20190418

平成の哀しみ19: 深まる亀裂 17: 日本に欠けているもの 2






歴史を俯瞰しない人

歴史の評価が分かれる時、奇妙な事が起きている。

時に歴史を知ろうとして人物や著作に拘る人がいるが、なぜか右派的傾向を持ち易い。
歴史は人間によって作られるのだが。


例えば
邪馬台国問題で魏志倭人伝の文言に拘り、世界の都市発展と比較する視点がない。

南京虐殺は大量の死体遺棄が不可能だから無かったと言うが、すぐ横を大河長江が流れている。

ソ連軍が満州の日本人居留民を殺したが、日本軍は彼らを軍事境界線上にも配した。
世界各地、中国や旧ユーゴでも国境に人々を強制移住させることはあったが、多くは不平士族や異民族で日本の例は少ないはずです。




朝鮮半島と台湾の植民地支配が同列視されるが、産業発展の差と陸続きの有無が日本支配の苛烈さ変えた。
これは東西に通じるスエズを有するエジプトが苛烈な支配を受けたのと似ている。


何が欠けているのか?

これは木を見て森を見ないと言える。
または空間的、経済的、世界的な視点が乏しいと言える。

実は東アジア人は欧米人に比べ、木より森を見る傾向が強いのです。
しかし右派的思考は、右脳左脳の連携が弱くシステム思考に向かないとの説がある。

当然、左派的思考にも危うさはあるが。


次回に続く



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