20180917

沼島を訪ねて 4





*1


今回で、沼島の紹介は終わります。
峰伝いの小道、沼島八十八ヵ所霊場巡りから海水浴場までを行きました。


 
< 2. 散策マップ、上が北 >

今回紹介するのは黄線と茶色線です。
黄線は沼島八十八ヵ所霊場巡りの約半分にあたります。
左側の赤丸はおのころ神社です。
茶色線は漁港沿いの道で、左の黒丸は海水浴場、右の黒丸は昼食をとった食事処「水軍」です。

 
< 3. お地蔵様 >

この八十八ヵ所霊場巡りの小路の両側には、なんと88の地蔵様が祀らています。
里から離れたわざわざ峰伝い、かくも不便なところに多くの地蔵様があります。

これは明治時代、戦争や伝染病で多くの人が亡くなり、その慰霊の為に
祀られたのだそうです。
鎮魂の為の霊場巡りなら、こここそ最適だったのでしょう。


 
< 4. 上立神岩 >

小路を行くと、見晴らしの良い所からこのような絶景を眺め、また爽やかな潮風を受けることが出来ます。


 
< 5. 小路 >

見晴らしの良い所もあれば、生い茂る木々が日陰になってくれるところもあります。
ほとんど人が通った形跡はありませんが、道はあります。


 
< 6. 森林浴 >



 
< 7. 分岐点を右へ >

途中、右は「おのころ神社まで0.5km」と書かれた看板がありました(上の写真)。
それで右に折れ、さらに鬱蒼とした森の中へ入って行きました。
少し不安はありましたが、小路が微かに見え、方向的にも正しそうなので、行きました。


 
< 8. 小路を下る >

小路には枯葉が積もっているのですが、雑草が少なく、歩きやすい道でした。


 
< 9. おのころ神社(自凝神社) >

ここには神殿と二神の像があります。
二神の像は伊弉諾尊と伊弉冊尊で、国生み神話の中で伊弉諾尊が天沼矛を使うシーンを表しています。
神殿は出来て百年も経っていないのですが、この山は御神体山であり18世紀末に小祠を建て、村人が祭礼を行って来た。

この階段は急で長いのですが、下る方だったので助かりました。
眼下に港が見えます。


 
< 10. 沼島海水浴場 1 >

神社の階段をさらに下り、海岸沿いの道に出て、左に曲がると、海水浴場の賑わう声が聞こえてきた。


 
< 11. 沼島海水浴場 2 >

この海水浴場には、脱衣所、トイレ、シャワーがあり、監視員も居ました。


 
< 12. 店と手押し車 >

上の写真: 昼食をとった海鮮漁師料理「水軍」の店内。
海岸沿いの道から見える飲食店はこれを含めて2軒だったと思います。
少し中に入れば他の店や、鱧料理を出す民宿もあります。

この店は味はともかく、手ごろな値段で多彩な海鮮料理を出してくれるようです。
手軽に立ち寄れるので良いと思います。

下の写真: 沼島特有の手押し車。


 
*13

高速艇に乗って、帰路につきます。
高速艇で沼島に到着してから4時間が経ちました。


* 感想

8月18日、天気が良かったので急にドライブしたくなり、妻が沼島に行きたいと言い出しました。
私たちは淡路島に40年以上も居ながら、一度も行ったことがありませんでした。

私ははじめ、沼島は小さく魚釣りと鱧料理と上立神岩だけの島と思っていたのですが、なかなか歴史ロマンを秘めた島でした。
私にとっては特に海人族の痕跡とルーツが魅力でした。

また適度に散策が楽しめ、海水浴や、そして海鮮料理も楽しめます。
そして観光化されていないところが良い。


これで終わります。


No comments:

Post a Comment

どうぞご意見をお書き下さい。Please write an opinion.