.次の建物へ >

 

上: 母屋を出て、向かいにある藍の作業場へ

下: 振り返って母屋を見る

 

 

 

 

< 6. 藍の作業場の中へ >

 

上: 作業場の左手に、私が入ったのとは別の門が見える。

下: 作業場の二階

 

実は作業場に入っても、土間があるだけで何の変哲もなかったので写真を撮りませんでした。

後で知ったのですが、この土間で刈り取った藍の葉を約100日間発行させていた。

つまり藍の生産工場だったのです。

二階は作業員の宿舎だったようです。

 

 

*藍染めについて

 

既に室町時代、阿波藍は製造され流通していたと考えられます。

製造量は、江戸時代から明治にかけて増加し、全国市場を支配するようになった。

現在、徳島県の藍の生産量は全国シェアの大半を占めている。

 

なぜ、徳島で盛んになったのか?

堤防が築かれていなかった吉野川は、毎年、台風の時期に川は氾濫し、大洪水が起きていました。

台風は稲刈りの時期の前に来ることが多かったで、大きな損害を被る危険性があり稲作には適さなかった。

その点、台風の前に刈り取りが終わってしまう藍作は、徳島県に適した産業でした。

また、藍の収穫後の藍畑に肥沃な土を流入させ、同じ土地に続けて植えることの難しい藍の連作を可能にしたことも幸いした。

 

この貞光の町は、剣山に至る一宇街道の交易で発展したのですが、その交易品は山岳部の産であったたばこの葉と、貞光の藍(染料)が重要だった。

 

 

 

< 7. 二階からの眺め >

 

上: 二階にあった展示品を望む

 

 

 

< 8. 街道に戻る >

 

左上: 二層うだつ

右上: 鏝(コテ)で描かれた鯉の滝登り

共に貞光の特色ある造り。

 

下: 街並みの南側を望む

剣山は見えないが剣山の方向になる。

 

 

 

< 9. 織本家 >

 

明治時代、酒造業を営む商家として再建された。

国の登録文化財。

ここも無料で入場可能でした。

事前に庄屋屋敷の管理人が、織本家の管理人は留守だが、入れることを電話で確認してくれていた、

親切な対応は本当にありがたい。

 

 

 

 

< 10.部屋を見て回る >

 

広い土間はあったが、酒造業の名残りを感じさせるものはほとんどなかった。

しかし、立派な家屋でした。

 

 

 

< 11. 二階に上がる階段 >

 

下: 二階に上がる階段があった。

冒険心をくすぐるような造りでした。

ここから二階に行きました。

 

 

 

 

< 12. 二階の様子 1 >

 

 

 

< 13. 二階の様子 2 >

 

大きいが板敷で居住用と言うよりは、物置のようです。

造りも複雑で、段差がありました。

1階への降り口は、別にもう一つありました。

 

 

次回は、剣山手前にあるホテルまで山道を走ります。

 

 

 

20200904

中国の外縁を一周して 50: 西山龍門石窟 1

 

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これから、西山森林公園にある龍門石窟を二回にわけて紹介します。

この龍門石窟は昆明観光の人気ナンバーワンです。

中国らしい絶景が楽しめるスポットです。

 

 

 

< 2. 観光地図 >

 

上: 西山森林公園内の龍門石窟部分を切り出した地図

赤矢印: 雲南民俗村近くと西山森林公園を結ぶロープウェイ

黒矢印: 龍門石窟の上部入口まで結ぶリフト

黄矢印: 徒歩で下る龍門石窟のルート

ピンク矢印: 龍門石窟出口からバス乗り場間の電動カー

茶矢印: 地下鉄駅の西山公園に向かうバス

ロープウェイとリフト駅の周辺に電動カーとバス停、車の駐車場が集まっています。

 

私は矢印の順に進みました。

海埂公园側からロープウェイに乗ったのが13:30頃で、歩いて龍門石窟を下り、電動カーでバス停に着いたのが15:30頃でした。

そこからはバスに乗って西山森林公園を縦断し、地下鉄で昆明中心部に向かいました。

 

下: 龍門石窟に点在する寺院が幾つか断崖の緑の中に見えます。

この範囲は上の地図の左側に相当します。

 

 

 

< 3. ロープウェイから 1 >

 

上: ほぼ西山森林公園の全容が見えます。

 

下: 進行方向右側、北側を望む。

滇池の入り江部分が奥に延びている。

 

 

 

< 4.ロープウェイから 2 >

 

左上: ロープウェイ乗場の方を振り返る

 

右上: 龍門石窟がある絶壁

 

下: 滇池を越えると、ロープウェイは一気に高度を上げる。

 

 

 

< 5. リフト乗場へ >

 

上: 対岸手前側の緑が多い範囲が雲南民俗村辺りです。

その左手奥が昆明の中心部です。

 

下: リフトに乗り、振り返ったところ

 

 

*料金と利用順序について

 

先ず下のロープウェイ乗り場でロープウェイだけの料金を払います。

ロープウェイを降りると、直ぐに切符売り場があります。

そこでまとめて切符を購入します。

龍門石窟門票(入場料30元)、龍門索道票(リフト片道運賃25元)、电瓶车票(電動カー片道運賃10元)、环保大巴票(バス片道運賃12.5元)がすべて必要です。

料金は一人分で、龍門石窟門票だけは60~70歳半額、70歳以上無料です。

 

お薦めの順序は、先ずリフトに乗り、上から下に龍門石窟を巡ることです。

逆はかなりきついです。

 

 

 

< 6. リフト 1 >

 

上: 進行方向左

滇池が眼下に広がる。

 

下: 山頂の寺院が微かに見える。

 

 

 

 

< 7. リフト 2 >

 

上: 実はこの眼下の山肌に小石林が広がっているはずでしたが、木々が鬱蒼としていてほとんど隠れていました。

世界遺産で有名な雲南の石林は昆明から120kmも離れています。

 

下: 振り返ったところ

昆明の中心部が見えます。

 

 

 

< 8. いよいよ龍門石窟へ >

 

 

 

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先ずは、急な石段を降ります。

手摺りの直ぐ外は、真っ逆さまの墜落を連想させます。

興味津々、やがて聞きしに勝る絶景が広がります。

 

 

  西山龍門石窟について

 

龍門石窟と言えば、唐代に遡る洛陽の仏教遺跡が有名ですが、昆明ではここです。

これは断崖絶壁に開削された雲南省最大規模の道教石窟群です。

古くは、明の時代、16世紀初めに道士が掘削した石室に始まります。

それ以降、螺旋道や洞(石室)が断崖絶壁に彫り込まれて行きました。

今は5ヶ所の道教寺院(石室)を全長67mの階段が結んでいます

 

次回に続きます。