20190718

平成の哀しみ 99: 終章 5: 希望に向かって





*1

日本の未来に希望をもたらす基本とは

A 政治から腐敗(利権・官僚との癒着)を無くし透明性を確保する

B 国民の政治意識の変革を行う

C 新たな国家ビジョンを立て、経済政策を方向付ける

この三つが絶対条件です。

Aは自民党政権が続く限り実現出来ない。

国が衰退した最大原因は、国政を担う政治家と官僚の腐敗(利権拡大の悪循環)です。
共産圏が衰退した理由も、経済理論の間違いだけではなく、官僚(一党独裁)支配を助長する体制こそが問題だったのです。

ここはやはり先進国で普及している政党交代が可能な野党を育てるしかない。
混乱を伴うが、人類が育んで来た民主主義の普遍の原理です。


Bも自民党政権が続く限り無理で、一刻も早く実現しないと取り返しの使いないことになる(むしろ自民党は愚民政策を採っている)。

今のように無関心層が増え、簡単に扇動されてしまうようでは、やがて大きく道を誤るだろう。

やはり北欧のように小学生から環境問題、中学高校で政党の政策論議が出来るようにしなければならない。
歴史認識では、ヨーロッパが行ったように東アジア共通歴史書の作成を目指すべきです。

日本が明治維新の頃、王政であった北欧では大々的な民衆の改革運動が行った。
スウェーデンでは禁酒運動、デンマークでは教育向上運動が民衆を主体にして起こった。
これらが現在も生きている。


 
*2

Cは国を挙げて国家百年の計を立てるべきです。

今のままでは早晩、取り返しのつかない状況になる。
その悲劇は日本だけでなく、自由放任主義で格差が拡大している欧米に等しく起こるだろう。

世界中の成功事例を研究し、それに合った経済政策を地道に積み上げて行くしかない。

日本は邪馬台国の時代から、朝鮮半島、中国、ヨーロッパ(英仏独)、アメリカとその模倣の先を適宜替えて成功して来た。

大雑把な提言だが、これでもかなりの困難を伴う。
北欧が世界初の福祉国家を目指したのは戦後でした。
日本に出来ないはずがない。


次に続く


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