現政策の実体は
一、従来のやり方の踏襲
公共投資や金融緩和(中央銀行の国債買い、リフレ策など)は欧米で行われた政策の踏襲。
だが日本の公共投資額はGDP比で先進国中群を抜いており、しかも欧米が減らしても続けた。
二、多くが富裕層や企業優先
これも欧米の踏襲で半世紀の間、各国で繰り返すバブル、累積債務の増大が定着した。
大多数の国民、特に低所得層の所得ほど伸びず、格差が拡大し、トリクルダウンは起こらなかった。
北欧やドイツ、フランスなどは是正しているが日本は突き進んだ。
三、米国一辺倒
政府(外交、軍事)だけでなく経済界と経済学までが米国中心。
米国の押しつけによる経済政策で幾度もダメージを受けながら、まだ手本は米国流です。
米国で成功したとしても日本の現状にそぐわないもが多々ある。
他の国には素晴らしい手本と実績が幾らでもある。
そして重大な少子高齢化と人口減少を放置し、既存産業やシステムからの脱却を行わなかった。
こうして日本経済が衰退し、累積債務は先進国で群を抜いて最大となり、他では起きていない賃金低下が続いている。
政府は新機軸を打ち出したとしているが、実体は抜本的な改革を怠り重病にしただけだ。
次回につづく
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