20181221

北欧3ヵ国を訪ねて 43: オスロ 2: Songnsvann湖からビィグドイ半島まで





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今回は、美しい湖から興味津々のビィグドイ半島までを紹介します。
湖畔を少し歩いた後、地下鉄とバスを乗り継いで半島まで行きます。
ちょうど市内の中心部を通過することになります。


< 2. 行程マップ、上が北 >

上から始まります。
Songnsvann湖の茶色線を散策し、その後、黒線の地下鉄でオスロ駅に隣接するJernbanetorgetまで行きます。
それから少し歩き、駅前のバスターミナルJernbanetorget停に行き、赤線のバス№30に乗り、ビィグドイ半島内のFolkmusetで降ります。

写真は2018年6月5日8:38~10:01で撮影したもので、撮影順に並んでいます。



< 3. 湖  >



< 4. 湖を楽しむ人々 >

私が湖畔を散策したのは20分ほどなのですが、写真のように湖畔の遊歩道や広場で楽しむ多くの人々を見かけました。
多くは一人から三人までの一組で、ジョギングやウオークを始めた。
湖畔一周は約3.5kmあり、きっと冬は雪のクロスカントリースキーが素敵でしょう。
また女性が広場のベンチに腰掛けている姿も見た。

本当に、北欧の人は自然を大切にし、自然と共に暮らすことを大切にしている。



< 5. Songnsvann駅に向かう途中 >

下の写真: 途中、ローラ―式クロスカントリースキーを行っている二組のグループを見た。
この建物はノルウェースポーツ科学学校で、この手前にオリンピックの名を関したスポーツホテルがある。
この一帯はどうやら冬のスポーツを楽しみ、訓練する場所のようです。



< 6. 地下鉄からの眺め 1 >

上の写真: 遠くにオスロ湾の海面が見える。
地下鉄と言っても、私が乗ったほとんどは地上を走行した。



< 7. 地下鉄からの眺め 2 >

北欧三ヵ国の電車はほとんど、いつ乗っても空いている。
ラッシュアワーでも、立つことはほとんど無かった。
どこでも車内はゆったりした独立シートで、人を詰め込むと言う発想が無いようだ。
但し、市中の路面電車は観光客も含め、人で一杯になることはある。



< 8. オスロ駅に隣接するJernbanetorget駅 >



< 9. オスロ駅の前を歩く >

上の写真: オスロ駅の東側にあるオスロ大聖堂が見える。

下の写真: どうやらリサイクルと環境保護を訴える廃品で造られた恐竜のようです。
さすが「持続可能性を追求する先進国」と納得した。
どこにもケバケバシイ看板や客引きのパフォーマンスを見ることはなかった。
陽光溢れる清々しい通りです。



< 10. 駅前のバスターミナルJernbanetorget >

上の写真: 写真の赤いバスに乗って目的地に向かいます。
ここには幾つものバス停が並んでおり、同じバス№30でも、行先が違うので注意してください。
結局、私は待っている人にどのバスに乗るべきか確認しました。
バスの乗車に、何らパスなどの提示は必要ありません。
これは地下鉄と路面電車にも通じます、もちろん無料ではありませんが。



< 11. 市内をバスで行く 1 >

下の写真: ここはウオータフロントで、右手にノーベル平和センターが見えます。
昼過ぎに再び訪れた時は、この一帯はたくさんの観光客や市民で溢れていました。



< 12. 市内をバスで行く 1 >

この首都オスロは大火災と首都移転により、400年以内の歴史しかないので目立って古い建築物は無い。
その中で、これは目を惹いた教会でした。



< 13. バスはビィグドイ半島に入っていく >

ほんとうに北欧の港にはヨットやボートが多い。


次回は、珍しいノルウェーの木造教会がある民族博物館を紹介します。



20181216

北欧3ヵ国を訪ねて 42: オスロ 1


  

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これから二つ目の北欧の国、ノルウェーを紹介します。
初めて訪れたオスロは輝く海と深い森に囲まれた美しい都市でした。
私はこの小さな首都を2日間見て回りました。



< 2. ノルウェーとオスロの地図、上が北 >

上の地図: 赤丸がオスロ、黒四角がカールスタッド、オレンジ線が乗って来た国際列車の路線、黄色線がこれから乗るコペンハーゲン行きのフェリーの航路です。

下の地図: この範囲(南北約2km)が首都オスロの中心部です。
赤丸が宿泊したホテル、茶色四角がオスロ中央駅、青色四角がフェリー乗り場です。



< 3. 私が観光したオスロ、上が北 >

私がオスロを観光したのは2018年6月5日(火)と6日(水)です。
赤枠は私が訪れた所です。
地図の南北の長さは約14kmです。

今日紹介するのは、一番上の、湖がある自然公園Songnsvannです。
主な訪問地を示します。
Aは様々な博物館があるビィグドイ半島です。
Bは観光地ではないが、海沿いの暮らしが見たいと訪れたUlvøya islandです。
Cは中心部で、王宮、博物館、中央駅周辺、発展が著しいウオーターフロント、オスロ湾を望む古城などがあります。
Dは彫刻の公園と巨大な墓地があります。

以下の写真は撮影順に並んでいます。
撮影は5日の7:45~8:35です。



< 4. ホテルからいざ出発 >

先ず、地下鉄に乗るために国立劇場駅まで歩きます
上の写真は駅の方向、下の写真は振り返った所。

素晴らしい朝、綺麗な青空が広がっています。
身が引き締まる冷気と温かい陽射しが気持ち良い。



< 5. 王宮とカールヨハン通り >

上の写真: 広大な庭園の奥に王宮が見える。

下の写真: 反対方向を見ると、中央駅に向かうカールヨハン通りが見える。



< 6. 国立劇場駅と国立劇場 >

上の写真: 交差点の向かい、写真中央に国立劇場駅が見える。
この駅には鉄道と地下鉄が通っている。
右手は王宮庭園です。

下の写真: 進行方向、左手に国立劇場が見える。
至る所、街路で花が咲き誇り、清々しい気分になる。



< 7. 国立劇場駅 >

上の写真: 交差点から東側(進行方向左)、中央駅側を望む。
今回、幾度もこの手のトラムにお世話になりました。

下の写真: 右側が国立劇場駅。



< 8. 国立劇場駅内部  >

上の写真: 中に入ると構内は意外に大きくて、また朝の通勤ラッシュで、多くの人が足早に通り過ぎて行った。
私がどちらに行くべきか思案していると、一人の女性が寄って来て、どうしたのですかと尋ねてくれた。
行先を伝えると、どのホームに行くべきか詳しく教えてくれた。
今回の旅行では、本当に多くの人に助けて頂いた。
特に北欧の年配女性の心遣いがうれしい。
一方で、なぜか若い女性は、道を聞いても知らない場合が多々あった。



< 9. 地下鉄に乗って >

短い乗車時間だったが、貴重な体験をした。
途中の駅から乗って来たベビーカーを押している男性が、私に何やら親しげな表情を見せる。
やがて私の前の席が空くと、彼は子供(次男)を抱き上げ座った。
彼から声を掛けて来た。

彼の話では、数年前、奥さんと長男の三人で日本を1~2ヵ月旅行したとのことでした。
そして富士山登山もやり、日本の食べ物も気に入り、どうやら日本の大ファンのようです。
私は、これが二度目の北欧旅行で、前回、オスロに行っていないので、今回の訪問を楽しみにしていますと伝えた。
その後も話を続けたが、彼は急に今日の私の予定を聞いて来たので、私は今日の日程表を見せた。
そこには、朝8時から夕方7時まで、12ヵ所の訪問予定がびっしりと書き込まれていた。
彼はそれを見て残念そうに別れの挨拶をして途中の駅で下車した。

後で気付いたのだが、私は他の訪問を減らして、彼と共に下車して話し合いを続けるべきだったと悔やんだ。


彼との会話で感じたことがある。
彼は、スウェーデンのストックホルムよりもデンマークのコペンハーゲンに親しみを持っているようでした。
ノルウェーとスウェーデンは同じ自然風土を持ち、隣国同士なのになぜなのか?
この感情が、1世紀前までの長いスウェーデン支配とノルウェー王家がデンマーク王家の血筋によるものかどうかはわからない。
後にノーベル平和センターを訪問して、これへの理解が少し深まることになる。

彼の日本旅行とベビーカーから言えることがある。
それは育児と休暇の制度が日本より遥かに進んでいることです。
彼だけでなく男性がベビーカーを押している光景を北欧でよく見かけた。
これは男性が1年ほど女性に替わって育児を行うことが普及していることを示す。
当然前半の1年は女性が育休を取得するのだろうが。
また彼らは本当に長期休暇を楽しみ海外旅行に出かけているようだ。
年に1ヵ月は休暇を取らなければならない制度になっている(分割も可能だろうが)。

まことに羨ましい。
明らかに日本は遅れている。
北欧は生活エンジョイの先進国、日本は働き放題の後進国だと感じた。



< 10. Songnsvann駅 >

この終着駅に降りて驚いたのは、改札も垣根も何にも無いことでした。
粗末なバス停と何ら変わらない。
車掌が改札をするわけでもない。
省人化が進んでおり、交通システムのコンセプトがまったく日本と異なる。
私はこれの方が良いと感じた。



< 11. 湖が見えて来た >



< 12. ノルウェーの森と湖 >

朝の8時半頃、学生の課外授業のようだ。
北欧を旅すると、このように自然の中での課外授業によく出くわした。

多くの水鳥が羽を休めていた。



< 13. 湖 >

これまで見て来たスウェーデンの湖とはまた一味違う。
一つには山に囲まれていることと砂浜があることでしょうか。
木々は寒冷地特有の背の高いものが多いように思う。
正にこれがノルウェーの森かもしれない。


次回に続きます。




20181211

北欧3ヵ国を訪ねて 41: カールスタッド 2




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今回はカールスタッド紹介の後半です。
パレードを見終わり、公園を散策し、次の列車に乗るために駅に戻りました。
私はここで大きなトラブルを経験することになりました。



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パレードを見終わって公園内を散策し始めたのは17:00頃でした。
掲載写真は撮影順に並んでいます。
次に乗る列車は18:30発なので、18:00までに駅に戻らなければならない。
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公園の至る所で卒業生と両親らが集い、記念写真を撮っていました。


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この公園は両側を川に挟まれた広い芝生で、所々に木々が植えられている。
人はまばらで、カップルがのんびりと日光浴を楽しむ姿が印象的でした。

下の写真: 若い女性グループが水着姿になり、川にせり出したウッドデッキで日光浴を楽しみ始めた。

スウェーデンでは飲酒が抑制されているらしく、パリで見たような多くの人がアルコール(シャンパン)片手に談笑する姿はほとんど見なかった。



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上の写真: 中央に見える橋は私が渡って来た橋です。


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先ほどの橋のたもとにある小さな公園。


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駅に向かって、大通りを戻る。
多くの市民が歩行者天国に出ていた。
この時刻は17:40です。

< 8. 駅に戻る >

駅に戻ったのは17:45分頃でした。
待合室のロッカー(クレジットカード払い)から荷物を出し、駅舎のコンビニでサンドイッチとドリンクを買い、夕食とした。

後は、列車が来るのを待つだけです。
18:00になると、駅舎の切符窓口は閉まり、駅員は帰った。
私は特に用事が無いのだが、少し不安になった。



< 9。 ホームに立つ >

この駅のホームは一つだが、番線は4ヶ所あり、長手方向で左右に分かれていた。



< 10. やがて不安が現実のものになった >


到着予定の時間になっても列車が来ない。
周囲の旅行客が落ち着きをなくし始めた。
放送はあるが、私にはまったく理解できないし、駅員も居ないので確認も出来ない。

上の写真: 上に電光掲示板が見えます。
やがて電光掲示板に乗るべき列車の到着予定時刻が表示されているのが分かった。
しかし、その時刻が時と共に遅れて行く。
予定通りに行ってもオスロ駅到着は21:23で、この調子では日付が変わるだろう。

下の写真: 21:22の撮影です。
この列車は別の列車でした。


< 11. 夜は更けていく >

上の写真: 9:26撮影。
空はまだ明るいが、夕陽が迫っている。

下の写真: 時計の針は既に私のオスロ到着時刻を過ぎていることを示していた。
昼はあれほど温かったのだが、夜は冷え込んで来た。

中央に乗客らが集まり情報交換をし始めたようです。
その内の一組の老夫婦のご主人が私に温かく声を掛けてくれたのだが、私は言葉が分からずその場を離れた。
言葉の通じないのが無性に悲しくなった。

オスロのホテルに、到着時間が大幅に遅れることを連絡しようとしたが、これまたなぜか電話を掛けることが出来なかった。
ホテルの電話番号の前に付ける国別などの番号に誤りがあったようだ。
私はなす術がなく、ただ時間の過ぎるのを待つばかりでした。

やっと4時間以上遅れて列車が到着した。
乗客は皆、急いで車両に駆け寄った。
一人の若い乗客がタラップで私に乗車と譲ってくれた。
非常にうれしかった。

この時、どこにも駅員や係員は一切居なかった。
省人化が進み、ボデイや荷物、チケットの確認が無く気楽なのだが、海外からの旅行客の私には少し不安だ。


< 12. 白夜。車窓から21:52撮影 >

この光景はご褒美かもしれない。

列車内は満席でした。
ほっと一息付いたのですが、今度は列車の速度が非常に遅く、時折、途中で停車する始末で焦るばかりでした。
皆、疲れた様子ですが、不平で騒ぎ立てる人もいなかった。
もっとも文句を言いたい車掌も巡回に来ないのですが。

けっこうなお年寄りが一人で乗車しているのが見られた。
日本と違って、北欧のお年寄りは自立が当然で、国際列車での移動も一人で行うようです。
これは福祉政策の発展とは別の、ヴァイキング精神の名残り、個人の尊厳を大事にすることの現れかもしれません。

数時間かけてオスロ中央駅に着いたのですが、夜中の2時を過ぎていた。

真夜中に放送が大きな駅舎に鳴り響き、乗客にタクシーの利用を薦めているようでした。
駅員をほとんど見かけることもなく、最終駅から乗客は蜘蛛の子を散らすように出て行った。
私は駅から少し歩き、途中、真っ暗な大通りでタクシーを拾い、ホテルに無事着いた。

ホテルが24時間フロント対応であることを事前に確認しておいたが、若干不安はあった。
フロントの対応は良く、手短に手続きを終え、朝食予約とオスロパス購入を済ませた。
後は寝るだけ・・・・


次回に続きます。