20191001

北欧3ヵ国を訪ねて 88: 北欧の旅を終えて 9 : 北欧の人々の声 2







 
< 1.Älvsjöでは移民が多い >


今回はスウェーデンの移民男性を紹介します。


既に電車内でスウェーデン人の若者から声を掛けられ、少し話をしたことはあったが、これが北欧での最初のインタビューでした。
彼はストックホルム近郊の都市Älvsjöのホテルでフロント係をしている。
初めて見た時、彼はインド人の移民に見え、英語が使えると思い、また優しそうなので声を掛けました。
彼とは片言の英語でやり取りし、英語のアンケートを見せて英語で記入してもらった。
彼は英語で質問して来るので、上手く対応できない自分に苛立った。

 
< 2. Älvsjöのホテル >


彼の回答を紹介します。

1. あなたの国で最も素晴らしいものは何だと思いますか?
  
答え:  the Swedes (people)(スウェーデン人)

2. 現在、あなたの国や生活で不安や不満はありますか?

答え: the laws and orders belong to 20years ago, when here were not so many immigrants.
Many immigrants need to be trained as Swedes so, they can obey the rules.
( 訳: 法や秩序が20年前のもので、移民が少なかった頃のもので古い。移民はスウェーデン人としての教育を受け、この国の規則に従うことが出来る)

3. 何があなたの国を良くしていると思いますか?
   
答え: The older type of raising on educating children!  Not the new style of raising children.
( 訳: 古いタイプの子供教育で、子育てのスタイルは新しくない)

4. 日本について知っていること、または感じていることはありますか?
  
答え: Peaceful and orderly people, Judo, Kodokan and Yasuhiro Yamashita, Ryunosuke Haga.
( 訳: 平和を愛し秩序正しい人々、柔道、講道館、柔道の山下と羽賀選手)

5. 大半の日本人は北欧について無知で、暗いイメージを持っています。
何にか一声お願いします。

答え:  good image. (良いですよ)


 
< 3. ロスキレの校庭にて >


解説と感想

彼はイランからの移民で、およそ20年ほど経っており、英語が充分使えるようです。
彼は40歳代で温和で冷静沈着な人柄です。
知識と体格から見て柔道をやっていたのだろう。

彼は移民を問題視している。
都市によれば30%を超える移民が暮らしており、年々増加している。
北欧での移民への教育や待遇は進んでおり、スウェーデン語か英語が出来れば、賃金は平等(業種毎)に扱われる(教育機会は与えらえれる)。
これは日本とは真逆の発想です(企業が儲かれば良い)。
賃金の平等化は非常に重要な政策で、労働者全体の賃金低下を防ぎ、また移民の生活悪化による社会不安を無くす効果がある。
そうは言っても街中で見る移民(有色人種)は清掃などに多いように思えた。
なぜ移民を多く受け入れのだろうか?
察するに北欧は人道や平和で世界貢献すべし考えているからだろう。
(PKOや和平の仲介などに熱心)

また彼も先述の日本女性のように教育の良さを強調している。

私も日本の衰退を止めるには教育が重要だと考える。
一番の癌は惰性に過ぎる経済と政治だが、これを看過する国民が大勢を占めている。
これは長きにわたる愚民教育(政治から目をそらせる)のせいとも言えるが、この教育を正す手立てがない(北欧は真逆)。
なぜなら中央政府が教育行政を握っているからであり、政治を替えなければ良くすることが出来ない。
私は、この不毛な悪循環を断つ手立てを思いつかない。

彼は私ともう少し話したがっていたようだが、英語が出来ないので私は逃げるばかりだ。
声を掛けた北欧のほとんど人は英語が出来た、特に年配者は100%。
私が日本人とわかると、親切だけでなく、親しみと好感を持ち、挨拶や案内、会話をしたがる人が多くいた。
しかし何人かの若い人は、道を聞いても会話が進まなかった(理由が分からない)。

次回に続きます。




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