連載の1話が抜けていましたので追加します。
経済を見る国民の眼力は大丈夫か
巨大金融緩和と財政出動、そしてバブル崩壊が繰り返された。
円安と株高の波が来て、去ってしまえば経済はさらに弱体化していた。
これがここ半世紀の日本の姿です。
まだ景気刺激が手緩い、更なる強硬策を唱える政府と日銀。
これを弁護する御用学者。
やがて衰退し破綻すると警鐘を鳴らす国際機関と学者。
政府は無視を決め込む。
そして大半の国民は成り行きを傍観するだけ。
日本は幾度失敗しても反省しない民族だと、つくづく思う。
福島の原発事故が起こる前、電源喪失や事故の危険性を訴えた人々は嘲笑された。
御用学者は、原発は絶対安全で水素爆発が起きないと言った。
この権威は裁判や反対派をねじ伏せる盾になった。
だが一介の機械技術者からみて原発の安全は不完全でした。
それは部品寿命と故障の確率を考慮していたが、人災や天災はほぼ考慮外でした。
だから耐震基準は震災の度に数倍づつ上げざるを得なかった。
それでも国民は政府を信じ、そして事故後も変わらない。
経済問題も同様で、致命傷を被る政策には慎重になるべきなのですが、国民は気にも止めない。
社会保障の資金が無くなってから、想定外では済まない。
茫然自失!
次回につづく