中小企業に鍵がある
私の親族に中小企業経営者がいる。
経営者が全神経を企業に注ぎ込む一方、身勝手さにも驚かされる。
日本の産業は大企業と下請け企業の二重構造で両者の待遇差が大きい。
この中小企業の急増は戦後の高度成長期でした。
大企業はこの下請け制度によってコスト競争を生き抜いて来た。
日本とヨーロッパの企業に大きな違いがある。
30年ほど前、北欧の従業員200名程の世界的メーカーを幾つか見ました。
これらの企業は世界に自らの営業所を持ち、またほとんど下請けを持っていなかった。
この職場では労働者が尊重され、日本の統制と画一化の異常さが際立っていた。
日本での従業員酷使は日常的で、従業員にしても家父長制の名残りで従順に過ぎる(ワーカホリック)。
もし高度成長期に最低賃金が高かったなら下請け企業の爆発的な増加はなく、労働者の賃金格差が起こらず先進国並みの水準になったでしょう。
最低賃金制が欧米で始まったのは1910年代だが日本は1959年でした。
多くの中小企業は低賃金が許されたからこそ存続出来たのであり、先進国で稀にみる多さになった。
要は、下請け企業が低生産性・低付加価値でもやって行けたことです。
次に続く
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