人はなぜ攻撃的になるのか?
これは厄介だが避けられない。
人類は進化の過程で、未来に不安と希望と言う相対する情動を持つようになり、失敗の少ない発展を手に入れるようになった。
しかし、一方が強く働くと問題が生じる。
例えば、異なる集団に不安を感じると、やがて強い憎悪を抱き、予防的な敵対行動に出ることがある。
初めは些細なもめごとでも互いにエスカレートする。
この過程で内集団の共感が高まり愛国心の高揚が起き、大規模な抗争に発展する。
逆に不安を感じないのも問題で、大きな失敗をし易くなる。
つまり人類はまだまだ敵対し易い。
実は敵対と融和の感情はノルアドレナリンやドーパミンなど幾多の脳内ホルモンが関わっている。
極論すればホルモンの分泌、遺伝と生得による脳の特性が敵対と融和を決めることになる。
共感度が低く攻撃的な性格を持つ人は社会にいつも一定数存在する。
時に社会が不安定化すると、人々はこのタイプの指導者を担ぎ出すことになる。
例えば、企業で云えばリストラを貫徹出来るトップ、戦争で云えば犠牲を
気にしないで大攻勢をかけるトップを皆が欲するからです。
こうして社会は敵意を増大させ、争いを加速させることになる。
次回につづく
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