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今日は、旅行中、親切にして下さった方々、またお話をした方々とのエピソードを紹介します。
北欧の人々の温かさに本当に感動しました。
* はじめに
今回、私は老人で一人旅、しかも未熟な英語で行ってきました。
ツアーに参加せず、すべての手配を自分で行ったのも初めてでした。
海外旅行の経験はあったものの、ほとんどが初めての事でした。
当然、不安で一杯でした。
ほとんど毎日のようにハップニングが起こる中で、必死に周辺の人に片言の英語で助言を求め、例外なく、すべての人が親切に教えて下さった。
そして毎日の観光予定地5~8カ所のほとんどを訪問をすることが出来ました。
さらに北欧の人から私に声をかけて教えてくれたり、日本についてお話することもありました。
また時間が取れそうな場合、アンケートをお願いしたところ、声をかけた三人の人すべてが快諾してくれました。
今回の旅行はこれだけでも素晴らしいものでした。
< 2. シグツーナ行きのバスで >
私はこのバス停から今回初めてトラベルカードを使うことになりました。
(トラベルカードはストックホルム市の公共交通機関が乗り放題になるパスで、期間限定で購入します。)
事前にトラベルカードの使い方は購入したストックホルム空港で聞いていたのですが、やはり不安でした。
待っていると目的のバス(バスのルート番号、行先が合致)が到着しました。
私は勇躍してバスに乗り込もうとすると、運転手が降りて来て私を制止しました。
私は立ちすくみました。
すると彼は運転手の交代だと行って笑みを浮かべました。
一緒に待っていたインドイラン系の青年が先にバスに乗り、運転席に座りました。
それに続いて私もバスに乗り込み、カードを読み取り機にタッチさせました。
そして私はこのバスがシグツーナに行くかどうかを運転手に尋ねました。
すると運転手は分からないと答えた。
私はバスを降りるべきか迷っていると、下の写真の男性がシグツーナに行くよと教えてくれました。
実は、迷っている時間があったのは、この運転手が新米らしく何分間もエンジンが掛からなかったからでした。
結局は、バスは動き、シグツーナに辿り着くことが出来ました。
今回の旅行は、このようなハプニングや触れ合い、助け舟で始まり、さらにこれ以上に驚くようなハプニングが毎日続くことになりました。
< 3.ストックホルムの電車とホテルで >
ある電車に乗った時、珍しく座席の空きが少なかったので、男性一人が座っている4人掛けの席に座りました。
今まで、相席になることはないほど電車は空いており、また北欧の乗客は他人との接触を避ける傾向があるようです。
したがって私は馴れ馴れしくしないようにしていました。
すると南米からの移民に思えた彼は突如、にこやかに「あなたは日本人ですか?」と聞いて来ました。
彼は日本が好きで、特に「さむらい」が好きだと言っていました。
幾らか話してから、私は彼に「スウェーデンには何年前に来たのですか?」と聞くと、彼はこの国で生まれたと言った。
私の早とちりを謝った。
彼はおそらく二十歳代前半なので、移民二世なのでしょう。
そういえば着こなしが垢抜けしていた。
その後、幾らか会話を続けましたが、私の英語力不足もあって、話は噛み合わないことがあった。
それでも彼は電車を降りる時、満足な顔をして去って行きました。
これがこの旅行で最初の日本贔屓の方との出会いでした。
3連泊したホテルのフロントにイランインド系の男性がいて、やさしいそうなのでインド人なら英語が出来ると思い、彼にアンケートの記入を依頼しました。
(アンケート結果は後日紹介します。)
彼は快諾してくれて、英語のアンケート文を読み、記入を始めた。
彼は最初「スウェーデン語」で書いても良いかと聞いてきたが、英語で書くことを望むと、そうしてくれた。
彼はシリアスな質問に真剣に答えてくれた。
出身を記入する段になって彼はインド人ではなく、イラン人だと言うことがわかりました。
彼は20年前にこの国に来た。
若い頃、柔道をやっており、山下泰裕を尊敬しているとのことでした。
ここでもまた日本贔屓の方にあった。
< 4.ストックホルム中央駅周辺で >
私がユールゴーデン島行きのバス停を探している時でした。
初め、手当たり次第に二組の若い人に聞いたが、知らないのか、答えは得られなかった。
通りかかった高齢の女性に訪ねると、彼女は近くのバス停まで私と一緒に行ってくれてました。
彼女はそこが違うと分かるとまた戻り、少し離れた所にバス停があることを教えてくれて、途中まで一緒について来てくれました。
一人で、教えてくれた場所に行ってみると、道路は工事中でバス停は消えていました。
通りすがりの中年女性を見つけて、同じ質問をすると、彼女はバス停は無いので、中央駅の方に戻りなさいと、丁寧に教えてくれた。
この時の英語の説明が聞き取れなかったのか、大いに迷い、探し始めてから合計1時間ほど歩き回り、やっと駅前にある目的のバス停を見つけ、無事にバスに乗ることが出来た。
(交通機関の話は複雑なので、後にまとめて書きます。)
概ね、年配の人は片言の英語でも丁寧に対応してくれた。
< 5. 空港で >
帰国時のことです。
ストックホルム空港で、北京行の飛行機に乗る為にゲートで待つことになりました。
わたしは最後のアンケート記入者を探しました。
優しそうな40代ぐらいの白人男性の横に座り、意を決してアンケートのお願いをしました。
すると彼は快諾してくれて英語で記入してくれました。
彼はスウェーデン人でした。
彼も非常に日本に好感を持っており、日本の良い所、自然、料理、酒などを連呼していました。
彼は私と話したいようでしたが、私は疲れと航空券のトラブルもあり、それ以上話をしませんでした。
(航空券のトラブルは後日紹介します)
無言が続いた後、彼は席を立って行きました。
私は英語が出来たらとつくづく後悔しました。
次回に続きます。
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