衰退する中で日本は何をして来たのか
高度経済成長が終わる頃、一握りの経済学者は人口減により日本は長期衰退期に入ると警鐘を鳴らしていた。
私も含めて大方は、次の産業革新がやって来て経済は再び活況を呈すると期待した。
なにしろ日本の労働者は勤勉で忠誠心と能力が高いのだから。
一部楽観的な学者や経営者は日本の製造業の復活を信じ、大規模な工場を国内に建てたが、やがて海外に身売りする羽目になった。
幾つか産業革新は起こったが多くは米国からの流入で、価格優位だけではやがて競争力を失った。
政府は経済界の要望に沿って大規模な手を打った。
円安で輸出向け製造業の延命、法人減税と確定拠出年金などで企業負担を減らした。
さらに最低賃金を先進国中最低に押さえ、首切り容易な非正規を増やし続けることで企業のコスト競争力を高めようとした(働き改革)。
そして労働者の質が先進国中トップにも関わらず、賃金は下がり続けた。
しかし企業の内部留保と海外投資が増えただけ。
男尊女卑から抜け出せず出生率向上と女性活用が出来なかった。
安く外国労働者を使うだけなので、将来、賃金低下と治安悪化を招くはず。
要は古い頭と体質が根本的な対策を拒んだ。
次に続く
No comments:
Post a Comment
どうぞご意見をお書き下さい。Please write an opinion.