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今回はヴァイキング博物館内部を紹介します。
これでノルウェーヴァイキングとの違いが見えてくるはずです。
< 2. バス停から博物館へ >
上: 右手前方の街路樹向こうに見える白い建物が博物館です。
中: 左手の船着場に小型木造船が数多く停泊しています。
後に訪問しますが、魅力ある体験の場になっています。
下: 道路の内陸側にはゆったりとした住宅街が広がっています。
< 3. 展示物 >
上: ロスキレ湾に沈んでいたバイキング船が4隻並んでいます。
これらは11世紀、ヴァイキング時代末期に作られた船です。
これら5隻は湾内の水路に沈められていたのもので、1962年に発掘されたものです。
下: 船腹です。
ノルウェーのヴァイキング船と同じような作りですが、オスロの博物館で見た船よりは小さい。
この船が小さいのは国の違いではないかもしれません。
オスロの場合は外洋向けの船体であり権力者の副葬品でしたが、ロスキレの場合は、農耕主体の彼らが海上からの敵の侵入を防ぐ為に沈めたものだからです。
このロスキレは11世紀にはデンマーク王家の宮殿が建てられ、ロスキレ大聖堂には歴代国王の棺が安置され15世紀までは王都でした。
< 4. 模型 >
< 5. 他の展示 >
上: このロスキレのヴァイキング村の再現ジオラマのようです。
幾つか並んでいました。
下: この展示ブースは、ヴァイキング船が夜に航海をしている雰囲気を再現していました。
子供に人気でした。
< 6. 沈められていた船の位置 >
左上: ロスキレの位置。
右上: 大きく複雑な湾の最奥部にあるロスキレ。
三角印は灯台、放射状マークは見晴台、一個の円は沈船の場所を示している。
下: 沈船箇所の拡大図。
この位置はロスキレのヴァイキング博物館より北方17kmにある。
湾が三つに色分けしてありますが、最も色の濃い部分の水深が1~3m、最も白い部分で5~7mです。
つまり、彼らは最も深い通行可能な水路を沈船で遮断したのです。
もっとも自分たちも航行できないと思うのですが。
< 7. 北欧ヴァイキングの航海実績 >
デンマークのヴァイキングは西側から北海に直接出ることが出来たので、ヨーロッパを荒らした主役だった。
フランスのノルマンディーや英国の南部など。
一方、ノルウェーの者は北側のアイスランド、グリーンランドや英国の北部になった。
スウェーデンの者はバルト海から東部に出た。
< 8. ヴァイキングの生活の地 >
上: ヴァイキング時代の定住地を赤で示している。
当時、デンマークの人口は50~100万人、男性の身長は170cm、男性の寿命は40歳ぐらいだった。
下: スカンジナビアの自然。
左側上二つの風景はノルウェー、深いフィヨルドが特徴。
中央二つはフィンランドとスウェーデン、深い森と湖が特徴。
下二つはデンマーク、平坦な地と干潟が特徴。
地域によって、かなり水辺や海岸の様子が異なることがわかる。
だから一括りでヴァイキングと言っても、地域で生業や交通手段が異なり、村の様子も異なったことだろう。
< 9. ヴァイキングの生活 >
上: 左上の写真は、同じシェラン島にある別のヴァイキングの要塞遺跡を示す。
その右側の三つの円形は、それぞれ三ヵ所のヴァイキング要塞を示す。
その位置は、直ぐ下のデンマークの地図に描かれている。
その右側に要塞内にあった家屋の図です。
どうやら居住用と言うよりは要塞内で共同で過ごすホールの用です。
下: 戦闘時の装束、兜、剣などが分かります。
ここの博物館はオスロのものと違って目玉の遺物は少ない。
しかし、別の野外展示や作業再現の展示が素晴らしい。
次回紹介します。
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